*注意事項
カルデアで大掃除が行われるイベントです。
一部キャラ崩壊・キャラ違いあり。
気まぐれ投稿。
これらが嫌な方はブラウザバックしてください。
イベント:ガレスの大掃除大作戦!!~カルデア・クリーン・プロジェクト~
参加条件:メインストーリー第1部特異点Fクリア(ただし、キャメロットのネタバレあり)
イベント内容:塔イベント
FGO主人公の名前は見てる人の名前で良いですが、共通として「藤丸立香」とする。(今回は女性)
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プロローグ:「大掃除をしましょう!!」
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カルデア
ダ・ヴィンチちゃん「はい?今のもう一回言ってくれる?」
ガレス「はい、カルデアの大掃除をしましょう!!」
立香「大掃除かぁ・・・」
マシュ「確かに、カルデアでは清掃係の人がいつもやってはいるのですが・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「君の逸話は聞いている。君は清廉潔白で、風紀の乱れや礼節に厳しく、清廉さを心がけいたことをね。」
ガレス「はいそうです。ですがわたしにとって、なんか納得がいかない気がするんです!!」
ガレス「それに日本では年末とかの年に一度に、大規模な形で清掃活動をしていると聞いております。」
ダ・ヴィンチちゃん「なるほど、それで年に一度はカルデアを私たちの手で綺麗にしたいと?」
ガレス「はい!!カルデアには、サーヴァントとしてとてもお世話になっておりますし・・」
ガレス「自身の手でお世話になってる場所を掃除をしますと、自身も心が洗われた気分になり、よりいっそう使命への励みになると思いまして!」
ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・、まぁ、年に一度と言うなら・・たまにはそういうのもありだと思うね。」
ガレス「ではダ・ヴィンチ殿、それって・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「あぁ、カルデアの大規模的な清掃を許可しよう。それと、この事は他のサーヴァント達にも情報を共有させたいと思う。」
マシュ「情報共有ですか!確かにカルデアのサーヴァント達全員で清掃活動をすれば、それ相応に大掃除が早く進みますからね。」
立香「みんなでやれば、早く終わるからね!」
ガレス「ありがとうございます、皆さま方!!」ニコッ
ダ・ヴィンチちゃん「えぇ!あとそれと、君がこの大掃除を企画したんだ。君にはしばらく、「カルデア大掃除隊長」に任命させてもらうね!」
ガレス「はい!大掃除隊長として、精一杯頑張りますね!!」キリッ!
ーーーーーーーー
マイルーム
立香「さて、何処から片付けようか・・・・」
マシュ「先輩、マイルームの大掃除ですか?私も手伝ってもよろしいでしょうか?」
立香「えぇ、頼むよ!」
ガサゴソ、ガサゴソ・・・(マイルームの清掃中)
マシュ「この場所も、長い間よく使っていますからね。」
立香「そうだね。自主トレしたり、休憩したり、イチャイチャしたり・・・・」
マシュ「先輩!最後の部分はちょっと・・・」カァァ//
立香「ゴメンゴメン!」
ガサガサ・・・・
立香「?」
マシュ「先輩、どうかされましたか?」
立香「今、何かが動いてたような・・・・」ジィィ~~
ーーーーーーーーーー
ガサガサ、ドバッ!!
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSGUN_RljWMWt-E4yg8aNW6OqDXi3XX3m3MnQ&usqp=CAU
↑の顔の怪物「アベェ~~~~!!」
立香「ギャアァァ~~~~!!?」
マシュ「!?。なぜ怪物がここに!?」
ウィーン、バジン!!
怪物「アベェ!?」ドサッ。
ガレス「マスター、お怪我はありませんか?」
立香「ガレスちゃん!!」
立香を襲う怪物を凪ぎ払ったのは、デッキブラシを片手に清掃器具を装備した清掃服姿のガレスだった
怪物1・2・3「アベェ~~アベェ~~!!」
ガレス「なんですか、この化物達は?」
立香「わからない。急に家具の隙間から出てきたんだ・・・」
ガレス「そうですか。なら私がこの怪物を倒して、マスターの部屋の掃除に戻りましょう!」構える
マシュ「ガレスさん、私も戦います!!」オルテナンス装備
怪物「アベェ~~~~!」襲いかかる
マシュ「クゥ‼」ガードする
マシュ「ここでは狭いし、部屋も散らかりますので、一旦廊下へ追い出しましょう!」
ガレス「はい!やぁぁ‼」モップ叩き
怪物に攻撃し続け、廊下に追いやるマシュとガレス
マシュ「対象、廊下に追い込み成功。本格戦闘、開始します!!」
ガレス「よし!二人であの怪物を倒しますよ、マシュ殿!!」
マシュ「はい!!」
ガレスとマシュの二人で、怪物達を相手にする
ーーーーーーー
マシュ「やぁぁ‼」ガシン!
ガレス「行きますよ!せい!!」突撃
バジン、ガシン!バコン!!
ガレス「とどめ!猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)!!」バシィィ~~ン!!
輝くデッキブラシで、怪物達を貫き倒すガレス
怪物「アベェ~~・・」消滅
マシュ「敵、消滅を確認。もう大丈夫ですよ、先輩!」
立香「気持ち悪かったわぁ~~あの怪物の顔ときたら・・」
マシュ「はい。それよりもガレスさん、お姿は・・・・」
ガレス「これですか?この大掃除のために、メガネをかけたペンテシレイアさんに新しい掃除用具を発注したんですが、その特典が一緒に届きまして・・」
マシュ「メガネをかけたペンテシレイアさんって・・・・」
立香「アマゾネスCEOか!」
ガレス「はい。確かにそう言う人でした。この特典の服、デザインがよくて、動きやすいし、この清掃用具も怪物にダメージを与えられるほど頑丈ですし!」
マシュ「確かに先の戦いから見て、戦法や魔力・霊基から、ガレスさんのこの服は霊衣のようなものでしょうね。」
立香「流石アマゾネスドットコムだね。」
ガレス「はい!それにしても、あの怪物はどうやってカルデアに・・・・?」
ふと床を見ると、殻のような怪物の破片が残っていた。
ガレス「・・・」トングで取る
マシュ「あの怪物の破片でしょうか?」
ダ・ヴィンチちゃん「今、大きな音や宝具解放の反応があったが、何があったんだい!?」駆け寄る
マシュ「ダ・ヴィンチちゃん、良いところに!実は・・・・」
ーーーーーーー
カルデア ブリーフィング
ダ・ヴィンチちゃん「あの破片を調べた結果だが・・一見殻に見えるが、これはれっきとした「カビ」だ。」
立香「カビ?」
ダ・ヴィンチちゃん「そう。雨の日なんかの湿気が多い所で繁殖しては、壁や食べ物を劣化・腐食させ、異様な臭いを発生させるあのカビさ!」
マシュ「はい。多くは悪いイメージがついてるイメージがありますが、チーズなどの発酵食品やペニシリンなどの薬品にも使われているんですよね?」
ダ・ヴィンチちゃん「よく勉強してるねマシュ!カビは菌糸類の一種で、いろんな種類があって・・・」
ガレス「ダ・ヴィンチ殿、カビの事は十分に分かりましたので、そろそろ本題に移っても良いかと・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「おっと、話が随分逸れちゃったね・・・話を戻そう。」
ダ・ヴィンチちゃん「本来カビは、胞子を撒いて、コロニーを形成しながら増殖するが、怪物の形を形成し、襲いかかってくることはまずあり得ない事だ。」
ガレス「しかし現に、マスターの部屋の掃除中にカビに襲われているのですよ!」
ダ・ヴィンチちゃん「そのカビだが、このカビの破片から微量だが、聖杯の魔力が検出された。」
立香達「!?」
ダ・ヴィンチちゃん「しかもそのカビの発生場所は、ここカルデアの聖杯保管室だ。」
立香「それってヤバくない!?」
ダ・ヴィンチちゃん「ぁぁ・・・保管してる聖杯の1つがカビに浸食されてその魔力を取り込んで変異した可能性が高い。」
ガレス「全くです!ダ・ヴィンチ殿がカルデアの掃除を怠ったから聖杯にカビが生えてしまったんですよ!!」
ダ・ヴィンチちゃん「まぁ、保管室は細心の注意で管理していたのだが・・・カビの胞子はとても小さいからね・・・・」
ホームズ「しかし、保管室の清掃を怠り、カビを生やしてしまったのは事実だ。すぐに対処しなければならない。」
ダ・ヴィンチちゃん「ハイハイ、わかっているわよ・・・・」カタカタカタ
ダ・ヴィンチちゃん「うわぁ、なんだこれ!?」
立香「どうした、ダ・ヴィンチちゃん!?」
ダ・ヴィンチちゃん「モニターやセンサーがカビにまみれて見えないんだ!これじゃ、どこに震源であるカビた聖杯の特定がわからない・・」あたふた
ホームズ「それだけではない。放っておけば、たちまちそのカビが大繁殖し、カルデア全てを覆い尽くすだろう・・・・」
立香「カビ臭くなるのは嫌だよ!」
ガレス「・・・・・・・・」ジィィ~~!
ダ・ヴィンチちゃん「・・・・」目をそらす
ガレス「やりましょう!!カルデアを丸ごと全て大掃除を致しましょう!!」バァァン!!
立香「ガレスちゃん・・・・」
ガレス「マスターも言ってましたよね?みんなでやれば、早く掃除が終わるって。サーヴァント達全員方と一緒にやれば、突然変異のカビだって、一網打尽に出来ますよ!!」
立香「そうだね!!」
ダ・ヴィンチちゃん「はぁ・・・何がどうであれ、カルデアの大掃除をやらざる負えない理由が出来てしまった訳だが、まぁ良い。」
ダ・ヴィンチちゃん「既に各サーヴァント達に大掃除の事は知らせてある。すぐに清掃用具を持たせて各エリアの清掃に取りかかるとしよう。」
ネモ「藤丸立香か。話はダ・ヴィンチから聞いている。カビがカルデアを覆い尽くそうとしてるってな。」
立香「キャプテン!」
ネモ「カビは航海にするにおいて、カビは大敵とも言っても良い。備蓄の食料を腐らせてしまうからな。」
ネモ「それとカビの中には、人体に害を及ぼす物質を持つカビもある。それが聖杯の力で強化されたカビなら、いくら歴戦の英霊でもカビの胞子を吸って、病気になりかねないからな。」
ダ・ヴィンチちゃん「そう言うと思って、ついてきたまえ。」
立香「???」
ーーーーーーー
カルデア 臨時休憩ホール
立香「ここは・・・・?」
ダ・ヴィンチちゃん「ガレスが企画した臨時の休憩広場だ。」
ガレス「はい!皆さま方に大掃除を手伝って貰うのはありがたいのですが、歴戦の英霊でも流石にカルデア全体の大掃除だと疲労が溜まりますよね?」
ガレス「その為、ダ・ヴィンチ殿にこのような休憩所を作ってもらいました。」
ダ・ヴィンチちゃん「ここではマッサージチェアや自動販売機もあるし、休憩する間に清掃用具を自動で洗う機械も備えてある。」
ガレス「はい。しかし急遽作られた休憩所ですので、疲れを完全に取るのは十分とは言えません・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「それもあるが、風呂場や食堂等のカルデアの主要施設の清掃後、ここを通して使用できるように手配しておくつもりだ。」
マシュ「そうですね。風呂場や食堂も綺麗にすれば、気持ちよく利用出来ますからね。」
ダ・ヴィンチちゃん「そうとも!一刻も早くその施設を利用出来るよう、すぐにでも清掃班の編成を行うつもりだ。」
ホームズ「我々もカルデアの大掃除には参加するが、カルデアの最重要機密の場所は、シオンの同行の元、私がやる事になる。」
ネモ「ペーパームーンについては、僕とマリーンズ、キャスター二人でノーチラスの清掃と共に掃除していく。いいな?」
立香「わかった!」
ダ・ヴィンチちゃん「私は管制室の大掃除をしながら、立香達のサポートに回るつもりだ。」
ダ・ヴィンチちゃん「それにあの怪物の事もある。各部屋の大掃除にはサーヴァント、最低二人は同行して大掃除を行うように!」
立香「じゃあ、私の役割は・・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「立香ちゃんには、大掃除隊長のガレスとマシュと一緒に各部屋のゴミ収集及びあのカビの調査をお願いしたい。」
ダ・ヴィンチちゃん「まぁ、カルデア内で近いから、何かあった場合はすぐに応援を駆けつけるようにするから!」
ガレス「わかりました!その際に清掃中の主要施設がありましたら、そこの清掃の手伝いとして合流する形で行きましょう!」
マシュ「はい、先輩の護衛は私に任せてください!!」
ダ・ヴィンチちゃん「その息だマシュ。さて・・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「これより、特別指令:カルデア・クリーン・プロジェクトの開始宣言を命じる!!これは、新種の「カビ」からカルデアを守る大掃除である!!」
ガレス「はい!!覚悟しなさい、カビたち!私たちが一ヶ所残らず綺麗に掃除してあげますから!!」
立香「それじゃみんな、大掃除頑張ろう!!」
マシュやサーヴァント達「(頷く)」
こうして、聖杯の力で強化されたカビからカルデアを守るための大掃除が開始された。
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オマケ:ガレスの大掃除大作戦!!~カルデア・クリーン・プロジェクト~ イベントの進め方
1:イベントのクエストをクリアする事で、一部屋ずつ清掃が完了します。
ただし、クエストに出撃したサーヴァントは、イベントのクエストに5時間ぐらい出撃出来なくなる。(同じサーヴァントを複数所持してる場合、出撃してない同サーヴァントも出撃出来なくなる。)
2:臨時休憩所及び清掃完了した施設をタッチし、早く回復させたいサーヴァントを選ぶ事でより早く回復する事が出来る。(施設によっては相性によって回復速度が早くなる事もある。)(スマートソートで相性が良いサーヴァントを先頭に出せたり、全快通知のお知らせもあり。)
3:臨時休憩所や清掃済み施設を使い分け、お気に入りのサーヴァントをより早く回復させて次の清掃に参加させよう。(清掃済み施設はクエストを進める事に解放できる。)
4:クエストクリアで聖晶石x1と素材が沢山貰え、ガレスの所で更に素材報酬を沢山ゲット出来る。より多くの部屋を清掃し、沢山報酬を獲得しましょう!!
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10ヶ所目:ドキッ!?水着だらけの大浴場掃除!!
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ガレス「ふぅ・・部屋の大掃除も九ヶ所終わりましたね、マスター?」
立香「疲れてない、ガレス?」
ガレス「いえ、これくらいなんともありませんよ!気にしてくれてありがとうございます!」
ガレス「各部屋のカビの怪物が多くて大変でしたが、さほど我々の敵ではありませんよ!!」
マシュ「それよりも、この近くにはカルデアの大浴場がありますね。お手伝いに参りましょうか?」
ガレス「はい。別部隊の清掃班の様子を見るのも、大掃除隊長の務めですので!!」
立香達はカルデアの大浴場の中に入っていく。
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カルデア 大浴場
水着ネロ「これでも喰らうがいい!」ブシャ~~!
水着牛若丸「ぬぁ!?やりましたねぇ~~!!」バシャン!
水着メアリー・リード「アン、もっといくよぉ~~!!」プシャン!
水着アン・ボニー「ウフフ、こっちもお返しよ!!」パシャン!
水着スカサハ「全く、真面目に掃除しているのか、ないのか・・」ゴシゴジゴシ・・
水着虞美人「そうねぇ・・」ゴシゴジゴシ・・
そこでは真面目に浴場掃除をしている水着サーヴァント達と何故か水遊びをして遊んでいる水着サーヴァント達がいた・・
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ガレス「ちょっと皆さま方!なに勝手に遊んでいるのですか!!」ペシペシ!!
水着ネロ「ぬぅぅ・・済まぬ、つい掃除をしていたら、ついテンションが上がってしまったワイ・・・・」ショボン
水着牛若丸「はい・・大浴場の掃除と聞いて、水着に着替えました所・・掃除よりも水遊びをしたくなる気持ちが高ぶりまして・・」ショボン
ガレス「そんなことをしてましたら、終わるものも終わりませんよ!!」怒
水着虞美人「全く良い迷惑だわ!!私なんて、項羽様と別の清掃班にされてるから、さっさと終わらせて項羽様と合流しなければ!!」ゴシゴジゴシ!!
立香「まぁ、そうなるね・・・・」
水着スカサハ「ハァァ・・あとそれと、浴場掃除の事で気になる事があるのだが・・」
マシュ「気になることですか?」
水着スカサハ「あぁ、洗っても洗っても落ちない汚れとかはあるだろ?だが、なんか変と言うか・・」
ガレス「変と言うと?」
水着スカサハ「洗ったところが知らないうちにまた汚れてしまってるというか・・・・」
ガレス「なんと!?せっかく洗った場所が再び汚れるとは!!」
立香「これじゃ、終わらないわけだ・・・・」
マシュ「だとしても一体誰が、何のために浴場掃除を邪魔しているのか・・・・」
水着ジャンヌオルタ「あら?誰かと思ったらマスターじゃない。手伝いに来たの?」
マシュ「貴方は、ジャンヌオルタさんもここにいらしていたのですか!」
水着ジャンヌオルタ「えぇ、全く掃除が終わらなくてやんなっちゃうわ・・」
ガレス「そうですよね!でも私が来たからにはもう大丈夫です!一緒に掃除して、大浴場の全ての汚れを取り除きましょう!!」
立香「一緒にやれば、すぐに終わるよ。」
水着ジャンヌオルタ「そう。だったら頼りにするわぁ、マスター・・」ポンポン・・
ゴワゴワゴワ!!
ガレス「!?。マスター、オルタさんから離れて!!」ガバッ!
