士郎(まさかセイバーの純愛物をお目にかかれるなんて……今日はついてるぞ……)
士郎(セイバーは騎士だからか触手だの陵辱だのばっかりで、純愛物は数が少ないんだよなぁ……)ハァ
士郎(よし、これは買いだ!)
士郎「すいませーん、一冊くださーい」
士郎「ただいまー」ガラッ
セイバー「おかえりなさい士郎! ご飯はまだですか?」ドタドタドタ
士郎「あのなセイバー、まだ夕方にもなってないぞ? もう少し待っててくれ……」
セイバー「むぅ……分かりました、士郎も帰ってきたので、私は近所の子供たちとサッカーでも興じてきます」スタスタ
ガラッ バタンッ
士郎「……………」
士郎(最近のセイバーは、とてもじゃないが騎士には見えないな……)
士郎「ふー……」ストンッ
士郎(どうやら家にはいるのは俺だけみたいだ……)
士郎(皆セイバーみたいに何処かへ出かけたのかな?」
士郎「でも、これなら自室じゃなくて、堂々と居間で同人誌が読めるぞ!」ガサゴソ
士郎「セイバーの純愛物は〆に取っておくとして……まずは桜の陵辱物を……」ペラッ
士郎「おっと、いけない……もしもの為にティッシュティッシュ……」スタスタ
士郎「……」ペラッ
士郎「……フー」
士郎「……」
士郎「俺は桜だけの正義の味方になる」キリッ
士郎「とでも言いたくなるほど、虫だの触手だののオンパレードだったな……」
士郎「分かっちゃいたが、やっぱり可哀想なのは抜けないな……俺には合わないや……」
士郎「……気を取り直して、次は遠坂本だ!」ガサゴソ
士郎「この人、良い太腿を描くなぁ……」
士郎「特にニーソを最後まで脱がさないところが、本当に分かってると思う」
士郎「遠坂はあのサラサラな髪の毛も良いけど、やっぱり太腿だよな……」
士郎「……」ムラッ
士郎「まずいな、ちょっとムラムラしてきた」
士郎「竿役がアーチャーじゃなくて俺だったら、かなりヤバかったかもな……」
士郎「さて、次はいよいよ……」
士郎「セイバーの純愛物だ!」
士郎「……」ドキドキ
士郎「セイバーの純愛物を読むのは久しぶりだ……」ドキドキ
士郎「な、何だか緊張するな……表紙絵からして……中身のクオリティもかなり期待できるぞ」ドキドキ
士郎「スー……ハー……スー……ハー……」
士郎「……よし」
士郎「いくぞ純愛物───イチャコラの貯蔵は十分か」ペラッ
士郎「」
士郎「」
士郎「」
士郎「せ、セイバー……」
士郎「誰なんだよ……そのモブ男は……」
士郎「セイバーの純愛物って……相手は普通俺じゃないのか……!?」
士郎「くそっ……! 表紙絵に騙された……!」ドンッ
士郎「……」シナッ
士郎「駄目だ、もうダメだよ……切嗣……」
___
__
_
<アンアンアンアンアン!
切嗣『僕はね? アイリとイリヤの親子丼物の同人誌で抜きたかったんだ』
士郎『何だよそれ……抜きたかったって、諦めたのかよ?』
切嗣『うん、世に出回ってるのはプリズマイリヤのイリヤばかりで、zeroのイリヤを描いてる人なんて一人もいなかった』
切嗣『需要と供給を考えれば……そんなこと、もっと早く気づけたはずなのに……』
<イグゥ!!
