※「Fate Grand/Order」SS
※キャラ崩壊注意
ぐだ男「ドクター! ドクタァーーー!!!」
ロマニ「ぐだ男君!? どうしたんだい、血相変えて!」
ぐだ男「匿って!」
ロマニ「へ?」
ぐだ男「誰に聞かれても、『俺はいない』って答えて! じゃ、よろしく!」
ロマニ「ちょ、ちょっと!?」
ロマニ「誰に聞かれてもって、そもそも誰に追われて――」
シュイン(扉開く)
源頼光「――失礼致します」ゴゴゴゴゴゴ
ロマニ(あっ、これかぁ……)
ロマニ「や、やぁミス・頼光。どうかしたの?」
頼光「いえ……」キョロキョロ
頼光「ロマニ様? こちらにマスターがいらっしゃいませんでしたか?」
ロマニ「ぐっぐだ男君かい!?」
ロマニ「い、いやぁ……来てないよぉ?」ニ、ニコッ
頼光「然様ですか」ニッコリ
頼光「これは大変お騒がせ致しました……私、突然押しかけるような無礼を」ペコリ
ロマニ「は、ははは。そんな大したことじゃないさ」
ロマニ(良かった。そこまで怒ってない……ぐだ男君が大げさだったのかな?)
頼光「あ、ロマニ様?」
頼光「失礼ついでにもう一つ、お頼みしたいことがあるのですが」
ロマニ「うん、なんだい?」
頼光「もしマスターと会うことがあれば、こう言伝をしていただきたいのです」
頼光「――『母から話がありますので、疾く部屋まで参りなさい』、と」ゴゴゴゴゴゴゴ
ロマニ「」
頼光「お願いできますでしょうか?」ゴゴゴゴゴゴ
ロマニ「ハイッ」ガクブル
頼光「まぁ! ありがとうございます」パァッ
頼光「では、私はこれで」ペコリ
シュイン(扉閉じた)
ロマニ「……」
ロマニ(あ、少し漏らした)
ぐだ男「い、行った? 頼光さんもう行った?」
ロマニ「ぐだ男君! 君一体何やらかしたんだい!? ミス・頼光、怒髪天衝だったよ!?」
ロマニ「迫力すご過ぎて寿命ちょっと縮んだよ! いや、むしろ縮むだけで済んで良かったよ!」
ぐだ男「お、落ち着いてドクター!」
ぐだ男「これには…深い事情があって……」
ロマニ「事情?」
ぐだ男「その……今夏のイベントで頼光さん、クラスチェンジしたよね」
ロマニ「あ、あぁ。確かバーサーカーからランサーに」
ぐだ男「そう。水着になった」
ぐだ男「水着姿の頼光さんが普段何て言ってるか、知ってる?」
ロマニ「うーん、いや……」
ぐだ男「『風紀の乱れは許しません』」
ぐだ男「あの格好で、『風紀の乱れは許しません』、なんだ……!」プルプル
ロマニ(ものすごい力説)
ぐだ男「いや、それはいいんだ。もう諦めた」
ぐだ男「金時も『大将……頼光サンはああなったらもう聞かねえ』って匙投げてるし」
ぐだ男「俺自身、何度言っても」
頼光『まぁ、マスター! 私の格好が風紀を乱すと、そう仰るのですか?』
頼光『他の方ならいざ知らず、母が斯様な装いをしたところで! 一体何の乱れがありましょうや!』
ぐだ男「こんな感じで」
ロマニ「あぁ……うん、ミス・頼光はね……」
ぐだ男「上着を着てくれないのも、諦めた」
ぐだ男「あの格好で世話を焼かれるのも、何かと密着されるのも、もう諦めたんだ」
ロマニ「ぐだ男君、自慢かな? 殴ってもいいかな?」
ぐだ男「ただ……!」
ぐだ男「ただ、これだけは何としても見つかる前に処分しないと……!」ゴソゴソ
ロマニ「うん? それはDVD、かい?」
シュパーン!!(扉開いた)
頼光「そこまでですっ!!!」
ぐだ男「ら、頼光さんッ!?」ビクーッ
頼光「マスター、やはりここに隠れてらしたのですね……!」ズンズン
ぐだ男「あわわわわわわ」