立香「わわぁ!?」引っ張られる
ガレスは立香を水着ジャンヌオルタから離して、立香の肩に付いた何かを払う
水着ネロ「な、なんじゃ今のは!?モワモワしたものがマスターに付こうとしてたぞ!!」
マシュ「この感じ・・明らかにあの時退対峙したカビと同じです!!」
立香「じゃあ、浴場掃除を邪魔していたのは・・」
水着ジャンヌオルタ「・・あ~~バレちゃったらしょうがないわね・・私、掃除なんか面倒臭くて嫌なんだよねぇ・・。」
ガレス「面倒臭い・・だからって、せっかく洗った場所を汚すなんて、貴方はとても不潔です!!」
水着ジャンヌオルタ「ふん、不潔で結構!!掃除なんかしなくても私は生きていられるんだから!!」
水着ジャンヌオルタ「面倒だけど、あなた達には消えて貰うわよ!!」
水着ジャンヌオルタの背中から大量のカビが生えてきて、そのカビからワイバーンが現れる
ガレス「カビがジャンヌオルタから生えてきた!?マスター、指示を!!」
立香「とにかく戦おう!」
水着ネロ「うむ!余もテルマエの美しさを取り戻すために戦うぞ!!」
水着虞美人「もー!なんだか知らないけど、さっさとやって風呂掃除に戻るわよ!!」イライラ
大浴場の清掃のために、カビが生えてきた水着ジャンヌオルタと対峙する立香達
ーーーーーーーーー
水着ネロ「ハァァ!!」ジャキン(剣攻撃)!
ガレス「テリャアア!!」バジッ(デッキブラシ)!!
水着ジャンヌオルタ「ヴグゥゥ・・・・」怯む
モワッ、ギラギラ・・
水着牛若丸「ガレス殿、カビから何か出ました!」
水着虞美人「それが弱点みたいね!やっちゃいなさい、ガレス!!」
ガレス「はい!ハァァ~~!!」突き刺し攻撃
ガシュン!ブシュゥゥ~~!!
水着ジャンヌオルタ「ウウウ・・・・」バタン・・
カビから出た赤い部分を貫き、その後カビが一斉に消滅し、ジャンヌオルタは倒れた
マシュ「カビの消滅を確認。やはり、あの赤い部分はカビのコアみたいな物ですね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「今、こちらもカビの消滅を確認した。それに回りをよく見てみて!」
キラーン☆キラキラキラ☆・・・・
そこには、黒カビなどの汚れがすっかり消えて綺麗になった大浴場の光景があった
水着牛若丸「なんと!?ヌメリ汚れや黒カビが跡形もなく消えて、より綺麗になってます!!」
水着スカサハ「なるほど・・あの汚れ全て、カビが化けたものだったか。」
水着スカサハ「ジャンヌオルタに付いたカビを倒したことで、全てのカビが消滅し、大浴場が綺麗に仕上がったか。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そうだね。でも、他の所のカビが消えていない事から、今倒したカビは大浴場周辺エリアのボスみたいな立ち位置みたいだ。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかし、聖杯の影響とはいえ、サーヴァントを媒介にカビが繁殖するとは恐れ入ったなぁ・・」
水着ジャンヌオルタ「ウウ・・マスター?私、なんか体がカビ臭いんだけど・・」
水着スカサハ「うむ。オルタのこの様子だと、あのカビに操られてたみたいだな。」
マシュ「それは、オルタさんの体にカビが寄生して操ってたって事ですか?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう。菌糸類の中には冬虫夏草、マッソスポラ菌などの宿主に寄生し、ゾンビみたいに操っては別の宿主に寄生させるといった種類が自然界なので存在しているンだ。」
立香「なんか恐い・・。」
ガレス「サーヴァントに寄生して繁殖を促すカビ・・そのカビの事、仮に『カビ菌』と名付けましょう。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「うん。カビ菌は魔力の塊であるサーヴァントに寄生する事ができ、その分身である怪物を生み出し、あらゆる物を侵食させる。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そのルーツがわかっただけでも、カルデアの大掃除の大きな進歩だ!!」
マシュ「では、今後の清掃活動に至っては、そのカビ菌の感染に気を付けながら清掃する事になりますね!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そうだね。ジャンヌオルタの戦いから、カビ菌の侵食方法は皮膚から侵食するタイプだとわかった。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「最優先清掃箇所である大浴場が綺麗に清掃出来たんだ。感染疑いがあるサーヴァントに至っては 大浴場で菌を全て洗い流せるように手配をする予定だ。」
ガレス「あとそれと、臨時休憩所に保健所とかを設置すれば、サーヴァントの消毒も可能であると思います。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「なるほど、検討してみよう。とりあえず、ジャンヌオルタはさっきまでカビ菌に寄生されていたから、すぐに身体を隅々まで洗って来るが良い!!」
水着ジャンヌオルタ「そうね。そうした方が良さそうだね・・」納得
水着ネロ「そうと決まれば、すぐに湯を沸かそう!!手伝ってくれないか?」
水着スカサハ「あぁ、任せてくれ!」
水着虞美人「私も手伝うわ。むしろ私のせいで項羽様にカビ菌が移ると思うので、早く身体を洗いたいわ!!」
水着ネロと水着スカサハ、水着虞美人が大浴場の風呂を沸かしにいく。
ガレス「色々ありましたが、最優先の施設の大掃除は終わりましたね。今後、カビ菌達が我々の大掃除を邪魔すると思いますが、大掃除はまだまだ始まったばかりです!焦る気持ちはありませんよ。」
マシュ「はい!身体と清掃器具の消毒・洗いをしながら、一ヶ所ずつ確実に清掃進めて行きましょう。」
立香「えぇ!!」
そう言い、改めてカルデアの大掃除に慎もうといきこんだ立香達であった
ーーーーーーーーーーー
~一方その頃~(臨時休憩所)
ナイチンゲール「ダ・ヴィンチちゃんの追加の注意事項により、消毒しているかのチェックを致します!!」
ナイチンゲールが臨時休憩所にいるサーヴァントの消毒状況を見て回っている。
ナイチンゲール「ムムッ!ヒルドさん、光翼にホコリが着いていますが?」
ヒルド「へぇ?でもこれくらい、どうもないと思うんだけどねぇ・・・・」
ナイチンゲール「いけません!!ホコリにもカビ菌が隠れていると聞いてますので、完全滅菌します!!」シュッ、シュッ、シュッ!!
ヒルド「つめたっ!?あまり私に直接アルコールスプレーをかけないデェ~~!!」かけられる
オルトリンネ「うわぁ・・ナイチンゲールさん、すごくピリピリしてる・・・・」
スルーズ「ナイチンゲール、全ての毒と害あるものを消し去ろうとするその意気込み、まさに今回の事態にぴったりなサーヴァントね。」
ヒルド「そんなこと言ってないで、きゃあ!!そこにもシュッ、シュッするのお!?」かけられる
ナイチンゲール「これも清潔と消毒の為です!」キリッ!
ガウェイン「良し、これでまた行けますね。」除菌完了
ナイチンゲール「あら、Mr.ガウェイン。清掃に戻られますか?ちゃんと身体と武器の除菌は完了しましたか?」
ガウェイン「もちろんだとも、ナイチンゲール殿!」
ヒルド「良いなぁ・・・ガウェイン卿の剣って太陽のご加護がついているんだよね?」
オルトリンネ「はい。彼が持つ宝具「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)」はひとたび発動すれば、剣に陽炎と熱線を纏い、すぐにでも熱消毒や日光消毒をしてしまいますから。」
スルーズ「しかし、その宝具の発動には魔力が入ります。なので迂闊に連発は出来ないと思いますが・・・」
ナイチンゲール「その通りですよ!それに大掃除とは、綺麗により清潔に気持ちを込めて清掃する事こそ価値があると、私は思ってます。」
ナイチンゲール「便利な道具に頼って楽に掃除するなど、大掃除は甘くありませんこと!!」
ガウェイン「流石クリミアの天使と言われるほどの清潔に厳しいお方なことだ。」
ナイチンゲール「はい。生前、クリミアなどの私が勤めた当初の病院はいずれも汚濁が多く、それの改善の為に大掃除に全力を尽くしたと記録されています。当然の事です!!」
ナイチンゲール「ですが気を付けてください。今回発生したカビ菌について、まだ我々の知り得ない事がありますゆえ、まずはカビ菌に侵されない事が良いかと・・・・」
ガウェイン「忠告感謝する。ガレスもまた、私ほどの力はありませんが、自分自身の力でマスターをお守りしてると聞いてます。」
ガウェイン「私も騎士として大掃除を頑張らなければ!!」
ナイチンゲール「そうですか。では、お気をつけて・・。」
ガウェインは除菌した武器と清掃器具を持って臨時休憩所を去り、ナイチンゲールはそれを見守る。
ナイチンゲール「・・・・・・。」
ナイチンゲール「(ミス・ガレスが大掃除を企画した瞬間に、カビ菌が発生するなど、タイミングが良すぎる・・・・。)」
ナイチンゲール「(私の考えすぎかもしれませんが、ライダーのクラスを用いた病原が関与しているのでは・・・・)」
ナイチンゲール「(ともあれ、今はカビ菌の対応策を確立する方法を模索しなければ・・・・)」
ナイチンゲールはそう考えながら仕事に戻る。
ーーーーーーー
オマケ:ガレスの大掃除大作戦!!~カルデア・クリーン・プロジェクト~ :追加事項
1:10ヶ所目からサーヴァント内で「カビ菌」の発生・感染が登場する。
2:「カビ菌」の感染はクエストクリア後に希に発生する。
3:「カビ菌」に感染したサーヴァントは、出撃回復時間が止まってしまい、頬っておくと出撃していないサーヴァントにも感染し、出撃不能になってしまう。
4:臨時休憩所、大浴場にカビ菌に感染したサーヴァントを選んで回復させる。(相性の有無はなし)
5:感染したサーヴァントの通知は画面のナイチンゲールをタッチする事で判明する
6:10ヶ所目クリア後、大掃除が解放される。
>>22修正
大掃除解放:× 大浴場が解放される:○
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20ヶ所目:キッチンの敵は○○だけではない。
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カルデア 廊下
ガレス「さて、そろそろ次の最優先清掃施設である食堂に差し掛かりますね。」
ガレス「あ、私の心配なさらずとも、カビ菌の感染はしておりませんよ。十分な除菌・消毒を徹底してますので!!」
エミヤ「しかし、そう自信になっている矢先に実はカビ菌に感染してたとなれば、元もこうも無いからな。警戒は緩めないのが肝心なことだな。」
ガレス「お気遣いありがとうございます無名の英霊殿。通りがりですが、これから食堂へ向かうのですか?」
エミヤ「あぁ。何でも掃除してもまた出る汚れが出てると聞いて、一度用具を洗って食堂に戻る所だ。」
立香「じゃあそこに次のボスカビ菌が・・」
ガレス「みたいですね。では、向かいましょう。」
次のボスカビ菌がいると言われる食堂に向かう立香達
ーーーーーーーーーーー
カルデア 食堂
ブーディカ「マスター、それにガレスちゃん!来てくれて助かるよ!!」
イリヤ「マスターさんも手伝ってくれるのですか!ありがとうございます!!」
ジャック・ザ・リッパー「お母さんと一緒だと心強いね!!」
立香「イリヤ、美遊、ジャックまで!!」
マシュ「皆さま方も、食堂の大掃除を?」
美遊「いえ、イリヤとジャックちゃんは担当してた廊下掃除が終わったから後から来た感じなんです。」
クロエ「まぁ、カビ菌がなかったらこの食堂大掃除もすぐに終わってたんだけどね・・」
ガレス「そうですか・・では、また出る汚れというものを見せていただけませんでしょうか?」
パールヴァティー「はい、案内しますね。」案内する
ーーーーーーーーー
厨房内
パールヴァティー「こちらでモップがけをしていたんですが、気づいたときには、カビと共にまた汚れていたんです。」
パールヴァティーは、床についた何かの足跡とそこから生えたカビ汚れをガレスにみせる
ガレス「なるほど。それでなにか変わったことはありませんでしたか?」
パールヴァティー「はい。モップがけの際、何かが通った音がしまして・・足跡を残していましたが、とてもじゃないほど荒くて後が追えませんでした・・」
ガレス「ふーん・・ネズミが通っていたのかしら?」
エミヤ「いや、ネズミにしてもこの乱れた足跡を残すわけがないし、とても狭い隅の所まで足跡があることから、もっと平たく小さい・・大きさは虫ぐらいだと想定する。」
立香「虫ねぇ・・・・」
パールヴァティー「はい・・実は私、依代の影響なのか虫に対しては、少しばかり・・・・」
カサ、カサカサカサカサ・・・・
パールヴァティー「!!?」
狭い隙間から突然、黒い小さいのが現れた
ジャック・ザ・リッパー「あっ!ゴ■■■だ!!」指差し
エミヤ「イニシャルGだな。こいつが汚れを撒いていた原因そうだな。」
ガレス「では、その■■■リを退治して食堂を綺麗にしましょう!!」
立香「そうしよう!!」
パールヴァティー、イリヤ「・・・・・・」瞳の輝きが消える
立香「どうしたの?」傾げる
マシュ「先輩・・私、今回の戦闘は差し控えさせてもらいます・・・・」
ガレス「何を言ってるんですか!!たかがゴ■■リで怖じけづくなど、それでもマスターに仕えるサーヴァントですか!!」
イリヤ「あぁ~~、伏せる言葉を減らさないでぇーー!!」ガクブル
ルビー「ガレスさんはあの黒きGが怖くないのですか!?」
ガレス「なにを!こんな黒い虫なんかに、円卓第7席である私がビビるはずがあると?」
クロエ「流石、円卓の騎士なこと・・・って美遊!?なに、そのゴ■ブ■を素手でつかんでいるのよ!?」
ジャック・ザ・リッパー「わぁ!美遊ちゃん、バッチィよ!」
美遊「何?こんな可愛い虫さんのどこが汚ないの?ほら!」手にGを乗せる
ブゥゥゥ~~ン!!(ゴ■■■が跳ぶ音)
パールヴァティー、イリヤ、マシュ「いやぁぁぁ~~~~~~~~!!?」絶叫
美遊の手のひらで跳ぶ黒いGにパニックになるイリヤ、マシュ、パールヴァティー
ーーーーーーーーー
カーマ「アッハハハハ!!これは傑作ですわね、パールヴァティー?」
パールヴァティー「カーマ!?あなた、なぜここに?担当してた掃除はどうしましたか!?」
カーマ「あぁ、ゴミだしですか。あんなのサボりに決まってるじゃないですか・・それに私、掃除をする気なんてさらさらありませんですよ?」
モワモワァァ~~!!
カーマの腰部分、美遊の右腕部にカビ菌が出現し、カビから黒いGを生み出していた!
ガレス「貴殿方、カビ菌に感染してたんですか!?」
カーマ「カビねぇ・・私にはポンポンしてて、別にカビにまみれても良いんじゃないかと思いますよ?」
美遊「ごめんイリヤ・・この子達(ゴキブリ)の為にも、貴方達に掃除はさせられないわ!」
イリヤ「ウェェェ~~!?そ、そんなぁ~~!?」ショック
ルビー「イリヤ様!美遊さんはカビ菌に洗脳されておかしくなっています!カビ菌を倒せば、元に戻るかと?」
イリヤ「はぁ!?そ、そうだね!!マスターさん!!」
立香「二人のカビ菌を除去しよう!!」
ガレス「はい!!皆さま方、参りますよ!!」突撃する
カビ菌が発生したカーマと美遊相手に、ガレス達は戦い始める。
ーーーーーーーー
ガレス「ヤァァァァ~~!!」攻撃
イリヤ「美遊、この一撃で元に戻って!!フォイア~~!!」魔弾砲撃
カーマと美遊「うグゥ(クゥゥ)・・・・!?」
モワッ、ギラギラ・・
立香「コアが露見した!!」
クロエ「私に任せて!喰らいなさい!!」バシュ、バシュ!!
ガシュ!ガシュ!っとのいう音ともに、クロエの放った矢が、露見したカビ菌のコアに直撃する!
ブュゥゥ~~・・・・
露見したカビ菌のコアを破壊し、カーマと美遊は床に倒れこむ
キラキラキラーン★!!
その後、黒いGの群れが一斉に消滅し、食堂全体がきらびやかに光っていた
イリヤ「美遊、大丈夫!?」
美遊「ウゥゥン・・イリヤ?」
ルビー「質問しますが、Gを可愛いと思っていませんか?」
美遊「G?・・・・そんなの聞きたくないわ。気持ち悪いから・・」
イリヤ「良かったぁ・・いつもの美遊に戻ってくれて!!」
美遊「イリヤ・・私、なんかどうしてたの?」
クロエ「まぁ、簡単に説明するんだけど・・・・」
カーマ「そうですか。私、カビ菌に操られて、カビの女神になっていたのですか・・通りで身体中、カビ臭いと思いましたわ・・」
パールヴァティー「はい!それに■■ブ■を生み出していた、襲っていましたよ!!」
カーマ「■キ■■・・。いくら愛の女神でも、あいつらだけは性的に愛したくなかったわ・・・・」
立香「まぁ二人とも、お風呂に入ってきたら?」
パールヴァティー「そうですね。私も少しばかり汗をかきましたので・・」
パールヴァティー「カーマ!貴方はカビ菌やゴ■■■の事もありますので、お風呂場でた~~~~ぷり、洗わせて貰いますので!!」キリッ!