切嗣『……はぁ』
切嗣『本当に……良いモーションコミックだ』
士郎「……」シナシナシナッ
「……その程度か? 衛宮士郎」
士郎「……!」クルッ
アーチャー「………」スタスタ
士郎「あ、アーチャー……!? 何でここに……!?」
アーチャー「何、ウチのマスターに言われてな、近くのコンビニに単三電池を買いに行っていたのだ」
アーチャー「わざわざここへ届けに来たというのに……どうやら当の本人は不在らしいな」
士郎「あ、ああ……今家にいるのは俺だけだ……」
アーチャー「なるほど、だからナニっていたわけだ」
士郎「ストレートに言わないでくれ……普通に恥ずかしい……」
シロウJr「……」シナシナシナッ
アーチャー(全く……世話の焼ける……)
アーチャー「どけ……」ドンッ
士郎「アダッ! と、突然何を……」
アーチャー「大方……純愛物を買ったと思ったら……」
アーチャー「お目当てのヒロインが名も顔も無い無銘の男とイチャイチャしながらパコっていて、おちんぽガン萎え丸……といったところだろう?」
士郎「……くっ」
アーチャー「見ていろ、手本を見せてやる」ボロンッ
アーチャー「──投影開始」ピカー
アーチャー「…………」シコシコ
士郎「どうして……どうして勃つことができるんだ……」
士郎「こんな偽りの贋作(純愛物)で……」
アーチャー「簡単だ、この名も顔も無い無銘の男を、自分自身に置き換えれば良い」シコシコ
士郎「……!!」
アーチャー「私ほどのクオリティは維持できないだろうが……」シコシコ
アーチャー「これくらいなら……人間のお前にもできるはずだ」シコシコ
士郎「……」
アーチャー「ふむ、少し精度をあげるか」
アーチャー「衛宮士郎」
士郎「な、何だよ……」
アーチャー「──ついてこれるか」
『セイバー……可愛いよセイバー!』
アーチャー「セイバー! 可愛いよセイバー!」シコシコ
『セイバーのお豆をクリクリしてやるからな!』
アーチャー「セイバーのお豆を、クリクリしてやるからな!」シコシコ
『セイバーの膣……締まる……!』
アーチャー「セイバーの膣……締まるっ……!」シコシコ
士郎「…………!」
士郎(す、凄い……アーチャーの奴……一目見ただけで竿役の台詞を……!)
士郎(しかも言い方を自分なりにアレンジして……完全に自分だけの物にしている……!)
士郎(そのクオリティは……アーチャーがセイバーとパコっている光景が、脳裏に容易く再生されるほど精密だ……!)
士郎(これが投影魔術……英雄の力か……!)
『セイバー! 膣に出すぞ!』ドピュルルルル
アーチャー「セイバー、膣に出すぞ!」シコシコドプッドプッドプッ
士郎(そして、最高のタイミングでフィニッシュ……)
アーチャー「……ふぅ、86点といったところか」フキフキッ
士郎(液漏れもしていない……ティッシュコントロールも完璧だ……)
士郎(俺に……あんなことができるのか……?)
アーチャー「イメージしろ」フキフキッ
士郎「……!」
アーチャー「抜けないというのなら、抜けるような同人誌を幻想しろ」フキフキッ
アーチャー「忘れるな、イメージするのは……常に竿役の自分だ」フキフキッ
アーチャー「外敵など要らぬ、お前にとって戦う相手とは、自身のイメージに他ならない」フキフキッ
士郎「イメージ……」
アーチャー「それができないのなら……」フキフキッ
アーチャー「───NTRを抱いて溺死しろ」フキフキッ
士郎「イメージするのは……常に竿役の自分……」
アーチャー「……少々出しすぎたか」フキフキッ
士郎「アーチャー、ティッシュを貸してくれ」
アーチャー「両手がベタベタなものでね、足で失礼」スッ
士郎「ありがとう、アーチャー(色んな意味で)」
アーチャー「情など持つな、ただの気まぐれだ」
士郎「……ああ」ニコッ
士郎「……」ペラッシコシコ
──イメージしろ……
士郎「……」ペラッシコシコ
──イメージしろ……!
士郎「……」ペラッシコシコ
──イメージしろっ……!
士郎(この無銘の男を……俺という幻想で塗りつぶす……!)シコシコシコシコ
I am bone of my sword.
体は剣で出来ている。
Steelis my body, and fireis my blood
血潮は鉄で、心は硝子。
I have created over athousand blades.
幾たびの戦場を越えて不敗。
Unaware of loss.
ただ一度の敗走もなく、
Nor aware of gain.