ロマニ「ミ、ミス・頼光! 落ち着いて! いったん話し合いを――」
頼光「ロマニ様」ギロリ
ロマニ「」
頼光「先ほどの虚言、今この場での行い如何によっては不問と致しますが」
頼光「どうなさいますか……?」ゴゴゴゴゴゴゴ
ロマニ「あっ、あー! ボク、そう! 管制室に行く用事があったんだ! いや~うっかり!」
頼光「あらあら。それはいけませんね」
ぐだ男「ド、ドクター!?」
ロマニ「それじゃあ後は若い人だけでごゆっくりー!」ダダダ
ぐだ男「おいこら! 待てロマン野郎!」
ぐだ男「このっ……ドクタァァァアアア!!!」
ぐだ男「くそっ! 助けろよ、助けてよぉ! 僕はまだ2歳なんだぞ!?(FGOリリースから)」
頼光「――さて、マスター?」
ぐだ男「」ビクッ
頼光「その懐のものをお見せなさい」
ぐだ男「こ、これは! 頼光さん、これだけは!」
頼光「お 見 せ な さ い」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ぐだ男「ハイ」
頼光「確かに」
頼光「」チラリ
『私のヘビ女がドスケベな後輩に調教されて公の場で脱皮するDVD』
頼光「なっ!!!///」
ぐだ男「頼光さん」
頼光「こ、こんなっ! これは、その!///」
ぐだ男「ら、頼光さん! 俺の話を!」
頼光「こんな……」
頼光「うぅっ」ポロッ
ぐだ男「!!」
頼光「マ、マスターが、ひっく。こんなものをお持ちで、いらっしゃるなんて」ポロポロ
ぐだ男「あ、あ、あ……」
もっとマンガで分かる!Fate/Grand Orderより
ぐだ男「き、聞いてくれ、頼光さん」
ぐだ男「これは、リヨ子から無理矢理押し付けられたもので」
ぐだ男「でも清姫の手前、捨てるなんてこともできなくて」
ぐだ男「決して! 決して中身は見てないんだ!」
頼光「……」グスッ
ぐだ男「ただ、清姫と仲の良い頼光さんが見たら、いい気はしないだろうなと思って」
ぐだ男「その一心で隠し持っていただけなんだ! 信じてくれ!」
頼光「……」
頼光「……他の、春画は」
ぐだ男「」ギク
頼光「私が切り刻んだ、マスター秘蔵の春画の数々。あれらはどうなのです?」
ぐだ男「あ、れは、その。あの」ダラダラ
頼光「――やはり」ゴ
頼光「やはりあのようなモノに、心惑わされていたのですね……!?」ゴゴゴゴゴゴ
ぐだ男「あわわわわわわわ」ガクブル
頼光「許せません……! ええ、ええ、ご禁制です! このような風紀の乱れ……!」
ぐだ男「ら、頼光さん! その、実は」
頼光「風紀の乱れ、それ即ち、我が子らに近寄る蟲の存在!」
頼光「この頼光、風紀を守るためなら鬼になります! そう、例え春画であろうとも、一片足りとて残しませんッ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
ぐだ男(だ、駄目だ! このまま頼光さんを暴走させたら……!)
ぐだ男(言うしか……言うしかない!)
ぐだ男「頼光さん、聞いてくれーーー!!!」
頼光「なんです、この期に及んで」ゴゴゴゴゴゴ
ぐだ男「た、確かに認める。エ〇本や薄い本を隠し持っていたことは、認めるよ」
ぐだ男「でも! それには、その! 理由があって!」
頼光「聞く耳持ちません」
ぐだ男「だって、その……あまりにも、堪らなかったから……」
頼光「? なんです、もっとはっきり仰いませぬか!」
ぐだ男「――ッ!」
ぐだ男「だから!」
ぐだ男「頼光さんが水着姿で話しかけたり! ひ、膝枕してくれたりするから!」
ぐだ男「我慢できなかったんだ!!