カーマ「ウゥゥ・・・・・・」図星
カーマはパールヴァティーに引きずられる形で大浴場に向かっていった。
イリヤ「私も美遊の事をカビ菌の残りがないように洗ってきますね!!」
美遊「イリヤ、身体は自分で洗えるから心配しなくても・・」冷や汗
イリヤ「いやいや、カビ菌の残りが美遊をまた覆ったら、今度こそ美遊が不衛生な子になっちゃうと思うとねぇ・・・・」あたふた
クロエ「ハイハイ!!さっさと体を洗いに行きましょうね!!」
イリヤ達もなんか言いあいになりながらも、大浴場の所へ向かっていった
ガレス「行ってしまわれましたか・・・ですが、あれほど食堂を綺麗にしようと頑張りましたので、よしといたしましょう!」
ガレス「この施設周辺の大掃除は終わりましたので、休憩しながら次の場所の大掃除に励みましょう!!」
食堂の大掃除が終わり、次の大掃除に励もうとするガレスであった。
ーーーーーーーーーー
~一方その頃~(カルデアのリサイクルボックス前)
楊貴妃「これがプラゴミ・・これがペットボトルでぇ・・・」
楊貴妃はリサイクルボックス付近で間違って入ったゴミの仕分けをやっていた
ニトクリス「あ、いたいた!楊貴妃様、クズゴミの処理お願いします!」クズゴミをドラム缶に投げ入れる
バサバサ・・、ボォ!パチパチパチ!!
ニトクリスがいれたクズゴミが楊貴妃の炎が入ったドラム缶の中で燃えた
秦良玉「楊貴妃さん、これもお願いします!!」生ゴミ投下
楊貴妃「は、はい・・・・」
秦良玉が入れた生ゴミも、楊貴妃のドラム缶の中の炎が燃やした
赤兎馬「楊貴妃殿、こちらの燃えるゴミを燃やしてはくれないかと・・・・」
楊貴妃「ちょ、ちょっと待ちなされ!!ユウユウは燃えるゴミの焼却炉ではありません!!」プンプン!
赤兎馬「な、なんと!?てっきり、燃えるゴミは彼女に任せて欲しいと聞いたが、人違いでしたか・・・・」
楊貴妃「人違いというか・・誰からそんな話を聞いたんですか!?」
赤兎馬「え、えぇ・・陳宮殿から聞きましたので・・・・」
楊貴妃「陳宮さんから!?ムゥ~~~!!」立ち上がる
楊貴妃はそのまま仕事を中断してどこかへ行ってしまう。
赤兎馬「私、なにか悪いことでも言いましたのかな?」わかっていない
ーーーーーーー
陳宮「おや?楊貴妃様、これから説明するために呼びに行こうとしましたが、調度良いところに・・」
楊貴妃「良いわけありません!!ユウユウの炎は燃えるゴミを燃やす焼却場じゃありませんですよ!!」
陳宮「まぁ、そう言われる事は想定内です。ですが、カルデアとてゴミの捨て場所に困る時がいずれ来ると思いまして・・」
楊貴妃「うーん・・確かに大掃除をするから、ゴミが沢山出てくると思いますが・・・・」
陳宮「ですから、せめて燃えるゴミなんかは炎を操るサーヴァントを使って、ゴミを減らそうと思いましてねぇ・・」
楊貴妃「ウゥゥ~!ですがユウユウだけじゃ、これから出るゴミをもやしつくす事は・・」
陳宮「この事は清姫様にも協力して貰おうと思いまして・・・・」
清姫「その必要はありませんわよ、陳宮様?」
陳宮「清姫殿、いつの間に!?」
清姫「私も燃えるゴミの事で疑問を持っていましたが、ゴッホ様がゴミを再利用できる物に書き換えてあげるって、言ってくれましたので!」
ゴッホ「そうだよ。ゴミを燃やすとね、ダイオキシンっていう悪い物が出るから、できるだけリサイクルできる物に書き換えてくれないかとダ・ヴィンチちゃんに言われたんです・・」
ゴッホ「それにゴミのリサイクルは、地球の環境にとても良いし、なによりもこのゴッホが皆様の役にたてることが」
ゴッホ「一番の喜びですので!」
清姫「そういう事ですので、楊貴妃様?」
楊貴妃「・・は!そういう事ですね!!陳宮様、もう二度と・・・・」
清姫、楊貴妃「ゴミを!私たちに!押し付け!ないで!!」
そう追い詰めるように陳宮に言い聞かせる清姫と楊貴妃
陳宮「・・チィ、わかりましたよ!!もう二度と、ゴミを押し付けたりはしませんよ!!」怒
陳宮「せっかく私が、マスターのお役に立てるチャンスを与えてあげたというのに・・これだから、楊貴妃殿は傾国の美女と言われ、清姫は安珍に嫌われるのですよ!!」
破れかぶれで去っていく陳宮
ゴッホ「あっ!陳宮さん、その先は危ない!!」
ヒュー~~~ン‼
陳宮「あぁぁぁ~~~~!!」落ちる
ゴッホ「その先はさっき、ゴッホが掘った肥料作りに使う生ゴミ用の穴があるから・・・・」
陳宮(穴の下から)「いずれ、掎角一陣(きかくいちじん)の素材にしますからね~~貴方たち!!」
ゴッホの作った穴から、陳宮の叫び声が吠え響くのだった
ーーーーーーーーー
オマケ:20ヶ所クリアで、回復施設として食堂が解放される。
ーーーーーーーーーーーーーー
30ヶ所目:ぐだぐだ厠清掃改革
ーーーーーーーーーーーーーー
トイレ掃除
それは大掃除の中で一番やりたくない掃除の課目である
人理の中で、最も人類が排泄物を出すために唯一利用する場所であり、最も汚物が貯まりやすい場所である。
そのため、異臭・汚れ・トイレの水・黄ばみなどが清掃する者達に立ちふさがり・・
清掃する者達に耐え難い地獄を味わう事になる。(個人差により異なります。)
ーーーーーーーーーーーー
数時間前:主要施設清掃班の清掃場所決めの発表
ダ・ヴィンチちゃん「それではカルデア・クリーン・プロジェクト。各清掃班の清掃場所を発表する。」
ダ・ヴィンチちゃん「最初にA班、貴方たちは大浴場の清掃をお願いするね。」
ネロ「うむ!テルマエの清掃、余に任せるがよい!!」ポン!
ダ・ヴィンチちゃん「いい心構えだ!次にB班、貴方たちは食堂の清掃に向かって貰いたい。」
パールヴァティー「はい!この女神パールヴァティーにお任せください!」
ダ・ヴィンチちゃん「C班はキャプテンのノーチラス及び格納庫全体の大掃除、D班は図書エリアの大掃除をお願いするわ!」
イアソン(C班リーダー)「了解だ!」 紫式部(D班リーダー)「わかりました。」
ダ・ヴィンチちゃん「E班は、トレーニングルームの大掃除。F班は子供達と廊下の大掃除を頼むわ!」
アキレウス(E班リーダー)「了解だ!」 子供達「はーーい!!」
ダ・ヴィンチちゃん「みんな張り切ってるねぇ。最後にG班の清掃場所は・・・・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「トイレ掃除だ。」
信長達「ウゲェェェェ!?」
トイレ掃除を担当に嫌な顔をする信長達
ーーーーーーーーーーー
トイレ掃除担当判明から数分後。カルデア職員トイレにて・・・・
ゴシゴシゴシ・・(便器を洗う音)
信長「何でわしらが厠の掃除をしなければならんのじゃ・・・・」ゴシゴシ・・
沖田「しょうがないじゃないでしょうが、ダ・ヴィンチちゃんがそこをやれと言うのですから・・。」ゴシゴシ・・
信長「しかしなぁ・・いくらわしらがぐだぐだしてるからって、トイレはないじゃろ!トイレはぁ!!」ゴシゴシゴシ!!ピチョン!
沖田「ちょっと!あんまりゴシゴシしてるとぉ・・うわぁ、こっちに水が跳ねたぁ!!」シュシュッ!!
信勝「まぁまぁ。トイレはマスターも含めて皆さま方も使ってますので、ここで綺麗に清掃すれば、皆様にとても感謝されますので!!」
信長「まぁなぁ・・・だが、あのガレスというランサー。とても掃除にうるさいと聞くぞ?そんな奴に審査されてやり直しをくらうだけだと思うのじゃが・・」
沖田「そうです!こんな汚いトイレを掃除して、お礼のものが何も無しなんて嫌ですよ!!」
メデューサ「その事なんですが、少し小耳に挟んだ事がありまして・・」
沖田オルタ「なんだそれは?トイレの花子さんが出るという噂か?」
沖田「花子さんなんているわけないでしょうが!!ここカルデアですよ!!」
信長「そうじゃろな。トイレの花子さんなど出てくるとしても、幻霊程度じゃろうな!!」
メデューサ「まぁ、花子さんの事ではないのですが・・・・」
メデューサ「話によりますと・・トイレの便器には、とても綺麗な女神様がいると言われているんですよ。」
信長「女神じゃと?そんなのカルデアに沢山いるわ!」
信勝「カルデアで判明してる女神と言えば・・イシュタル、エレシュキガル、パールヴァティー、シトナイさんですよね?」
信長「あと、ライダーの姉二人がぎりしゃの女神じゃろうな。」
メデューサ「それもありますが・・。トイレをとても綺麗に清掃すれば・・・・」
メデューサ「そのトイレの女神様みたいにとても美しくなれるし、願いを叶えたという伝説もありますよ。」
信長、沖田、沖田オルタ、茶々「!!!??」
信長「おい、信勝!トイレの花子さんが出るのは何番のトイレじゃ?」
信勝「えっと・・3番のトイレだと思いますが・・・」
信長「よし!わしは1番目のトイレの清掃をやる!信勝は2番目を磨け!!」個室トイレを磨き始める
信勝「はい!わかりました、姉上!!」2番の個室トイレの清掃を磨く
沖田オルタ「なんと!?ならば私も・・」
沖田「!!。させません!!」バシッ!
ボチャン、ジャアアア~~~!!
沖田オルタ「あぁーー!?私の髪飾りがぁ!?」吸盤取りだし
卑怯にも沖田オルタの髪飾りを別の個室の和式トイレに流して、自分は4番のトイレを掃除する沖田総司
髪飾りを取り出そうと和式トイレに吸盤を突っ込んでいる沖田オルタ
茶々「よし!茶々も厠の清掃をしっかりやって、本来の姿である、アヴェンジャー:淀の姿を取り戻してみせる!!」6番のトイレを洗う。
メデューサ「・・・・・はぁ。」呆れる
メデューサの鶴の声により、トイレ掃除を我欲の為だけに清掃を始める信長達であった。
ーーーーーーーーーーー
現在 カルデアの廊下 職員トイレへの道
マシュ「そのためにメデューサさん、信長さん達にちゃんとトイレ掃除をさせる為にあんな嘘を・・・・」
メデューサ「嘘は良くないのはわかってはいましたが・・こうでもしないと真面目に掃除してくれないと思いましたので・・・・」
立香「物事全部がぐだぐだしてるからね、あいつらは・・」
ガレス「ですが嘘は良くないと思いますよ!カルデアには、サーヴァントになってる女神もいますが、想像上の女神などいるはずがない神を信じるなど、宗教問題に繋がりますゆえ!!」
メデューサ「肝に命じておきます・・・・」反省
卑弥呼「トイレねぇ・・私が生きてた時代にもトイレはあったけど・・トイレットペーパーだっけ?あれは存在しなかったよねぇ~。」
ガレス「確か、縄文時代のトイレは・・エジプトと同じで、砂で埋めていたと聞きますが・・・・」
卑弥呼「そうだよ。それに砂は綺麗だから、手洗いする必要なんてなかったんだから!」
立香「縄文時代の砂は、無菌なのか?」
卑弥呼「そうなんだよ!だから、未来ちゃんのトイレを見たときはびっくりしちゃった!こんな意味不明な物をトイレと言っているのだから・・」
ガレス「卑弥呼様は時代の違いで仕方がないのですが、私にはトイレは少し改善してほしい所が沢山出てくるとあると思ってますので!!」
マシュ「改善してほしい所ですか?」
ガレス「はい!私が説明しますね!!」
ーーーーーーーーーー
ガレスが思うカルデア職員トイレの改善点
ガレス「まず、トイレの洗面所についてお話ししますね。」
ガレス「カルデアのトイレは、高性能施設と思われまずが、トイレの洗面所の水を出すに辺り、蛇口を捻っていますよね?」
マシュ「はい、そうですが・・・・」
ガレス「否!蛇口を開けるときにトイレに付いた菌が蛇口に付き、蛇口を閉める時にせっかく石鹸で綺麗に洗った手にトイレの菌を持ち帰りしてしまう恐れがあるからです!!」
メデューサ「あぁ~、ありますねぇ・・・・」
卑弥呼「じゃあ、蛇口も石鹸で洗ったら良いじゃないかな?」
ガレス「それでは、蛇口を水で洗い流す時にこぼれた水が下に落ち、洗面所の下が水浸しになるだけです!!」
ガレス「改善点として、全職員トイレの蛇口をセンサー式にしてくれませんでしょうか?」
マシュ「はぁ・・・後でダ・ヴィンチちゃんに言っておきますね・・」
ーーーーーー
ガレス「他にもカルデアのトイレに対して言いたいことが沢山ありますが、これ以上は長くなりますので省略します。」
ガレス「後でダ・ヴィンチちゃんにトイレの事で私から直接話をします。トイレはとても汚れが貯まりやすい場所でありますので!!」
マシュ「わかりました。そろそろ職員トイレに着きます。先輩、心してトイレ清掃に励みましょう!!」
立香「は、はい・・・・」嫌そうな顔
ガレス「マスターとて、このガレス。心を鬼神としてチェックしますので、覚悟してくださいね!!」キリッ!
立香「りょ、了解イィ・・・了解。」
そう不安を抱えながら、職員トイレへ向かう立香なのであった
ーーーーーーーーー
カルデア職員トイレ前
ドンドンドンドン!!(ドアを叩く音)
岡田以蔵「おい、おめぇら!!さっさと出てきやがれ!!」
立香「どうしたの?」
斎藤一「あぁ、マスターちゃんか。実はちぃと大変な事になってねぇ・・」
斎藤一「トイレを掃除してた沖田ちゃん達がバリケード張っちゃって、トイレの中に閉じこもっちゃったんだよ・・・・」
マシュ「トイレに閉じこもりですか!?」
お竜さん「ノッブの奴、トイレを沢山掃除したいからって、私らを追い出して、バリケードを作ってしまったんだ・・」
坂本龍馬「まだ汚れも落ちてない所もあるし、それにカビ菌の事もあるし、なんか怪しいと感じた矢先にこんな事態が起こってしまったんだ・・面目ない。」
マシュ「もしかして、信長さん達はカビ菌に感染してこんな事態を?」
立香「でなければ、こんなこと信長達はしない!」
ガレス「クゥゥ・・掃除もろくにしないあの人達を助けるのは、性格的にあれですが、トイレの大掃除もしないといけませんし・・・・」
卑弥呼「それじゃあ・・ガレスちゃんのトイレの大掃除の為にも、ノッブ達の為にも、さっさと侵入してカビ菌を退治しないとね!!」
土方「無論、そのつもりで清掃用具を一度洗って準備を進めてきたんだ!!行くぞ!!」
バリケードを突き破り、男子トイレに侵入する立香達
ーーーーーーーーー
カルデア職員トイレ 男子トイレ内
土方「御用改めである!!」
立香「信長~~いるのぉ~~?」
斎藤一「いたら返事をしてくれないかな?沖田ちゃ~~ん?」
???「待っておったぞ。我がトイレを荒らす不届き者どもよ。」
ガレス「!?。貴方はまさか・・・」
???→魔王信長?「そうとも!我はトイレの女神によって、このようにより美しく、より強くなったカビの魔王!!」
黴の魔王信長「第六黴魔王、織田信長であるぞ!!」ゴワゴワァァ~~!
そこにいたのは、全身カビに覆われた魔王信長達の姿があった
立香「きったねぇーー!?」
沖田「なにが汚いのですか!?私たち、トイレの女神様にこんなにも美しくしてもらったのに、汚いとはなんですか!!」モワモワァ~~
茶々「茶々なんて、微妙かもしれないけど、背が少し伸びただけだったんだよ!!」ゴワゴワァァ~~
沖田オルタ「私は、和式トイレを洗ったら、とても綺麗な髪飾りをもらった。」べちゃくちゃ・・
以蔵「うわぁなんじゃ!?カビ臭いだけじゃなく、厠独特の異臭もしてくるぞ!!」鼻つまみながら
斎藤一「うわぁぁ・・・これはとんでもなく深刻じゃないかな?ガレスちゃん・・・・?」
ガレス「全身にカビが覆っている・・もはやあれは信長達ではありません!こんなの、ただのカビ菌です!!」
黴の魔王信長「カビ菌じゃと?主よ、この第六黴魔王信長に楯突くか!!」
信勝「姉上!この人達を、姉上の力を持って、我らと同じく綺麗な存在に致しましょう!!」モワモワァ・・
黴の魔王信長「ふん。信勝にしてはいい考えだな?良かろう、マスターも含めて、わしらがトイレの女神に変わってべっぴんさんにしてやろう・・・」
立香「お断りします!!」
ガレス「では!カビ菌の殺菌、参ります!!」
カビ菌に覆われた信長達を倒そうと、異臭を我慢しながら戦い始めるガレス達
ーーーーーーーーー
ガシン!バシン!グシャァァン!!
卑弥呼「見えた!やっちゃって!!」
土方「あぁ!これが、新撰組ダァ~~~!!!」宝具発動!
ガレス「猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)」バァァァァン!!