ただ一度の勝利もなし。
Withstood pain to create weaponswaiting for one’s arrival.
担い手はここに独り剣の丘で鉄を鍛つ。
I have no regrets.This is the only path.
ならば、我が生涯に意味は要ず。
Mywholelifewas”unlimited blade works.”
この体は、”無限の剣で出来ていた”。
『セイバー、今日は家に帰らなくて良いのかい?』
『ええっ、貴方といたいですから……』
士郎「───投影、開始!」シコシコシコシコ
『セイバー、今日は冷えるから早く帰ろう?』ギュィィン
『はいっ、シロウ!』ギュィィン
士郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」シコシコシコシコ
アーチャー「ほぅ……」
『セイバー! 好き……好きだ……!』パンパン
『はい……! 私も……貴方のことが……!』パンパン
士郎「そんなもの……無駄だ!」シコシコシコシコ
『俺、セイバーが一番好きだ!』パンパン
『シロウ……! 貴方を愛している……!』パンパン
アーチャー「……ふっ」
アーチャー「見事だ、衛宮士郎」
___
__
_
凛「まさか帰り道で皆と一緒になるなんてね」スタスタ
桜「はい、偶然でしたね」スタスタ
セイバー「はぁ……お腹が空きました……」スタスタ
ライダー「セイバー、毎日子供たちと遊んでいないで……少しは働くということを……」スタスタ
セイバー「? 私はシロウの家を守っていますが?」スタスタ
ライダー「はぁ、もういいです……」スタスタ
イリヤ「シロウのごっはんー! ごっはんー!」スタスタ
藤村(……ウチも大所帯になったなぁ)スタスタ
凛「ただいまー!」ガラッ
しん……
桜「……あれ? 先輩、出てきませんね?」
セイバー「自室で寝ているのではないでしょうか?」
凛「もう夕方よ……? いつもの衛宮くんなら夜食の仕込みでもしてる時間なのに……」
ヌチュヌチュ……
イリヤ「何か変な音がするわね……?」
セイバー「まさか……盗賊の類ですか……!」キッ
ライダー「……この匂い」クンクン
ライダー「……!!」ハッ
ライダー「あの、私から一つ提案があるのですが……もう少し皆さんで散歩でも……」
藤村「全く士郎ったら仕方ないんだから……!」スタスタ
ライダー「あっ……ちょっ……!」
シコシコシコシコシコシコ……
士郎「アーチャー、この桜陵辱本も投影できるか?」シコシコ
アーチャー「虫に触手……なるほど、少々手強いな……」シコシコ
アーチャー「だが私にかかれば容易く……」
ガラッ!
藤村「士郎ー! ここかー!」
士郎「」
アーチャー「」
凛「あー、衛宮くん? ここにい……た……」
士郎「」
アーチャー「」
セイバー「ただいま戻りました! シ……ロ……」
桜「先輩に……アーチャー……さん?」
イリヤ「皆何を固まって……ふーん、そういうこと」
ライダー「すいません……引き止められませんでした……」
士郎「」
アーチャー「」
凛「……で、何か弁明は?」
士郎「……特に無いです」
アーチャー「凛、違うんだ……これは……」
凛「二人とも出てけーーっ!!!」
士郎「さ、さむい……」ガタガタガタガタ
士郎「遠坂、鍵を開けてくれよ! こんな寒い夜中に裸でいたら死んじゃうって!」ガタガタガタガタ
アーチャー「……」フリフリフリ
士郎「アーチャー……おまえはいつまで裸で踊ってるんだ……」ガタガタガタガタ
アーチャー「令呪の力だ、私ではどうすることもできない」フリフリフリ
アーチャー「止めれるものなら、頼むから止めてくれ」フリフリフリ
士郎「ごつい男が裸で踊ってるのって……見た目的に相当キツイな……」ガタガタガタガタ
アーチャー「おっと、心は硝子だぞ」フリフリフリ
士郎「ハァァァァァァァ……」ガタガタガタガタ
士郎「何でこんなことに……」ガタガタガタガタ
Fate / stay night – Unlimited Erotic Works
面白かったわ
コメント