ぐだ男「頼光さんにバレないよう、エ〇本でこっそり夜中に抜いてたんだぁぁぁーーー!!!」
頼光「」
ぐだ男「」ゼェハァ
頼光「……」
ぐだ男「……」ハーハー
ぐだ男(ぐああああ穴があったら入りたい穴があったら入りたいああああ)プルプル
頼光「…………」
頼光「………………」
頼光「ッ!?///」ボンッ
ぐだ男(うああああああああああああああああああああああああ)プルプルプルプル
頼光「なっ、そっ、そんな///」ワタワタ
ぐだ男「ほ、本心です」
頼光「わ、私はあくまで風紀を、子らに近づかぬよう、そのっ///」
ぐだ男「お、俺には頼光さんが、一番み、魅力的に感じたんだ」
頼光「私は母ですよ!?///」
ぐだ男「じ、実の親子じゃないでしょう! 俺にとって頼光さんは、一人の女性だ!」
頼光「なっ、なっ///」
ぐだ男「綺麗で優しくて! 強くて泣き虫で素敵なっ! 一人の女性なんだーーー!」
頼光「~~~~~~ッ!///」カァアアアッ
頼光「しっ失礼します!///」ダダッ
ぐだ男「ら、頼光さん!?」
シュイン(扉閉じた音)
ぐだ男「…………」
ぐだ男(やっちまったーーー……!!!)
その後
ランサー「よぉ大将。噂になってるぜ? 男見せたってな」ニヤニヤ
ぐだ男「うるへい」
金ぴか「くっくっくっく、ざ、雑種よ。お前はどこまで、っくっくっく」プルプル
ぐだ男「くっ……殺せ!」プルプル
金時「……大将」
ぐだ男「き、金時!」
金時「その、まァなんだ……」
ぐだ男「金時……お前なら分かるよな!? 俺の気持ち、分かってくれるよな? な?」
金時「頼光サンのこと、頼んます!」ビシーッ
ぐだ男「金時ぃぃぃいいいい!!!」
頼光「――マ、マスター?」
ぐだ男「!?」
ぐだ男「ら、頼光さん…その格好…」
ぐだ男(水着の上から、Tシャツ……!!)
頼光「これは、その。ブーディカさんやエミヤさんに相談したら、これを着なさいと」テレテレ
頼光「バーサーカーであった頃の衣装よりも尚、慎ましやかになるからと、そう薦められまして」モジモジ
頼光「……似合い、ませんでしょうか?」
ぐだ男「に、似合います!!」グワッ
ぐだ男「すっごい似会います!! 最高です!!」
頼光「」ポカーン
ぐだ男「あ! いや、その……似合いすぎてて、つい……」テレテレ
頼光「……」
頼光「……くす」
頼光「それでしたら……はい。私も……とても嬉しく思います」パァ
ぐだ男(あ……笑って……)
頼光「では私、朝餉の準備を手伝わねばなりませんので」
ぐだ男「あ、うん。わ、分かった」
頼光「また後で」
頼光「――あなた///」
ぐだ男「えっ」
頼光「」ニコリ
タッタッタッタ……
ぐだ男「」ポカーン
ランサー「」ニヤニヤ
金ぴか「」ニヤニヤ
ぐだ男「」ハッ
ぐだ男「な、なんだ!? なんか文句でもあるのか!?」
ランサー「いやぁ~? 全っ然ねえぜ? 何せ狗でも食わねえからな」ニヤニヤ
金ぴか「フン。とんだ三文芝居だ。まっこと貴様に相応しい」ニヤニヤ
ぐだ男「俺も飯! 食堂行くからな!」ズンズン
ランサー「おっと、護衛は任せな」ニヤニヤ
金ぴか「道化よ、我をもっと愉しませろよ?」ニヤニヤ
ぐだ男「ついてくんじゃねえええーーー!!!」ダダダ
ロマニ「……ふぅ」コソッ
ロマニ「何はともあれ、一件落着してよかった」
ロマニ「けど……」チラッ
清姫「ますたぁ……ますたぁ……うふふふ」ゴゴゴゴゴゴ
静謐「マスター……」ゴゴゴゴゴゴゴ
ロマニ(ぐだ男君、負けるな……!)
終わり
頼光ママが水着onTシャツでもじもじしてる画像見たとき、書かずにいられなかった・・・
もうね、可愛すぎてやばすぎですわ・・・
読んで下さった方、ありがとうございました