茶々「茶々なんて、微妙かもしれないけど、背が少し伸びただけだったんだよ!!」ゴワゴワァァ~~
沖田オルタ「私は、和式トイレを洗ったら、とても綺麗な髪飾りをもらった。」べちゃくちゃ・・
以蔵「うわぁなんじゃ!?カビ臭いだけじゃなく、厠独特の異臭もしてくるぞ!!」鼻つまみながら
斎藤一「うわぁぁ・・・これはとんでもなく深刻じゃないかな?ガレスちゃん・・・・?」
ガレス「全身にカビが覆っている・・もはやあれは信長達ではありません!こんなの、ただのカビ菌です!!」
黴の魔王信長「カビ菌じゃと?主よ、この第六黴魔王信長に楯突くか!!」
信勝「姉上!この人達を、姉上の力を持って、我らと同じく綺麗な存在に致しましょう!!」モワモワァ・・
黴の魔王信長「ふん。信勝にしてはいい考えだな?良かろう、マスターも含めて、わしらがトイレの女神に変わってべっぴんさんにしてやろう・・・」
立香「お断りします!!」
ガレス「では!カビ菌の殺菌、参ります!!」
カビ菌に覆われた信長達を倒そうと、異臭を我慢しながら戦い始めるガレス達
ーーーーーーーーー
ガシン!バシン!グシャァァン!!
卑弥呼「見えた!やっちゃって!!」
土方「あぁ!これが、新撰組ダァ~~~!!!」宝具発動!
ガレス「猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)」バァァァァン!!
ジャキン!バァァン‼ブシャァ~~~!!!
信長達「きゅぅぅぅ~~~・・・・・」バタリ!
信長達のカビ菌のコアが破壊され、ハエが集りながらも元の姿に戻る信長達
ガレス「少し失礼しますね。」バケツを持ってきて
バシャァァ~~~ン‼(信長達にぶっかける)
信長「ウギャァァ~~~!?冷たっ!?」ビショビショ・・
沖田「何をするんですか!?」ビショビショ・・
ガレス「滅菌消毒です!!!」
立香「消毒液をぶっかけた!?」
ガレス「心配なさらずとも、これも立派な大掃除ですので!!」
*注意:消毒液を体にぶちまけるのはやめましょう。
ーーーーーーーーーー
ガレス「少しは反省しましたか?」
信長・沖田・沖田オルタ・茶々・信勝「・・・すいませんでした・・・」
信長達はバスタオルの姿で正座をさせられて、ガレスに説教されていた
>>43 間違って書き込んでしまいました。ごめんなさい
――――――――――――
信長「しかしなぁ・・トイレの女神に美しくするつもりが、カビ菌に意思を乗っ取られるとはなぁ・・・」
沖田「しかも衣服も含めて、体がトイレ臭くなっただけで終わりなんて、最悪ですよ!」
メデューサ「私も嘘を付いたことは反省しますが、これだけは私には無関係と思いますが・・・」
ガレス「トイレに神霊が居ません。居たとしても、我欲のためにトイレを掃除すれば、逆にひどい目に合うと思いますよ。」
立香「要はトイレの女神様を怒らせちゃったみたいだね。」
信長達「・・・・・・・」反省
卑弥呼「ともかく!トイレはカビ菌をやっつけて綺麗になったことだし、お風呂場に行って身体を流しに行こう?」
坂本龍馬「そうだね。早いとこ、沖田達のトイレ臭い臭いを洗い落とさなきゃならないからね。」
信長「そうじゃなぁ・・悪いことをしたのは反省はしっかりしてるが、とりあえず体の臭いはお湯に流して行こうじゃないのぉ!!」
立香「是非もないね、信長!」
信長「おう!もっともじゃ、マスター!!」
信長達「アハハハハ~~~!!!」
ガレス「はぁ・・・・本当にぐだぐだな人たちですわ・・・」呆れる
バンバンバンバンバンバン!!
立香「!!?」驚いて振り向く
謎の音は3番のトイレから鳴り響いていた。
マシュ「先輩!今の音はあのトイレの個室から来てます!」
沖田「ね、ねぇ・・誰か3番のトイレ、掃除してた人いた?」ガクガク
信勝「知りませんよ!僕も姉上も、3番のトイレの清掃は避けてましたし・・」ブルブル
立香「まさか、トイレの花子さん!?」ガクブル
ガレス「あり得ません!!例え、トイレの花子さんが実在したとしても、それは幻霊程度の存在ですよ!!」
以蔵「な、ならあんたが確かめにいけ!!あんた、円卓の騎士なんじゃろ?」ビクビク
ガレス「はぁ・・わかりました。今、確認しますので皆さんも来てください!!」
――――――――
3番トイレの前
ガレス「では、行きますよ?」
信長達「・・・・・」ゴクッ・・
ガレス「花子さ~ん、そこにいるのですか?」
ギィィィィ・・・
立香「!!!!」
扉が勝手に開き、立香達が見たのは・・・
――――――――――
長尾景虎「ウゥン!ウン!クゥゥゥ~~~!!」 もがいている
立香「・・・・・・・・・。」
景虎「!?。マスター、これはそのぉぉ・・・」
信長達「・・・・・・・・・。」
景虎「私・・厠掃除で便器に座ろうとしたら、洋式だから慣れなくて・・便座のふたを忘れちゃってね・・・・・・」
景虎「抜けなく、なっちゃった・・・・」笑顔
ガレス「・・・・・・・・・」
ギィィィィ、ガチャン。(3番のトイレの扉を閉める音)
便器にはまった長尾景虎を、見なかったかのようにトイレのドアを閉め・・
そこに故障中の札を3番のトイレにかけて、トイレを後にする立香達であった。
―――――――――――――
オマケ:クリア後、回復施設として「図書エリア」が解放される。
―――――――――
40ヶ所目:ハッキリせよ!白と黒の色落ち騒動!
―――――――――
カルデア 格納庫の近く
ガレス「そういえば、私の通り名の事はご存知でしょうか?」
立香「えっと、確か・・・」
マシュ「ガエリエ。もしくはボーメインっと言われるとデータにはそう記録されています。」
ガレス「そうです。ボーメインとは「美しい手」という意味で、同志の騎士からはとても好かれておりました。」
ガレス「特にガウェインお兄様には、「いずれ他の円卓の騎士達を越える真の騎士になれる。」と褒められたほどですから!」
立香「それに可愛いしね。」
ガレス「か、可愛いって・・・そんな・・」カァァ///
ガレス「それよりも、もうすぐ格納庫の近くに来ます。このまま、キャプテンさんのお手伝いをしに行きましょう!!」
マシュ「はい。ですが、キャプテンさんには、沢山のマリーンズがいますから、格納庫の大掃除は既に終わっているかと・・」
ガレス「いえ、あえてキャプテン達と合流し、取り残したカビや油汚れを取り除くのも大掃除の一環です!!」
立香「徹底してるわね。」
ガレス「はい!それが美しい手(ボーメイン)・ガレスのアイデンティティーですから!!」
そういいつつ、格納庫に近付く立香達
―――――――――――
カルデア 格納庫
ネモ「はぁ・・・・ん?なんだ、藤丸立香か。」
立香「調子はどう?」
ネモ「あぁ。ペーパームーンの方は異常はなかった。心配せずとも、虚数空間には入れるぞ。」
ネモ「しかし格納庫の大掃除の方はまだなんだ。あることが原因でね・・・・」
マシュ「あることですか?」
オデュッセウス「おお、これはマスターではありませんか!もうそこまで掃除が終わりましたか。」
立香「オデュッセウス!」
マシュ「オデュッセウスさん、格納庫の大掃除がまだなようですが、何かあったのですか?」
オデュッセウス「あぁ、そのことか・・・マスター、これいって聞きたいことがあるのですが・・・・」
オデュッセウス「マスターは、部屋の色は全て白が良いと思いますか?」
立香「はい?」
マシュ「それはどういうことなのですか?」
ネモ「格納庫の清掃班及び戦車や乗り物宝具を持つライダークラスのサーヴァントには、各自の宝具を洗浄する事も含めて大掃除を進めていたんだ。」
ネモ「しかしオデュッセウスが汚れを落とすのに、格納庫全体を白くさせたいと言い始めて、それで言い合いになり、掃除が止まってる状態なんだ。」
ガレス「あのぉオデュッセウスさん、仰ってる事が何一つ理解できないというか・・。」
オデュッセウス「少し話が難しかったか。簡単に話すと、今後カビや汚れを見つける為に格納庫全体を白く塗装がしたいのだ。」
ガレス「何故、格納庫全体を白く塗装がしたいのですか?」
オデュッセウス「それはだな、白い方が汚れがハッキリするし、磨き過ぎて色落ちが出ても困らないから!!」
ネモ「それなんだ、揉めた理由とは・・。サーヴァントにも、好みやモチーフの色がある。それをオデュッセウスは白に統一させようと言い出したのが原因で言い合いになったんだ。」
ネモ・マリーン1「そうだよ!色が真っ白なノーチラスはなんか味気がなくて嫌なんだよ!」
ネモ・マリーンズ2「そーだそーだ!」
立香「そんな理由で口喧嘩に!?」
ガレス「オデュッセウスさん、全く意味がわかりません!色にこだわる者もいますが、そんな理由で大掃除を止める理由がありません!!」
オデュッセウス「君にはわからないさガレス卿!!君に汚された我が木馬の気持ちが!!」
オデュッセウス「英雄としての勇姿であり、我が宝具、終焉の大木馬(トロイア・イポス)に黒カビが付いたんだぞ!!」
マシュ「黒カビですか・・それはアルコールで落ちると思いますが・・・」
オデュッセウス「そう言う問題じゃない!!我が木馬に黒カビを付けた者が許せないだけだ!今回のカビは誰かに取り付いてカビをばらまいているのだろ?ならいっそ、全てを白く染め上げるだけだ!!」
立香「さっぱり、意味がわからん・・・」
マシュ「先輩、明らかにいつものオデュッセウスさんとは様子が違います。一度臨時休憩所に行かせた方が良いかと・・・」
コロンブス「おいおい、黒カビがいったいどうしたって?」
マシュ「コロンブスさん!それがですねぇ・・・・・」
コロンブス「いや説明は結構だ、マシュ・キリエライト。どうせ、オデュッセウスがここ全体を白く塗装させたいと言ってきてるんだろ?」
コロンブス「それにガレスちゃんよぉ、あんたはカビ菌を退治して大掃除をしているンだよねぇ?それはそれで、俺にとっては迷惑なんだよねぇ・・・」
ガレス「迷惑って・・まさかあなた!?」
コロンブス「おっと!つい口が滑ってしまったわい。あまりにも、白カビのあの慌てっぷりが面白くてねぇ・・・」
ゴワゴワゴワ・・・
コロンブスの両肩に黒いカビ菌が生えてきた
コロンブス「そうだよ!俺こそが、あのトロイの木馬に黒カビを付けた犯人って訳だ、オデュッセウス!!」
オデュッセウス「お前だったのかコロンブス!自分から名乗り出たならちょうど良い!我が白カビで全て白に染めてやる!!」
ゴワゴワゴワ~~!!
オデュッセウスもまた、両肩に白いカビ菌が生えてきて、戦闘態勢に入る
立香「結局、カビ菌の妨害じゃないか!!」驚愕
ネモ「こ、これがカビ菌という奴なのか。なんとカビカビしい・・」
オデュッセウス「何を言ってる!白カビだって、チーズ造りや塩麹にも使われていて、美味しいのですよ?」
コロンブス「クゥゥゥ~~言ってくれるじゃないか、毒性が高いくせに!!これだから、白カビは嫌いなんだ!!」
コロンブス「おい、マスター!ここらで白カビと黒カビ、白黒ハッキリしてぇからな!」
オデュッセウス「マスターは、白と黒のどちらかに付くつもりですか?」
立香「どっちも嫌!!」
ガレス「そうですよマスター!カビ菌でしたら、白も黒も関係ありません!!まとめて除菌させて貰います!!」
白カビのオデュッセウスと黒カビのコロンブスに立ち向かうガレス達
―――――――――――
コロンブス「黒カビに包まれやがれ!新天地探索航(サンタマリア・ドロップアンカー)!!」ジャララーーン!!
オデュッセウス「黒カビと共に白く染まれ‼終焉の大木馬(トロイア・イポス)!!」ビィィ~~!!
ガレス「クゥゥ!?」
立香「回避だ、ガレスちゃん!!」ビカァァン!
立香は令呪を一画使い、オデュッセウスとコロンブスの宝具をお互いに当たるようにして、ガレスを回避させた
ドゴォォォ~~ン!!(お互いの宝具が交差して当たる)
オデュッセウス「グゥゥ!?」
コロンブス「ぐわぁぁ~~!?」
ゴワゴワ、ビキィィ~ン!(コアが露出する)
ネモ「あれがカビ菌のコアか!合わせろガレス卿!」
ガレス「はい!セャァァァ~‼」
ジャキィィン!!ブシャァ~~!!
ガレスとネモのコンビネーション攻撃でオデュッセウスとコロンブスのカビ菌のコアを破壊する
オデュッセウス「ぐわぁ!?」ヒュー、バタン!
コロンブス「ぐはぁ!?」ヒュー、バシャァァ~ン!
カビ菌が取れたオデュッセウスは床に倒れ、コロンブスは格納庫の海に落ちた
―――――――――――
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「立香ちゃん聞こえる?今、格納庫で宝具の発動を感知したが、何かトラブルでもあった?」
ネモ「ダ・ヴィンチか。心配ない、格納庫に侵食してた白黒うるさいカビ菌を駆除した所だ。」
マシュ「格納庫で白カビと黒カビのカビ菌達の言い争いでここの大掃除が中断してた所を私たちがカビ菌を退治しました。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「白カビと黒カビねぇ・・・。カビには色々な種類があってね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「白カビや黒カビの他にも、草を枯らさせる「赤カビ」、パンやお菓子を腐らせる「青カビ」、木材等を腐食させる「緑カビ」、乾燥に強い「黄色カビ」などがいるのだか・・」
立香「そんなにあるの!?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう、自然に生えている以上は沢山種類があるからね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信) 「しかしカビ菌にまとめて見たけど、カビ菌は他のカビとは違って魔力に反応し、サーヴァントを媒介に壁や物問わずに侵食と繁殖を繰り返してる。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかも取りついたサーヴァントを操って、カビ菌を取り除こうとする人物を敵として倒そうとしている。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「白カビ黒カビと言ってたオデュッセウスやコロンブスのように対立はしてたが、最終的にはカルデアを奴らのカビで多い尽くすのがオチってわけ。」
マシュ「そうですか・・。では、なんとしてでも聖杯保管室に辿り着き、カビた聖杯を綺麗に致しましょう!」
ガレス「はい!それがカルデアの大掃除の最終目的でありますから!」キリッ!
オデュッセウス「ウゥゥ・・・おや、マスター?私はいったい何を・・・・」
ガレス「あ、気がつきましたか?オデュッセウスさん。」
オデュッセウス「あぁ・・・なんか俺、悪いことでもしたのか?」
立香「じつは、カクカクシカジカ・・・・」
オデュッセウス「なるほど。白いカビ菌に意思を乗っ取られ、君達の大掃除を邪魔していたとは・・くぅ、サーヴァントとして情けない事をしてしまった・・」
マシュ「気にしないでください。オデュッセウスさんは操られただけで、決して罪はありませんですので。」
オデュッセウス「そうか。しかし迷惑をかけた分、別の箇所の大掃除をやれば、それなりの贖罪になるだろう・・・・」
ガレス「そうした方が良いですね。ですが、まずは大浴場で身体を洗って休ませてから、掃除に戻って良いだけますか?」
オデュッセウス「あぁ、そうさせてもらう。」
ネモ・マリーン1「では、こっちの方はどうしますか?」
コロンブス「・・・・・・」プカプカ
ネモ「頬っておけ!っと言いたいとこだが、カビ菌の事だから、水カビ系も発生する可能性がある。引き上げて保健所にて塩素消毒してもらうとしよう。」
ネモ・マリーン1「了解!」
ネモ・マリーンズがコロンブスの引き上げ作業に入る
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「さて。カルデアの大掃除も、残すところ聖杯保管室と数ヶ所だ。恐らく保管室には、カビ菌の現況であるオリジナルのカビ菌がいる可能性がある。」
立香「カビ菌のラスボスだね!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう。そいつさえ倒してしまえば、全ての変種のカビ菌は消滅するはずだ!」
ガレス「はい、清掃する場所も残り数ヶ所です。気を緩めずに、全ての部屋の大掃除をしましょう!!」
そう意気込みを強めるガレス達
―――――――――――――
~一方その頃~(カルデアのランドリー室の室内)
ドサッ!!(洗い物が入ったかごを置く)
水着マルタ「次の汚れ物の仕分けはこれですよ。」かごを置く
アストルフォ「うへぇ~、まだこんなにあるのかぁ~・・」
ブラダマンテ「文句言わないの、アーちゃん!これも大掃除の一環ですから!!」
水着マルタ「その通りです!大掃除で汚れてしまったサーヴァントの衣服を洗うだけでも、お世話になっているカルデアに貢献出来ているのですから!!」
アストルフォ「そうだけど・・こうもサーヴァントが多いと、衣服も多くなるというか・・・・」
水着マルタ「確かに、着替えも含めて皆さま方の衣服の種類もありますし、色落ちしやすい服と特殊な洗い方がある衣服もありますので、仕分けが大変だと思いますが・・・。」
水着マルタ「皆さま方が気持ちよく大掃除や闘いに出られるためにも、洗濯班を任された我らが頑張らなければ!!」
アストルフォ「まぁ、霊衣を持ってる僕も少しはわかるけどさぁ・・・」
アストルフォが衣服の仕分けてると、紫の巨大なブラジャーが出てきた
アストルフォ「うわぁ!?おっきなブラ!一体、誰がつけてたのかな?」
ブラダマンテ「アーちゃん!!でも、確かに大きい・・・」
水着マルタ「それですか?確か、パッションリップさんが着替えの時に装着してた形跡があったような・・・」
アストルフォ「あ~~確かにあの大きさなら、こんなにデカいブラしないといけないよね・・。」
ブラダマンテ「4Zカップはあると聞いていますが、本人もまだ大きくなると言ってましたし、どこまで大きくなるのやら・・」
次に、ブラダマンテの仕分けてる汚れ物のかごから出てきたのは・・・
ブラダマンテ「これは、バスタオルでしょうか?にしてはとても大きすぎるのでは?」
水着マルタ「それですか?それはバニヤンさんのくつ下です。」
アストルフォ「えぇ~!?これ一足があの子のくつ下なの!?」
ブラダマンテ「こんなに大きいと洗濯するのに、洗濯機に入らないのでは?」
ペンテシレイア「いや、心配せずとも、サーヴァントの大量の衣服を洗うために新たに洗濯機を開発したと聞いているが?」
水着マルタ「ペンテシレイアさん、そこの仕分け済みの汚れ物をあそこに入れてくれますか?」
ペンテシレイア「あぁ、良いとも。」かごを持つ
ペンテシレイアは洗濯かごを持って、超巨大なドラム式洗濯機に向かい、洗濯物をそこに入れる
ペンテシレイア「ダ・ヴィンチちゃんが作ったこの「サーヴァント専用ドラム式洗濯機」。サーヴァントの衣服全てに対応し、大量に洗濯出来るからとても便利だな。」
ゴソゴソゴソ・・・(洗濯物を洗濯機に入れる)
ペンテシレイア「これでよしっと。」ピッ!
超巨大なドラム式洗濯機に入った洗濯物は泡に包まれて、綺麗に洗濯されていく
コンコン!コンコンコン!
ペンテシレイア「ん、なんだ?」中を見る
パリス(洗濯機の中)「あっぷ、あっぷ、あっぷ!(ここから出して!!)」 ドン!ドン!
ペンテシレイア「!!?」
ガシッ!ジャアァ~~!!
洗濯機の蓋を開け、水と共にパリスとアポロンが出てくる。
ブラダマンテ「パ、パリス王子!?どうしてここに!?」
水着マルタ「いくら身体を綺麗にしたいからって、洗濯機の中は危ないですよ!!」
パリス「ごめんなさい!ですが、アポロン様が間違って洗濯物の中に入ってしまわれて、助けようとしたら別の洗濯物が覆い被さって・・・」
ペンテシレイア「それで洗濯物の中に混ざって、洗濯機の中に入ったか。」
パリス「こんなつもりは無かったのですが、もう少し洗濯物の仕分けはした方が良いと僕は思います。」
水着マルタ「確かに、アナスタシアさんのヴィィなんかがぬいぐるみと間違えて洗濯物に入ってしまわれる可能性がありますねぇ・・」
ブラダマンテ「わかりました!次からはもう少し手間をかけて、洗濯物の仕分けを徹底にやりましょう!」
水着マルタ「そうですね、ブラダマンテさん。」
アストルフォ「う~ん、仕方がないなぁ・・僕もしっかり洗濯物の仕分けをやってやるのだから!」
パリス「僕も、もしよかったら、お洗濯をお手伝いいたしますよ!」
アストルフォ「オオー、それは頼もしいなぁ~~!一緒にお洗濯を頑張ろう!!」
パリス「はい!!」ニコッ
アルテミス「・・・・・・」ぶつぶつぶつ・・
アルテミスが黙々と洗濯物を別の洗濯機に入れている
パリス「あ、アルテミス様!お聞きしたいことがあるのですが・・?」
アルテミス「!?。」バタン!(洗濯機の蓋を閉める)
アストルフォ「どうしたの、そんなに慌てて、なんか急いでた?」
アルテミス「べ、べつに何も・・・」
パリス「アルテミス様!アルテミス様なら、さっきの僕のように熊の方のオリオンさんを洗濯機に紛れ込ませないですよね?」
アルテミス「え、えぇ!ダーリンの事ですから!下着を盗もうとする事にお仕置きしようとしても、洗濯機に入れるようなことはしませんわぁ!!」
パリス「???。下着って、なんの事ですか?」
ブラダマンテ「パリス王子、それは聞かない方が良いと思いますよ。」
パリス「???」
オリオン(洗濯機の中)「ゴボボボボ~~・・・(助けてくれ~~!)」
アルテミスが隠しているように、洗濯機の中で無様に洗われるオリオンであった
―――――――――
オマケ:40ヶ所クリア後、ランドリー室解放。(カビ菌の除菌も可能。)
―――――――――――
50ヶ所目:保管室に巣くう黴の塊
―――――――――――
カルデア 聖杯保管室への廊下
ゴワゴワゴワァ~~・・・
そこでは廊下全体がカビに覆われ、洞窟のようになっていた
立香「なんだ、これ・・・・・・」
マシュ「カビが廊下全体を覆い、洞窟を形作ってますね。」
ガレス「流石、カビ菌の爆心地となると、カビの侵食もすごく多くなることは想定しましたが、ここまで凄いとは・・・」
魔物達「アベェ~~、アベェ~~!スガァ~~スガァ~~!」
自民党等の政権与党議員の顔をした魔物達が廊下全体を這い回っている
立香「魔物もびっしりいるし・・・」驚愕
フォウ「フォ・・フォウ・・・」隠れる
マシュ「あまりの気持ち悪さでフォウさんが隠れてしまいましたし・・・」
ガレス「いくら私でも、この数は正直引くというか・・・・」
カルナ「だから、この俺を呼んだのだろ?こいつらなど、俺の宝具で全て焼き払えるからな。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そういうこと!ここまでカビ菌の繁殖が酷いと立香ちゃんを危険にさらしかねない。軽く焼き払ってから進むのも悪くないからな。」
立香「お願い、カルナ!!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あっ!一応言っておくが、聖杯保管室があるんだ。全力の宝具は聖杯の破壊に繋がるからやめてほしいのだが・・・」
カルナ「わかっている。威力は2割ぐらいで撃つ。」発動準備
カルナ「お前達は政治家の姿をしているが、ハッキリ言ってお前達の政治・思想・やり方は、とてつもなく「汚物」に等しい。」
カルナ「俺はお前達の政権に恨みはないが、汚物は消毒させてもらう!」
カルナ「灼き尽くせ、 『日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』!! 」 ジュボォォ~~!!
ボォォォ~~!!
魔物達「アベェ~~!?スガァ~~!?」焼き殺される
カルナの日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)によって、廊下に存在するカビ菌と魔物を全て焼き払った
カルナ「ふん。出来れば、こんなことのために俺の宝具を使いたくはなかったが・・」呆れ
立香「でも役にたったから!ありがとう、カルナ!」
ガレス「あとの事は私達で処理できます。カルナ様はゆっくり休んでくださいませ。」
カルナ「あぁ。そうさせてもらおうか、ガレス卿。」
そう言い、カルナは後ろを向き、臨時休憩所へ向かっていった
ガレス「ではマスター。廊下のカビ菌は一掃されましたので、先に進みましょう!!」
立香達は、焼き払った廊下を進み、聖杯保管室がある部屋へ向かっていった。
―――――――――――
聖杯保管室(大空洞)
マシュ「ここで間違いないでしょうか?」
立香「本当に、ここに聖杯が?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「座標では、ここが聖杯保管室だ。カビのせいで大空洞と化してはいるがな・・」
ガレス「ここから問題となったカビた聖杯を見つけるのは至難の技ですねぇ・・・」
立香「とにかく探すしかないね・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「立香ちゃん、その必要は無さそうだ。近くに聖杯の反応が来てる!!」
マシュ「!?。先輩、あれを!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
立香達の前に巨大な触手のような金色の柱が現れた!
立香「魔神柱!?」
ガレス「あれが魔神柱・・・。データで見てましたが、こんなにも凄いと言いますが・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「外見はそうみたいだが、中身はカビで出来ている事から、こいつは魔神柱の複製みたいだな。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかもあの複製魔神柱の中に、聖杯の反応がある。あのカビの塊に問題となったカビた聖杯がそこにあるわけ!!」
ガレス「そうですか。この大きさなだけに、恐らくコアも一つだけでは無さそうと思われます。ですが、私はここで怯む訳がありません!!」
カビの魔神柱「ムォォォォ~~~~!!」雄叫び
マシュ「カビの魔神柱、動き始めました!!」
立香「みんな、戦闘準備!!」
ガレス「了解!カビの巨大柱よ、貴方を倒して、カルデアを綺麗にさせます!!」
ガレスを戦闘にカビの魔神柱と戦い始める立香達
―――――――――――
ガシン!ガシャァン!!
確実にカビで出来た複製の魔神柱を追いつめていく立香達
カビの魔神柱「ムゥゥゥ~~・・・」モワモワ・・ギラーン!
マシュ「複製魔神柱、カビ菌のコアを現しました!」
立香「思いっきりやって、ガレス!!」
ガレス「はい、マスター!!参ります!!」構える
ガレスは宝具解放と共にカビ菌の魔神柱に向かって走り、その魔神柱を徹底的に攻撃する!
ガレス「仕留めます!我は狼! 我が槍は必殺の牙! ゆくぞ! 『猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)』!!」ジャキィィーーン!!
ガシュイイ~~ン!ブシュァーー!!
カビの魔神柱「ムォォォォ~~・・・・・・」
カビ菌のコアを破壊され、ボロボロと崩れるように消滅するカビの魔神柱
ピカァァ~~ン!!キラキラキラ!!
光と共に大空洞から元の聖杯保管室に戻った。
マシュ「魔神柱、完全に消滅。保管室も元の形に戻りました。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こちらも確認した。保管室の辺りがピカピカに綺麗になってることがこちらでも見えるよ!」
ガレス「マスター、やりましたよ!これでカルデアはピカピカの新品みたいに綺麗になりました!!」
立香「みんな、お疲れ様!!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「掃除が終わって喜ぶのはまだ早いよ?まずはカビた聖杯の回収をしないと!」
ガレス「あ、そうでしたね!確か、カビの魔神柱がいた中央に・・・」
カビの魔神柱がいた所にカビで緑色になってる聖杯とカビの残りカスの山がポツンとあった
立香「これが原因のカビた聖杯・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう!この聖杯の事は私の方でしっかりカビ取りをする予定だ。それに・・・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「どうやら・・そこに今回のカビの原因を知ってそうな先客がいるようだな?」
ガサガサガサ・・
ガレス「??。カビの残りカスが今・・・」確認する
ガシュュュ~・・・ドサッ!
ベディヴィエール「・・・・・・・・」倒れる
立香「中からベディヴィエールが!?」驚く
ガレス「ベディヴィエール卿!?どうして・・しっかりしてください!!」
マシュ「どうしてベディヴィエールさんがここに、しかもカビから・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「私にもわからないさ!残りカスの中にサーヴァントの反応があっただけで、何のサーヴァントなのかはわからなかった・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「でもこの様子だと、ベディヴィエール卿は気絶で済んでいるようだが、とりあえず保健所に彼を運んで欲しい。目覚めた際に訳を話して欲しいからね。」
ガレス「わかりました!マスター、手伝ってください!!」
立香「わかった!!」
ガレスと立香は、気絶しているベディヴィエールを保健所に向けて運んだ。
マシュ「一体、この場所で何があったんでしょうか・・・・・・」
マシュはベディヴィエールを心配しながら、カビた聖杯をダ・ヴィンチちゃんの元へ運んでいく。
*追加の注意事項
ここから先は、FGOの1部6章。第6特異点「神聖円卓領域キャメロット」のネタバレあり!
6章のクリア、又は劇場版『Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット』を視聴していない人はブラウザバックする事!
もしくは覚悟を持って、視聴する事。
――――――――――
次なる清掃場所/カビまみれの円卓領域へ!!
――――――――――
カビ多き謎の場所
女の声「ーーーそうか。なら計画を次の段階へ進める。」
その場所で、謎の騎士が他の騎士達に命令する。
女の声「なんとしてでも、彼女には消えてもらわなければならないからな。」
女の声「予定通りの動きに取りかかれ、■■■■■■■■。」
他の騎士達は頷き、それぞれの立ち位置へ向かっていき、謎の騎士は部屋の奥の方へ去っていった
ーーーーーーー
謎の場所の外
???「・・・・・・・・・」
外では、黒い甲冑を来た騎士が謎の場所のてっぺんを一人
見上げていた。
ーーーーーーーーー
~一方その頃、カルデアでは~
立香「さて、私も休憩するとしようか・・・」
大掃除を終えた藤丸立香は、大浴場で身体を洗い、ランドリーで衣服などを洗ったりして、大掃除の疲れを癒していった・・・
ーーーーーーーー
カルデア 廊下にて
ガレス「あっ、マスター!!お身体の方は綺麗になりましたか?」
立香「バッチリだよ!!」
ガレス「それは良かったです!!人理を守る機関カルデアを綺麗にし、お世話になってるマスターの健康を守る。この完璧な大掃除プランを為し遂げられた事を、私は誇りに思ってます!!」
ガレス「そして何よりも、カルデアの皆さま方の協力もありましたし、今回の大掃除の成功は皆さま方の協力の賜物です‼」
立香「ところで、ベディヴィエールの様子は・・・」
ガレス「・・・ベディヴィエール卿の事ですが、ナイチンゲールさんの治療の元、まだ保健所のベットで眠っております。」
ガレス「一応大事には至りませんでしたが、長時間に渡り、あの危険なカビを吸った可能性があります。」
ガレス「心残りがあるとしたら、ベディヴィエール卿を危険な目にあった事を気づけなかった事です。もう少し私がしっかりしていれば・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「いたいた!立香ちゃん、問題発生だ!!」キキィィ~~!!
フォウ「フォ、フォウ!?」驚く
立香「走ってきたの!?」
ダ・ヴィンチちゃん「まぁ近くだし、たまたま観測所に行くつもりだったからね。」
ダ・ヴィンチちゃん「それより、すぐに保健所に向かってくれ!サー・ベディヴィエール卿が目を覚まして、君達の事を呼んでいるんだ!!」
ガレス「ベディヴィエール卿が、私達をですか!?」
立香「行ってみよう!!」
立香達は急いで臨時休憩所にある保健所に向かう。
ーーーーーーーーー
保健所
マシュ「先輩、それにガレスさん!」
立香「遅くなってごめん!」
モードレッド「おいおい、遅かったじゃないかマスター?
」
ガレス「モードレッド卿!?それにガウェイン兄さんまで・・・」
ガウェイン「我々もベディヴィエール卿に呼ばれましてね。今回のカビ菌騒動の事で話したい事があると。」
ダ・ヴィンチちゃん「そういうことだ。サー・ベディヴィエール、そろそろ訳を教えてくれないかな?」
ベディヴィエール「はい。何故私が聖杯保管室にいたのか、何故話すのに皆さま方をお呼びしたかを。単刀直入に言います・・・」
ベディヴィエール「アーサー王が、カビ菌に拐われました!!」
みんな「!!?」
ガウェイン「アーサー王が拐われたですと!?」
ベディヴィエール「はい。あれは少し前の事ですが・・・」
ーーーーーーーー
(カルデアの大掃除開始から1時間前) 聖杯保管室近くの廊下
ゴワゴワゴワァァァァ~~!!
アルトリア「ぬわぁ!?なんだ、モワモワしたのが・・私の中に入り込んでいく・・・」
ベディヴィエール「アーサー王!?」
ベディヴィエール(ナレーション)「保管室の近くを通っていた我らの前に、どこからかカビがアーサー王に取り付き、そのまま私もアーサー王が放つカビに取り込まれてしまいました。」
ーーーーーーーー
話は現在に戻り・・・
ダ・ヴィンチちゃん「恐らくそれが、最初に生まれたオリジナルのカビ菌。すべての元凶だね。」
モードレッド「てめぇ!アーサー王と一緒に居ながら、王が拐われるとはとんだ様だな!!」
ガレス「モードレッド卿!!それで、アーサー王は何処に?」
ベディヴィエール「わからない・・カビに取り込まれて以降、私は意識を失ってましたので・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「そこの所は、私が引き継ごう。アルトリアが連れ去られた所に心当たりがあるんだ。」
ダ・ヴィンチちゃん「カルデアの大掃除が終わった直後、13
世紀のイスラエルに新たな微小特異点が発見された。」
ダ・ヴィンチちゃん「それもおかしな事に、特異点の馴染み具合から、カルデアの大掃除をする前に発生したとしか感じられないというか・・・」
マシュ「カルデアに発生したカビの魔神柱を倒したと同時に見つかった特異点・・・それって!?」
ガウェイン「気付きました、マシュ。カルデアに現れたカビの魔神柱が、カルデアの観測の障害となり、微小特異点の発見を妨げていたのでしょう。」
ガレス「つまり、あのカビの魔神柱はその特異点を守る妨害装置だったと?」
ダ・ヴィンチちゃん「そういう事!カビの魔神柱は我々を誘導させる囮で、オリジナルのカビ菌の方は微小特異点の方で体制を整えていたって事になる。」
ガウェイン「恐らく、先ほど回収したカビた聖杯を元に新たな聖杯を作り、それを使って微小特異点を作り出したと考えられます。」
ダ・ヴィンチちゃん「全く、まんまとカビにしてやられたって感じだ・・。オリジナルは、今までのカビ菌とは比べられないほど知略が徹底している。」
ナイチンゲール「我々の考えてる以上にカビの進化が早いのか、あるいはカビ自体が誰かの策略で生まれてものなのか・・・」
ガレス「ともかく!アーサー王がカビ菌に拐われたとなると、いても立ってもいられません!!急いでその特異点に向かいましょう!!」
ダ・ヴィンチちゃん「王に仕える円卓の騎士なら、王を助けにいきたがるのは仕方がないことだ。立香ちゃん、それにマシュ、すぐに支度をしたまえ。」
ダ・ヴィンチちゃん「ただ、無理をする必要はないよ。ひとまず偵察がてら、その特異点の窺って来る感じでも良いからね。」
マシュ「わかりました!先輩、必ずしもアルトリアさんをお助けしましょう!!」
立香「えぇ!!」
ーーーーーーーーーー
ギュゥゥゥゥーーーーーンンン!!
藤丸立香、マシュ、ガレス、モードレッド、ガウェイン、ナイチンゲールのチーム編成を整い、問題となっている微小特異点へレイシフトした。
____________________________
レイシフト先:13世紀、イスラエルの荒野
ガレス「アーサー王~~!アーサー王は何処に~~!!」
ガレスはいつもの円卓の騎士の鎧の姿でアーサー王の名を叫んで、アルトリアの行方を捜索していた。
ナイチンゲール「落ち着いてくださいミス・ガレス卿。カビ菌に囚われている以上、叫んでも答えないかと思いますが・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「座標としてはもうすぐのはずだけど・・・・むっ、あそこに見えるアレかな?」
ガウェイン「アレとは・・・!?。何て事だ・・冗談じゃない!!」
ーーーーーーー
立香達が見たのは、大量のゴミ袋やカビがびっしり侵食された城壁であった
立香「うわぁ、汚なぁ~~い!!」
ガウェイン「この城壁・・・偽物だと思いますが、この城壁はカーライル城だと思われます。」
マシュ「カーライル城。史実では900年前にその城や城壁がキャメロット城だと言われていた、スコットランドにある城ですよね?」
ガレス「はい。そんな城の城壁にこんなにもカビがびっしり生えて、しかもゴミがこんなに散らかって・・酷すぎます‼」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かにこの城壁のカビとゴミは酷い!でも、もっと酷いのはそれじゃない。上の方を見たまえ!!」
立香達「???」上を見上げる
ズラァァ~~・・・
よく見たら、城壁の中のカビに覆われた建物が高層ビルのように上へ上へと高く建っていた・・・
立香「えぇぇぇ~~~~~~!!?」驚愕!
ナイチンゲール「な、なんですか?この異様なレンガ作りの建物は・・・」
マシュ「これは以前にも、鬼楽百重塔やアルテミス神殿タワーと同じ、通常の建築技術ではあり得ない造りの建物ですね・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「今度はブリテン風かぁ・・・。因みに外見の簡易測定だと、推定100階建てだ。」
立香「嘘でしょ・・・・。」
マシュ「先輩、これは現実です。しかし何故、カビ菌がこのイスラエルの地にカーライル城造りの塔を建てたのでしょうか?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「私の推測と合わせると、オリジナルのカビ菌がアルトリアに取りついた際に彼女の霊基の記録を読み取って、その記録を元にカーライル城風の塔を砦として作った可能性が高い。」
立香「じゃあ、これはカーライル塔って事ね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかも、全員でカルデアの大掃除をしようと呼びかけた時、連絡が取れなかったサーヴァントが何人かいたなぁ・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「その中には、同じ円卓の騎士であるランスロット卿やトリスタン卿も含まれている。」
ガウェイン「恐らく彼らもまた、王を拐ったカビ菌に拐われ、そのカビ菌を守る為の配下にされた可能性があります。」
ガレス「なれば!彼らに寄生してるカビ菌を取り除き、アーサー王共々救いだしましょう!!」
マシュ「はい。その為に私達はここへ訪れましたので!」
ナイチンゲール「ミス・マシュ。外見でも分かるように内部もまた、尋常じゃない程のカビ菌がびっしり張り付いている可能性があります。」
ナイチンゲール「ですので、このまま行かれましたら、あなたやマスターの呼吸器官にとてつもない悪影響があると思われます。」
ナイチンゲール「そうならないためにも、あなた方にはこれを渡しておきます。」
ナイチンゲールからガスマスクを手渡される立香とマシュ
ナイチンゲール「もしものために開発した対魔製のガスマスクです。これであのカーライル塔の中でも問題なく息ができると思います。」
マシュ「ありがとうございます、ナイチンゲールさん。」
立香「恩に着るわ!!」
ナイチンゲール「はい。私はここに残り、皆さま方の疲労やカビ菌汚染の管理・治療に専念させて貰いますね。」
ガレス「お願いします、ナイチンゲールさん。では、私達は突入致しましょう。アーサー王達の救出の為に!!」
アルトリア達の救出の為に立香達はカビまみれのカーライル塔に入り込んでいく
ーーーーーーーーー
オマケ:50ヶ所目クリア後、100階建ての建物「カーライル塔城」出現。
引き続き、1階から最上階に向けてクエストをクリアしよう。
ーーーーーーーーーーー
10階:ヤバすぎ!?片付けられない画家
―――――――――――――
カーライル塔城:10階
立香「はぁ・・はぁ・・。」
ガウェイン「登る手段である階段にも異臭を放つゴミがあるとは・・。余程カビ菌は汚い所を好むのですね。」
立香「しかも汚いし・臭いし・息しづらいし!!」
マシュ「そうですね。皆さま方は大丈夫ですか?」
ガレス「ウゥゥ・・ですが、アーサー王をお救いするなら、これくらいの異臭は我慢できます!!」
モードレッド「あぁ!!これくらい、どうもないだろ!!」
マシュ「みなさん、前方にサーヴァントの反応があります。恐らく、カビ菌の配下にされたサーヴァントでしょう・・」
ガレス「こんなとてつもなく汚い場所にいるサーヴァントとは誰でしょうか?」
北斎「おやぁ?誰かと思ったら、マスターじゃないか?」
マシュ「北斎さん?今まで姿が見えなかった一人ですが、ここにいらっしゃってたのですか?」
ガレス「北斎さん、こんな所で絵を書いても汚い物しかありませんよ?」
北斎「そうかい?おれは別に気にしてはいないがなぁ・・。それにここは広いさかいな、引っ越すにはまだ十分空きがある。」
ガレス「引っ越す?一体何を言っているのですか?」
マシュ「ガレスさんは知らないと思いますが・・。生前、葛飾北斎さんは絵を書く事以外の事をせず、部屋は汚部屋だったと聞きます。」
マシュ「その為、応為さんと共に引っ越しを生涯93回もされたという記録があります。」
ガレス「93回もですか・・。単に部屋の掃除が面倒臭い人の考えだと思われますが・・・・」冷や汗
北斎「ウゥ・・おれの痛いところを突くしゃないか西洋の武士さんよぉ・・・?」
北斎「まぁ、部屋を汚して、部屋を変えてはまた汚してるの事実は本当だい。絵を書く事以外など知ったことかいな!!」バァーン!!
立香「・・・・・・」(なんも言えない)
北斎「という訳で、おれは掃除する気もここを出る事など一切するわけねぇ。それに・・・」
モワモワモワァァ~~!!
北斎の姿が第3再臨の姿になり、頭にカビ菌が取りついていた
北斎「俺がここに住む際、上に行こうとするおめぇらを通すなと、頭の綿帽子に言われててねぇ・・こっから先は俺が通さねぇ事だ!!」
マシュ「やはり、葛飾親子もカビ菌に感染してここを守る配下にされているようですね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「元々、掃除などしたくない変人の画工だったからねぇ・・こうなる事は予測していたさ。」
ガレス「とりあえず、取りついたカビ菌を除去して、あの人を大人しくさせましょう!」
カビ菌に寄生された葛飾北斎と戦い始める立香達
――――――――――
ガシン!ジャキン!
ガウェイン「我が剣の焔に焼かれるがいい!!」剣をふる
ジャキン!ガジュゥゥ~~・・・
北斎「グゥゥ・・・」ドサッ!
カビ菌のコアが焼け落ち、北斎は元の姿になり、その場に倒れる
ガウェイン「どうですか?太陽の映し身である我が剣の切れ味を!!」
立香「さすが、太陽の騎士!!」
ガウェイン「本来、太陽の下にあればその3倍の力を発揮しますが、生憎ここは太陽の光さえも透さない屋内・・・」
ガレス「ですが、それでもガウェインお兄様はカッコいいです!!」
北斎「ウゥゥ・・・って、臭っ!?なんだ、この気味の悪い場所は!?」
モードレッド「おっ、お目覚めか?汚部屋住みの絵描きヨォ~?」
北斎「ンな?!いくら掃除嫌いなトトサマでも、こんな汚く臭い部屋には居られへんぞ!!」
マシュ「モードレッドさん、あまり感情を逆撫でしないでください!!」
立香「実は、かくかくシカジカで・・・・」
立香は北斎に訳を話し始める
北斎「なるほど・・・。おれとトト様はそのかび菌とか言う菌にとりつかれて、こんな所に居候してしまったって訳だな?」
マシュ「はい。話は以上となります。」
北斎「はぁ・・・描くことしか脳がなくて、部屋のごみが貯まったら次へトンズラしてしまうのがトト様の悪い癖なんだが、ここまでごみが多い所に居候するのはちょっとなぁ・・・」
ガレス「部屋を掃除せずにトンズラする方がよっぽど悪い事なのですが・・・」ジィィ・・
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「葛飾北斎。君の掃除嫌いは確かに問題だが、とりあえずカルデアに戻ってきたまえ!」
立香「風呂に入って、さっぱりしてきたら?」
ガレス「本当は貴方に直接説教や掃除指導をしたいのですが、こちらも一刻も早く先に進まなきゃならない事情がありますので。」
北斎「あぁ、そうさせて貰うわ。こんなじめじめの悪臭締めた部屋、とっととおさらばしてぇ所だったからな。行こうか、トト様?」
そう言って、葛飾北斎は下の階段の方へ降りていった。
ガレス「全く、掃除するのに困ったサーヴァントもいたものですよ・・。」
ガウェイン「そうだな、ガレス卿。それにここに来て分かった事があります。」
ガウェインは辺りを見渡し、こう話した。
ガウェイン「この塔にあるゴミの散らかりよう、湿った空気から黒カビがカビ菌の元と思われましたが・・」
ガウェイン「イスラエルの環境から、黄カビも混ざっていると思われますね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カビた聖杯に付いたカビの種類はまだ把握していないが、地形や環境からその可能性は高いなぁ。」
マシュ「それに掃除の苦手なサーヴァントを操ってる事から、オリジナルのカビ菌はカルデアの内部事情を知っていると思われますね。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「寄生したサーヴァントの記録、または寄生したサーヴァントから情報をリークした可能性はあるな。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こっちもカビ菌の調査をするから、立香ちゃん達は引き続き、カビ菌に気を付けながら、塔に登るといい。」
ガレス「わかっております!!とにかく先に進み、一刻も早く最上階にいるオリジナルのカビ菌を倒さなければなりませんので!!」
マシュ「くれぐれも足元のゴミに気を付けてくださいね?とても多くの生ものが落ちてますので。」
立香達はさらに上に行くためにごみ多き階段を上り続けるのであった。
―――――――――
カーライル塔城 入口前
ナイチンゲール「まだですね、塔を守っているサーヴァントが来るのは。到着次第、徹底的に滅菌消毒しなければ・・・」
タッタッタッタッ・・・(近づいてくる)
???「そこにいるのは誰だ?」
ナイチンゲール「!?。何者ですか、貴方は?」
???「別に怪しいものではないが、話がある。」
ナイチンゲール「??。話しとはなんですか?」
ナイチンゲール「・・・・・・・なんですって!?」
???から聞いた話を聞き、すぐさまその場から離れるナイチンゲール
―――――――――
~一方その頃(カルデアの休憩所では)~
クレオパトラ「そうですか、それで掃除の時に苦労しましたと?」
水着ブリュンヒルデ「はい。その通りでございます・・・」
シグルド「気にするでない我が愛よ。こういう掃除の仕方も俺はとても良いと思っている。」
水着ブリュンヒルデ「あぁ、シグルド・・そんなことを言われますと・・・・。」
クレオパトラ「ちょっと、ブリュンヒルデさん!?」
カストル「何を話しているんだ、北欧の英霊達・エジプトの英霊達よ?」
カエサル「うむ、ソナタは双子座の兄の方か?聞きたいかね、今の話を?」
カストル「ローマの英霊か。お前達の話など聞きたくはないが、何を話してる?」
カエサル「そう固いこと言わずに・・・。実はな、ブリュンヒルデの事でちょっとなぁ・・・」
水着ブリュンヒルデ「私、部屋の掃除や床掃除の時に、」
水着ブリュンヒルデ「よくシグルド様を殺してしまい、床や壁に返り血がついてしまいまして・・・」
水着ブリュンヒルデ「返り血が付く度に床や壁を拭かなきゃならなくて、困ってしまっているんです・・・」
カストル「ホォ?確かにブリュンヒルデの霊基の性質上、仕方がないことだな。」
シグルド「だから、その事は気にしていないって言ってるだろ、我が愛よ。」
クレオパトラ「そうです!バーサーカーとはいえ、気にしすぎも良くないと思いますよ!まぁ、シグルドの流血のし過ぎも良くないのですが・・・・」
カストル「・・・・・・」
シグルド「なんだカストル?お前にもポルクスの事で、困っている事があるのか?」
カストル「あぁ・・つい先程の話だ。」
―――――――――
少し前(ディオスクロイの部屋掃除)
カストルがポルクスの持ち物を集めて掃除する。
カストル(ナレーション)「カルデアの大掃除の際、妹の負担にならぬよう、我らの衣類や持ち物の整理整頓と洗濯物出しをしていたんだが・・・」
ポルクス「~~~~・・・」
さっきカストルが集めた衣類や持ち物を持っていく
カストル(ナレーション)「俺を冷たい目で、集めた物を持ち去去っていった。」
――――――――――――
シグルド「・・・・・・・」呆れ
カストル「なんだ、俺に何か問題でもあるのか?」
クレオパトラ「あるって、貴方はデリカシーってものが欠けてますの!?勝手に女性の物をかき集めるなんて!!」
カストル「なんだと?俺と妹は血を分けた兄妹(ディオスクロイ)だ!兄妹は助け合ってこそ、掃除が捗るってものだ!!」
水着ブリュンヒルデ「それはちょっと違うと思います・・。肉親が同じでも、ポルクスさんは女性ですので・・・」
クレオパトラ「プライベートの1つや二つ、ポルクスさん一人でやれると思われますので、カストルさんはあまり彼女のプライベートについて、構わなくてもよろしいかと思います!!」
カストル「・・・・・・・」
シグルド「カストル。君も男なら、女性に対して紳士的な行動はした方が良いと思うぞ?」
カストル「わかった。後で妹に謝ってくる・・・・」
自分の過ちを反省し、トボトボとその場を去るカストル。
ロムルス=クィリヌス「なんと妹思いの兄なんだ。妹の為なら、テリトリーを越えてまでも手伝い、そして謝りに行くその姿。正にローマである!!」
シグルド「嫌々、あれは「失礼」と言うのだよ。ロムルス=クィリヌス・・・」
ロムルス=クィリヌス「それもローマである。」
―――――――――――
カルデア 職員トイレ
カストル「(・・・デリカシーかぁ。同じ霊基を持つ我らサーヴァントとはいえ、そんな事を考えていたのか・・・)」
カストル「(いや、いずれにしても妹は一人の英霊として自立するかもしれないからな。)」
カストル「(我らディオスクロイ、互いに寄り添い・離れることは一切ない。)」
カストル「(しかし俺は男で妹は女だ。俺も妹の気持ちをもう少し尊重しないといけないらしいなぁ・・・・)」
???「ンァ・・アァァ・・アァァ~~~~!!」
3番のトイレから変な声が聞こえてきた
カストル「!?(この声、3番のトイレから!?しかし妹が近くにいない今の俺では戦うことが出来ん・・。)」
カストル「(だが、ここはカルデアだ。何かが起これば、すぐにでも妹は駆けつけるはず・・今出来ることがあるとしたら・・)」
用具置き場からモップを持ち出し、3番のトイレに近付くカストル
カストル「(それにしても、トイレで奇声をあげるとは、中で何を・・)」3番のトイレに触れる
ギィィィ~~・・・・(そっと開ける)
長尾景虎(トイレ詰まり)「アァァ~~、アヴゥ・・アァァァァ~~~~!!」息みながらもがいてる
景虎「あっ・・・・・・。」カストルを見て
カストル「・・・・・・・」
景虎「・・アハッ、アッハハハハハハハハハハハ・・・」赤裸々
カストル「・・・・・・・」
ギィィィ・・ガチャン!(扉を閉める)
カストルは何も見なかったかのようにトイレの扉を閉め、落ちていた「故障中」の札を再び掛け直し・・・
手を洗った後に、職員トイレの電気を消して去るのであった。
――――――――――
25階:恐れていた無敵の引きこもり姫
――――――――――
カーライル塔城:25階
刑部姫「うわぁ!?マスターちゃん、もう来ちゃったの!?せっかくこんな場所で隠れて過ごしていたのに!!」
立香「刑部姫・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「大掃除の時に連絡も姿も無かったと思ったら、こんな所に隠れていたのか・・・」
マシュ「おそらくカルデアの中で掃除を極端に嫌がるサーヴァントは、刑部姫ただ一人だと思いますね・・・」
刑部姫「それがなによ!!私、お掃除なんて超めんどくさいし、やりたくもない!!」
刑部姫「それにここは私の部屋だからさっさと出てって!!」ヒュン!(ごみ袋を投げる)
ガレス「!!」かわす
ガレス「そういう訳にはいきません!!面倒くさがりで怠惰な生活をする貴方、貴方こそこの部屋から掃除が嫌なら、英霊の座に帰って欲しい所です!!」
立香「ガレス、それは言い過ぎだ・・・」
刑部姫「ふん!貴方に言われなくても、掃除するよりはここにいるのがマシよ!!ここなら掃除しなくても快適に過ごせるしね・・・」
刑部姫「それにここにいる私はカルデアに居るより遥かに強くなっているのだから!!」
マシュ「強くなっているとは・・・?」
刑部姫「知りたいの、マシュ?だったら見せてあげるわ!強くなった私の力を!!」
ゴワゴワゴワァ~~~・・・・・
刑部姫の全身がカビ菌にまみれ、そのカビ菌の胞子から沢山の小鬼や水着刑部姫の偽物が出現した
立香「うわぁ、なんだこれ!?」
刑部姫「このカビ菌のお陰で、色んな家事をやってくれるし、私の代わりに戦ってくれる。それに私を守ってもくれるし!」
刑部姫「今の私はこの部屋にいるだけで、無敵の力を得られるのだから!!」
モードレッド「あぁそうかい!!マスター、あんなの無視してさっさと次へ上がろうぜ?」
刑部姫「そうはいかのカビのやら、この部屋はどういうわけか、私を倒さないと先へは進めない作りで出来てるのですよ・・」
立香「何て厄介な・・・」
刑部姫「そういうわけで、先に進みたかったら、この刑部姫の無敵の防御を破り、倒していってからしなさいよ!!」
刑部姫「と言っても、私は安全な所でマーちゃん達が倒れるまで引き込もってますよーだ!!」ゴソゴソ・・
そういい、こたつの中に引きこもる刑部姫
ガウェイン「面倒な事をするとは、刑部姫らしい戦い方ですね・・・」
ガレス「ですが、それでもあの引きこもりを引きずり出して倒さなければ、先へは進めません。」
マシュ「はい。まずは回りの敵を倒し、刑部姫さんを引きずり出しましょう。」
ガレス「はい!どんなカビ菌が来ようと、私はそれを乗り越え、敵を打ち倒します!!」
――――――――――
ズバッ!ガシュン‼
刑部姫の手下の小鬼や偽物を倒しながらこたつを攻撃するも、頑丈でこたつにそれほどのダメージを無与えられなかった。
モードレッド「チィ!こいつ、ウゼェほど防御が固いわ!!」
刑部姫(こたつの中)「ふん!カビ菌や私の力でシェルター位に固くなったこたつに傷ひとつ入るわけネーだろ!!」
ガウェイン「ならば!マスター、皆を下げてください。ここは私が!!」
立香「わかったわ!!」
立香の指示で、ガウェイン以外は後ろへ下がり・・・
ガウェイン「この剣は太陽の映し身。もう一振りの星の聖剣!あらゆる不浄を清める焔(ほむら)の陽炎! 」
ガウェイン「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」ピカァァ~~ン!
ジャキィィン!ボォォォ~~!!
ガウェインの宝具が残りの小鬼や偽物を焼き払い、こたつを炎上させた
刑部姫「アァァチチチチチチ!!アチチ!!」燃えてる
刑部姫の身体が炎上し、お腹の部分にカビ菌のコアが露出した。
立香「今よ、ガレス!!」
ガレス「はい!!テヤァァァ~~!!」ジャィィン!!
グサリッ!ブシュュ~~!!
刑部姫「グハァ・・・。」ドサッ
カビ菌のコアを破壊され、刑部姫は倒れ、残りの敵は溶けるように消滅した
―――――――――
シュウゥゥゥ・・・
その音と共に次の階へと通じる階段が現れた
マシュ「戦闘終了。やはり、刑部姫を倒した事で次の階段が現れましたね。」
立香「とても固かったね・・・・」
ガウェイン「はい。私の宝具を使わなければ、長期戦は免れなかったと思われますね。」
ガレス「そうですね。ですが、この大量のカビ菌が渦巻くこの場所ですので仕方がなかったと思います。マスターのマスクがいつまで持つかと思うと・・・」
立香「心配してくれてありがとう。」
ガレス「いえいえ!マスターもまた、アーサー王と同じぐらい守るべき存在ですので!!」
刑部姫「ウゥゥ・・・何があったの?なんか部屋も私もカビ臭いし、焦げ臭いし・・・」
ガレス「むむぅ、正気に戻りましたね、刑部姫殿?」
マシュ「どうやら刑部姫さんもまた、カビ菌に操られてここにいらしていたのですね。」
刑部姫「あぁそう・・。こんなカビ臭い部屋に引きこもりたいとは思えないし・・自分の部屋に戻りますかぁ・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ほぉ?まだ片付けてもない汚い自分の部屋に引きこもるつもりかい?」
刑部姫「そうよ。私の引きこもりを知ってるなら、なにか悪い事でも?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だったら、急いだ方が良いよ?君の部屋の所有物が全部ゴミとして捨てられるかもしれないよぉ~~?」
刑部姫「えっ・・・マジで!?」青ざめる
ガレス「貴方の部屋、あまりにも汚かったので断捨離として部屋の物を全てごみ袋に纏めて置きました。これは貴方が掃除をしたがらない報いですので。」
立香「アララァ・・・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そういうわけで、そろそろごみ処理の係りに動いて貰う時間だ。ゴミはしっかり捨てないとね?」
刑部姫「ちょっ、ちょっと待って!?すぐにそっちに戻るから!それまでごみ処理しないデェ!!頼むからお願い許してぇ~~!!」ピューン!!
泣きながら、カルデアに急いで帰っていく黒焦げの刑部姫
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「全く、引きこもりのサーヴァントの相手には苦労するわね・・・・」
ガレス「もっともです!あの人に比べれば、マーリン様の方がマジです!!」
マシュ「そういえば、マーリンさんは今回の微少特異点について話はされてましたか?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「無論、あの花の魔術師にこの事は伝えてあるのだが・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「今回の微少特異点、自分は乗る気にはなれないと言って、同行を拒否されたというか・・・」
モードレッド「ったく!王の一大事って時に、自分は高見の見物かよ!あのバカ魔術師は!!」
ガレス「マーリン様の助力があれば、こんなカビなど一網打尽に出来たもの・・・」
マシュ「微少特異点の中には特定のサーヴァントが干渉する事で特異点が確立し、人類史に多様な被害が出る可能性がある事もありますし・・」
マシュ「マーリンさんにも、それなりの考えがあるのかもしれません。」
立香「今はマーリンを信じるしかない。」
ガレス「・・・・・・・・。」
ガガガァァ~~・・・
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カビ菌の影響なのか、階を上がる度に通信状況が悪くなってるなぁ・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「最悪、通信が出来なくなる可能性があると思うが、引き続きカビ菌に気を付けて先に進むように。健闘を祈る!」
立香「わかりました、ダ・ヴィンチちゃん!」
ダ・ヴィンチちゃんの注意を聞きつつ、次の階へと進む立香達
――――――――――――
~一方その頃(カルデアのゴミ捨て場では)~
エウロペ「よし。この辺に置きましょう、タロス。」
タロスが台車に乗せてる古くなった家電や机を下ろしている。
ゴッホ「あっ、エウロペ様。何をされているのですか?」
エウロペ「あら、ゴッホちゃん!エジソンさん達に頼まれて、このゴミを捨てに来てたの。捨てる場所を教えてくださりますか?」
ゴッホ「あの人達でも直せない古くなった家電ですかぁ・・・。それは粗大ゴミと言って、捨てるには手順が必要なんです。」
エウロペ「そたいこみ?」
ゴッホ「粗大ゴミです!粗大ゴミは他のゴミとは違って手順が色々ありますので、ゴッホが代わりにやっておきますね。」
ゴッホが粗大ゴミのシールを貼り、特定の場所に粗大ゴミと置きはじめる。
エウロペ「ゴッホさん、頼りに出来て嬉しいわ。」ニコッ
ゴッホ「えへへ・・最初はゴミの仕分けと処理の班に任命された時は不安でしたが、皆様に頼られ・必要としてくれる事、それだけでゴッホは嬉しいです。」
エウロペ「そう。それは良かったですね!」
ゴッホ「はい!さて、こっちもそろそろ、仕分けが多すぎるこのゴミの山を何とかしないとね・・・・・」チラッ
ゴッホは回収した刑部姫の部屋のごみ袋に手にかけようとする
ナイチンゲール「・・・・・」タッタッタ・・
エウロペ「あら?あなたは、ナイチンゲールさん?」
ゴッホ「ナイチンゲールさん、確かガレスさんと微少特異点に行ったはず・・・」
ナイチンゲール「少し探し物を見つけに引き返して来ました。ゴッホさん、少しごみ袋の中身を開けてもよろしいでしょうか?」
ゴッホ「良いけど・・・。後で片付けを手伝ってくださいね?」
ガパァッ!!(ごみ袋を破く)
ナイチンゲール「違いますか・・・」
ベリッ!!(ごみ袋を破く)
ナイチンゲール「ここでもない・・・」
ゴッホ「ナイチンゲールさん、いつも清潔にこだわってる貴方がゴミをあさっているなんて・・・」
ナイチンゲール「一体どこに・・・・・ん?」なにかを見つける
そこにあったのは、封印テープが沢山巻かれた大きな冷蔵庫だった
ナイチンゲール「この冷蔵庫、誰によって捨てられましたか?」
ゴッホ「それですか?誰かはわかりませんでしたが、古くなったから粗大ごみとして回収して欲しいって言われましてねぇ・・・」
ナイチンゲール「そうですか・・・。」
ベリベリベリ・・・
ナイチンゲールが冷蔵庫に巻かれてるテープを破り、冷蔵庫の扉を開けようとするも・・・
ギギギィィ・・・
冷蔵庫の扉は固く閉じられ、引いても冷蔵庫は開かない
ナイチンゲール「・・・・・・・・!!!」
ギィィィ~~!!ガシャン!!
ナイチンゲールは力一杯入れ、冷蔵庫の扉をこじ開ける(破壊する)。
ナイチンゲール「こ、これは!?」
こじ開けた冷蔵庫の中身にナイチンゲールは驚愕した。
――――――――――
タッタッタッタッタッ!!
刑部姫「ちょっと!!まだゴミ処理してないよね?!そのゴミ袋の中に私の大事なものが・・・」
ゴッホ達「・・・・・・・・」ジィィ・・・
刑部姫「あれ・・・・・?」
刑部姫の空気の読めない事に辺りは静かとなっていた
――――――――――
50階:クソキモ!!野獣になった騎士
――――――――――
カーライル塔城:50階近くの階段
ガウェイン「マシュ、カルデアとの通信は出来るか?」
ガガァァ~~ピィィィ~~・・・(ノイズ音)
マシュ「通信不能・・。やはり内部のカビ菌が濃くなった事で、通信不能な環境になったのでしょう。」
ガレス「25階以降、こうなることは想定内でしたが、やはり不安になる気持ちはありますよね・・。」
立香「うん。」頷く
ガレス「ですがアーサー王の救出の為にも、我々は先に進むしかありませんですからね。」
モードレッド「マスター!そろそろ城の50階、塔の折り返しの階に到着するぞ。」
50階に向けて先を進み続ける立香達
―――――――――
カーライル塔城:50階の広場
そこには、カビ菌の他に塵紙と妙な液体がビッシリと撒かれてあった
立香「なんだこれ?」
ガレス「マスター、この塵紙の多さに汗臭い匂い・・明らかにどっかの「アレ」が居そうな空間ですね。」
マシュ「どっかの「アレ」ですかぁ・・・・。」
ガウェイン「!?。マスター、目の前にこの階の住人がいます!!信じられないですが、アレは・・・・・」
トリスタン「来たか・・・。私の部屋に入り込む愚か者どもめ・・・」
トリスタンがカビたソファーベッドに乗りながら、立香達を待ち受けていた
ガレス「トリスタン卿!!その態度はなんですか!?カビ臭いうえに汗臭いとは、円卓の騎士として恥ずかしいと思わないのですか!?」
トリスタン「恥ずかしいだと?私のどこが恥ずかしいと思うのかい、ガレス卿?」
ガレス「貴方の行動・体臭・この部屋にいる事全部です!!」
マシュ「落ち着いてくださいガレスさん!今のトリスタンさんはカビ菌に操られてこんなことをしているのかもしれませんので!」
トリスタン「あぁ、マシュ・・。かのギャラハット卿の写し身をしてた時が愛おしい・・・。その髪、その胸、その股下、私の手で犯して差し上げたい・・・。」
ハァハァ、クンカクンカ・・
マシュ「!!?」
モードレッド「カァ、キモチワリィ・・。ヤダァ、お前・・・」
トリスタン「そういう貴女の鎧を剥ぎ、私に汚されていく姿を思うと、とても興奮すると言いますが・・・・・」
立香「ウェェ~~・・・」
ガウェイン「マスター、明らかに今のトリスタン卿はトリスタン卿ではありません!!恐らく、カビ菌に心を作り替えられたと思われます。」
マシュ「はい!いくら操られてるとはいえ、トリスタンさんはティーチさんと同じぐらいの発言はしませんので!!」
立香「確かにそうね!」
ガレス「まだカビ菌に取りつかれているのかわかりませんが、これ以上あのトリスタン卿の憐れなお姿は見たくありませんので、戦いましょう。」
トリスタン「不快です。私が好きでやってる行いがここまで否定されるなど、とても不快です!!」弓を構える
マシュ「トリスタンさんが戦闘体勢に入りました。まだカビ菌が露出してませんが、戦いましょう!!」
戦闘体勢に入ったトリスタンに武器を構える立香達
―――――――――
ヒュンヒュン!!(矢が放たれる)
ガレス「はぁ!」矢を避けて、攻撃する
ガシィィン!
トリスタン「クゥゥ・・・!」
ゴワゴワ・・ギラリン!
ガレス「見えた!!やぁぁ~~!!」ガシィィン!!
シュパッ、ブシュ~~・・・
ガレスの槍のひとふりでトリスタンのおでこのカビ菌のコアを破壊した
トリスタン「グハァ・・・」倒れる
マシュ「トリスタンさんに取りついたカビ菌の除去、完了しました。」
モードレッド「しかし妙だな?襲いかかる時や正体がバレた時にカビ菌が露見するはずだが、トリスタンにはそれがなかったぞ。」
ガウェイン「カビ菌の寄生が続いたか、或いはカビ菌そのものが進化したのか、カビ菌が外に露出しなくなった為に識別の判断が難しくなったと。」
ガレス「ですが、この塔にいるサーヴァントは皆、カビ菌に寄生されてオリジナルカビ菌の手先になっている事が確定した事がわかっただけでも十分です!」
マシュ「はい。いずれにしても、カビ菌のコアを破壊すれば正気に戻りますからね。」
トリスタン「ウゥゥ・・・マスター?私は一体何を?」
ガレス「気がつきましたかトリスタン卿!」
モードレッド「おい、俺やマシュの事をキモい感じで見てないよなぁ?」
トリスタン「何を言っているんですかモードレッド卿?私は愛を持って、あなた方の事を変な気持ちで見ていませんよ。」
マシュ「どうやら元のトリスタンさんに戻ったみたいですね。」
立香「トリスタン、実はねぇ・・・・」訳を話す
トリスタン「そうですか・・。突然現れたゴワゴワした物に不覚を取られ、知らない内にマスター達に牙を向けていたとは・・」
トリスタン「カビ菌に操られてたとはいえ、数々のご無礼をお許しください・・・」
立香「別に良いわよ・・・」
トリスタン「いえ、話を聞くに・・ある事と今回の件で何か共通するものが在りまして・・・」
マシュ「共通するものですか?それは一体なんですか?」
トリスタン「はい。以前、聖都キャメロットで他者を平然と殺める無慈悲で残酷な悪漢と成り果ていたと聞いてます。」
立香とマシュ「・・・・・・・・」
立香とマシュは第六特異点での出来事を思い出していた。
ガウェイン「聖都の獅子王に召喚された時のですかぁ・・・」
マシュ「確かにあの時は、私達カルデアは苦戦を強いられてました。」
ガレス「その事については、私もカルデアのデータから知りました。私の方は、特異点から既に退去してましたが・・」
トリスタン「あの時の私は、獅子王から授けられた「反転」のギフトによるもので、そのギフトにより、自身の心境が反転し、あのような悪行をしたと、今も悔いてます。」
トリスタン「カビ菌に寄生された私の行動もまた、「反転」のギフトに近いもの。抗えなかった自分が嘆かわしい・・・・」
立香「まぁまぁ、落ち着いて・・・・」
ガウェイン「トリスタン卿、貴方がそう思い詰める事はありません。貴方もまた、カビ菌の被害者ですので。」
ガレス「とりあえず、トリスタン卿は一度カルデアに帰還し、体と心を洗浄してからこれからの事を考えた方がいいと思います。」
トリスタン「わかりました。ですが、帰る前に私の方から忠告しておく事があります。」
トリスタン「次に立ち塞がる騎士の中にランスロット卿はいます。その上、私と同じようにギフトに近いカビ菌に寄生されてるに違いありません。」
トリスタン「残り50階。くれぐれも油断はせず、必ずやアーサー王をお救いください。」
ガレス「わかりました。トリスタン卿の分まで、必ずアーサー王やランスロット卿をお救いいたします!!」
トリスタン「いい心構えですね、ガレス卿。あとそれと、ガウェイン卿。こちらに・・・」
ガウェイン「なんでしょうか?」
トリスタン(小声)「(モードレッド卿に気を付けてください。卿もまた、ギフトを授かりし者ですので・・・)」
ガウェイン「!!?」
トリスタン「では私、お先にカルデアに帰らせていただきます。」スタスタスタ・・・
トリスタンは後ろに振り返り、下に降りる形でカルデアに向かって帰っていった。
ガレス「なにがともあれ、行方不明になっていたトリスタン卿を救うことが出来ました・・・・」
ガレス「進みましょう!半分は行きましたが、先はまだまだ長いのですから!!」
モードレッド「おう!さっさと進もうぜ、マスター!!」
立香達はモードレッドに押されて、次の階へと足を踏み入れるであった。
ガウェイン「(ギフトを授かりし者に、円卓の騎士・・・)」
ガウェイン「(もしやカビ菌は我々の事を知ってて・・・。もしかすると、まさか・・・・)」
ガウェインはトリスタンの言ったことを考えながら、先へ進んでいく
―――――――――――
~一方その頃(カルデアの保健所では)~
アスクレピオス「エレシュキガル、冥界にいた時は泥とホコリを喰ってたそうだな?」
エレシュキガル「えぇそうだけど?何か言いたいことでもあるのかしら?」
アスクレピオス「まぁ、よくそれを喰ってて腹を下さなかったのが不思議だと思ってたが・・・」
アスクレピオス「メソポタミアの冥界の女主人は贅沢を好まない貧乏臭い女だと理解したまでだ。」
エレシュキガル「なぁ!?ワ・私だって、好きでホコリや泥を喰ってる訳じゃないんだから!!」怒
アスクレピオス「だな。そうであったなら、カビでも喰って掃除しているんじゃないかと思ってた所だ。私はな。」
エレシュキガル「な、なによぉ~~!!」怒
ベディヴィエール「ハハハハ・・つくづく面白い女神様ですね、エレシュキガルさんは。」
エレシュキガル「クゥゥ~~・・・」顔が赤くなる
ベディヴィエール「はぁ・・・私もまた、皆さま方と一緒に大掃除をしたかったです・・・」
アスクレピオス「お前は数時間もカビ菌に囚われていたんだ、致したかたないことだ。」
アスクレピオス「それとまだベットから動くなよ?カビ菌のぶり返しがあるかもしれないからな。」
ベディヴィエール「・・・・・・・・」
アスクレピオス「騎士王の安否を心配するのはわかる。だが僕はそんな理由で、卿のストップを解除するほど甘くはないぞ?」
ベディヴィエール「はい。今はマスターとガレスを信じるしかありませんですね。」
アスクレピオス「あぁ、そういうことだな。」
―――――――――――
ナイチンゲール「・・・・・・・」
そこにナイチンゲールが保健所にやって来る
ベディヴィエール「はぁ!?ナイチンゲール、アーサー王は無事でしょうか!?」
アスクレピオス「どうしたナイチンゲール?マスターを置いて、一人だけ帰還か?」
ナイチンゲール「少し、気になる事がありまして・・・。アスクレピオスさん、エレシュキガルさん、ベディヴィエール卿から離れてください。」
エレシュキガル「え、えぇ・・・・」離れる
アスクレピオス「???」ベディヴィエールから離れる
ベディヴィエール「ナイチンゲール、どうかされたのですか?」
ナイチンゲール「こういうことです・・・・」
ナイチンゲール「全ての毒あるもの、害あるものを絶ち、我が力の限り、人々の幸福を導かん!!」宝具解放
ベディヴィエール「!?」
ナイチンゲール「我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)!!」
ジャギュュウゥゥン!!
ベディヴィエール「ヌァァァ~~~~!!」宝具を受ける
ナイチンゲールの宝具である巨大な浄化の大剣がベディヴィエールをベットごと叩き付ける!
エレシュキガル「え、えぇぇぇ~~~~!?」
アスクレピオス「ナイチンゲール、貴様!?」
ダ・ヴィンチちゃん「今度は一体、誰の宝具が発動したんだい!?」駆けつける
エレシュキガル「ダ・ヴィンチちゃん!!ナイチンゲールが、ベディヴィエールに宝具を・・・」
アスクレピオス「血迷ったか、ナイチンゲール!!味方である卿に浄化の大剣を振るうなど・・・・」
ナイチンゲール「私は至って正常です、アスクレピオスさん。それよりも・・・」
ナイチンゲール「あなた方は、その者をベディヴィエール卿に見えるのですか?」
アスクレピオス「なんだと、それはどういう・・・・?」
ベディヴィエール?「あ・・・あぁ・・・・・・・」
ドロドロドロ、ベチャン!!
ナイチンゲールの宝具を受けたベディヴィエールは、泥人形のように溶けてしまった・・
ダ・ヴィンチちゃん「!?。これは一体、どういう事なんだい!?」
???「やはり、私の偽者はここにいましたか・・・・」
そこに現れたのは、水着姿のベディヴィエールだった
アスクレピオス「ベディヴィエール卿!?では、さっきまでいた卿は一体・・・・」
ベディヴィエール「説明すると長くなりますが、それよりも・・・・」
ナイチンゲール「ミスダ・ヴィンチ、マスターとの連絡はできますか?」
ダ・ヴィンチちゃん「立香ちゃんとの連絡?良いけど・・・」
ガガガァァ、ピィィィ~~・・・
ダ・ヴィンチちゃん「ダメね。観測は出来ても、通信が不能な状態だ。」
ナイチンゲール「そうですか・・・。私は急いで微少特異点の方へ戻ります。すぐにレイシフトを・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「待ちたまえ!!忘れ物をしたと聞いて一時カルデアの帰還を許したが、説明ぐらいはしてもらいたいのだが?」
ナイチンゲール「詳しいことはベディヴィエール卿にも伝えておりますので、それとカルデア内全体の清掃箇所の即座の再確認を要求します。」
ナイチンゲール「カルデアの大掃除は、まだ終わった訳ではありません!!」
そう、ナイチンゲールの言論がカルデア中に広まっていた。
―――――――――――――――
75階:執着の狂騎士と騙しの騎士
―――――――――――――――
カーライル塔城:75階
ガウェイン「・・・・・・・・。」
立香「どうしたの、ガウェイン?」
ガウェイン「いえ。私は大丈夫ですが、皆さま方・・特にガレスやモードレッド卿、このふたりの事で気がかりな事がありまして・・・・」
モードレッド「はぁ?こんなクセェもの、俺には関係ネェ事だ!!」
ガレス「私はこの塔の異臭にはだいぶ慣れました。嗅覚が麻痺してる事なのかは心配ですが・・・・」
マシュ「この塔を登ってからもう75階。私達は礼装で守られてはいますが、通常なら悪臭や汚染された空気で具合が悪くなる頃ですからね・・・・」
ガウェイン「それもありますが・・実は私、カビ菌の特徴がわかったのかもしれないのです。」
マシュ「カビ菌の特徴・・・それは一体・・・・?」
ガウェイン「はい・・・・。」
ガウェイン「まず、カビ菌はある程度の魔力を用いて、壁や物に付き、サーヴァントに寄生する事が出来ます。」
ガウェイン「カビ菌に寄生されたサーヴァントは、カビ菌を除去する掃除をしなくなり、カビを拡散させるように行動するようになります。」
ガレス「一連の行動から、カビ菌の繁盛の為に我々の大掃除を妨害したと言って、その通りだと思いますね。」
ガウェイン「それと、ボスカビ菌と呼ばれるカビ菌に寄生されたサーヴァントにも特徴がありまして・・。」
ガウェイン「性格がだらけきったり、汚いものが好きになったりもありますが、異常までの防御力を得たりする者もいました。」
立香「っと言いますと?」
ガウェイン「恐らくカビ菌とは、我々円卓の騎士が授かったであろう「ギフト」に近い物だと思われます。」
マシュ「獅子王に授けられたであろう「ギフト」に類似していると?」
モードレッド「あり得ねぇだろ!たかがカビ風情が寄生の際にギフトを植え付けてるなんて、そんなこと・・・」
ガウェイン「現にカビ菌に寄生されたサーヴァントと戦ってみて、いつもとは何か違う事に気が付いているはず・・」
マシュ「確かに、カビ菌に寄生された皆様と戦ってみて、少し違和感がありましたが・・・それって・・。」
ガウェイン「オリジナルのカビ菌に「意思」があり、しかもそのカビ菌は聖都キャメロット・・「第六特異点」の事を知っている。」
立香達「!!?」
ガレス「では、オリジナルのカビ菌は、始めからそれを知っててアーサー王に取りついて拐ったと?」
ガウェイン「その通りだと思います。それとカビの魔神柱に守らせた囮のカビた聖杯の正体は・・・」
???「おしゃべりがすぎるぞ、ガウェイン卿。」
立香達「!?」
立香達の前にセイバークラスのランスロットが現れた
立香「ランスロット!!」
ガウェイン「やはりここにいらしていたのですね、ランスロット卿。」
ランスロット「ガウェイン卿。主もこちら側にいると思っていたが、敵対する側にいたとはな・・・」
ガウェイン「私、カビには対策をしてあったのでね。王が拐われる前、私は倉庫でこれを持っていた。」
そういい、懐からカビ取りスプレーを取り出す。
ランスロット「次亜塩素酸水か・・。あれなら当初のカビ菌を寄せ付ける事が出来なかったからな。」
マシュ「カビ取りスプレー・・・確かにカビ取り掃除には欠かせないアイテムですからね。」
ガレス「目を覚ましてくださいランスロット卿!!貴方はこんな汚い場所にいる人ではありません!!」
ランスロット「ガレス卿。お前は聖都の事を知らないと思うが、俺は正気であり、俺がここにいる理由がある。」
>>105 セリフ修正:俺→私
ランスロット「私は生前、私の不貞によって騎士団の崩壊を招いてしまい、裏切りの騎士として英霊の座に刻まれました。」
ランスロット「英霊になっても、獅子王に召喚された私は、その者の目的・真意が間違いであるにもかかわらず・・」
ランスロット「最悪の中の最善」として獅子王に忠義を立て、反抗する同胞の円卓の騎士を殺めました。」
ランスロット「その罪はカルデアのサーヴァントになろうても消えず、常に私を縛り続けている。」
ランスロット「このような私はもはや、この塔にはびこるカビその物と言っても過言はありません・・・」
ランスロット「なれば、カビはカビらしく、この塔のカビと共に私は生きていくことに決めたのです。」
マシュ「それでランスロットさんは、カビ菌の繁盛を許すとおっしゃるのですか!?」
立香「カビ臭いよ、ランスロット!!」
ガウェイン「マスター、今のランスロット卿はカビ菌に寄生され、あなたの言うことを聞こうともしないでしょう。」
ガレス「わかってます!なんとしてでもランスロット卿のカビ菌を倒さないと!!」
ランスロット「まだ私とカビ達に歯向かうつもりか?良いだろう・・。
ランスロット「しかし、この部屋で私一人で相手にするとは限らないぞ?」
マシュ「まさか、他にもカビ菌に寄生されたサーヴァントが?」
ランスロット「そうだ、それもお前達の近くにいる。いい加減、同胞のカビを倒されるのは嫌だろう?」
モードレッド「・・・・・・」前に出る
立香「モードレッド?」
モードレッド「そうだな。俺もまた、生前に王に歯向かい、ブリテンを滅ぼしてしまった。父王に召喚されてもなお、同胞の騎士を殺める事は罪に等しい・・・。」
ガレス「モードレッド卿、貴方まさか!?」
モードレッド「悪いなマスター・・・。俺はこれ以上、仲間であるカビ菌が殺菌されていくのを見たくない・・・。」
モードレッド「俺はカビ菌を殺める事は躊躇ったが、お前らには容赦はしねぇ!!」
マシュ「モードレッドさん、どうしてですか!?貴方まで・・・」
ガウェイン「やはりそうでしたか!!マスター、卿の事は気にせず指示を!!」
立香「わかったわ!!」
襲ってくるランスロットとモードレッドに立ち向かう立春達
―――――――――――
ガシィィン!ジャキィィン!
モードレッド「クソッ!いい加減に倒れやがれ!!」バリバリ!!
ガウェイン「貴方達もですよ!!セャァァ~~!!」ジュボォォ~~!!
ガジュィィ~~ン!
ランスロット「グゥゥ・・・」ゴアゴアゴア・・
モードレッド「チィィ・・・」モアモアモア・・
マシュ「ランスロットさんの首元、モードレッドさんの胸元にカビ菌のコアを発見!」
ガレス「わかりました!!セリャアァァァ~~!!」ジャキン!!
マシュ「ヤァァァ~~!!」ガシィィン!
バシュィィィン!!ガシュュ~~!!
ランスロット「グォォォ・・・」バタン!
モードレッド「ガハァ・・・」バタリ・・
カビ菌のコアを破壊され、倒れる二人。
――――――――
マシュ「戦闘終了。二人に寄生したカビ菌の除去も完了しました。」
ガレス「モードレッド卿・・。ここに来て裏切るなど、何かおかしいと思いましたが、まさかカビ菌に寄生されていたとは・・・」
ガウェイン「今の強さ・・やはりギフトによる物。サーヴァントに寄生してたカビ菌は、ギフトと同じ役割を持ち得た物ですね。」
マシュ「カビ菌が、ギフトの役割を持ち得ていると?」
ガウェイン「はい。今まで寄生されたサーヴァントはカビの露出があった事に対し、円卓の騎士は一度ギフトを授かった身・・馴染むのも当然だったと思われます。」
マシュ「ギフトと同じ役割を持つカビ菌・・。これではまるで・・・」
立香「第六特異点の再現・・・。」
――――――――――――
ランスロット「クゥゥ・・・ここは一体?」
モードレッド「ううう・・・って、なんだこのスゴく臭い場所は!?」
マシュ「ランスロットさん、モードレッドさん、正気に戻られたのですね!!」
ランスロット「マスター・・・私は一体、なにを?」
ガウェイン「ランスロット卿。あなたは意思を持ったカビに捕らえられ、私とガレス以外の円卓の騎士共々カビの傀儡にされていたのです。」
ガレス「しかもそのカビは、今もアーサー王陛下に取りついて、この塔の最上階にいます。」
モードレッド「なんだと!?なんか怪しい物に取り込まれたと思ったら、こんな臭い所に連れてこられるとはなぁ・・。」
ランスロット「それに王がカビに誘拐され、我々もマスターの妨害に利用されるとは!こうしておれな・・・ウグゥ・・。」膝をつく
マシュ「ランスロットさん、まだ戦うにはダメージが大きすぎますし、体内にはいったカビが体を蝕んでいますゆえ・・・」
立香「一度カルデアに戻ってほしい!!」
ガウェイン「はい。卿にはここでリタイアした方が身の安全になりますゆえ、ここは一度カルデアに帰還を!」
ガレス「アーサー王の事は、私達がお助けしにまいります!!ランスロット卿は、カルデアで休んでてください・・・。」
モードレッド「俺も王を救出したかったが、この体では足手まといになりそうだ・・・。大人しく帰らせて貰うわ・・・。」
ランスロット「すまないガウェイン、ガレス・・。我らの分までマスターを、王を頼む・・・。」
そう言い、フラフラになりながらもお互いに肩を持って、階段を降りていくモードレッドとランスロット
ガレス「先に進みましょう、マスター。この塔の最上階へは、残り25階。アーサー王に取り付いたオリジナルのカビ菌にもうすぐたどり着きます!!」
ガウェイン「ですが、恐らく待ち受けるオリジナルのカビ菌もまた・・今までのカビ菌と桁違いの強さまでに力を溜め込んでいる可能性があります。」
ガレス「わかっていますお兄さま。それ相応の覚悟はしておりますゆえ、私はここを引くわけにはいきません!!」
ガレス「行きますよ、マスター様!!」
立香「う、うん・・・。」
ガウェイン「・・・・・・。」
ガレスに言われるがまま、先へ進んでいく立香達
―――――――――――
カーライル塔城 階段
モードレッド「しかし、サーヴァントで在りながら、身体をカビに蝕まれ、あえなく戦線を離脱することになるとはな・・。」
ランスロット「あぁ、マスターに仕える騎士として情けない事だ・・・。このようでは、王に顔向けなどできやしない・・・。」
モードレッド「・・・・俺らがカビ菌に寄生されてなければ、すぐにでも王の救出の助けになれたものを・・・。」
カッカッカッカッ・・・
???「随分と情けないご帰還のようだな、ランスロット卿?」
ランスロット「!?。お前は・・・!?」
上がって来た謎の黒騎士に、驚きを隠せないモードレッドとランスロット
――――――――――
~一方その頃(カルデアの保健所にて)~
ホームズ「君とナイチンゲールの話は正しかった。清掃が完了した各部屋と施設に、休眠中のカビ溜りが発見された。」
ホームズ「すぐにそれを回収し、一ヶ所に集めて、それを処分している所だ。」
ベディヴィエール「その方が良いでしょう。再びあのカビ菌が繁殖する可能性がありますので、その前に処理すれば何事もありません。」
ダ・ヴィンチちゃん「こっちも進展があった。ギフトを備わったカビ菌に寄生されたサーヴァントから話を聞いてみた結果・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「なんと全員、寄生される前にモードレッド卿に会ってたらしいんだ。」
ネモ「以前にも、マリーンズの一人がモードレッド卿を見かけたのだが、掃除をしてるのかしてないのか、曖昧な様子でカルデア中をウロウロしていた報告を聞いたが・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「その行動こそ、カルデアのいくつかの場所にあのカビ溜りを設置してた訳ね。再び、カルデアをカビ菌まみれにするために。」
ホームズ「しかし驚きだな。あのカビ菌がベディヴィエールの偽者を形成するまで至るとは・・・。」
ベディヴィエール「はい。私の姿をしたあのカビ菌は、対象のサーヴァントに「擬態」する能力で、私の姿を擬態するように仕向けたのでしょう。」
ホームズ「カビの魔神柱で時間を稼ぎつつ、カビ菌の体勢が整いつつ・・・」
ホームズ「擬態したベディヴィエール卿の誘導でオリジナルのカビ菌がいる微少特異点に連れ込むという作戦とはなぁ・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん「円卓の騎士団を知ってたのも、先程洗い終えたカビた聖杯の正体が第六特異点を構築してた聖杯だと言うことがわかった。」
ダ・ヴィンチちゃん「カビや円卓の騎士とギフトとの関連は不明だが、カビがその聖杯の魔力を取り込んで、何らかの形で意思を持ってしまったことが事件の発端だろうね・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん「まぁ、保管してた聖杯の管理を疎かにしてた私の方が一番悪いけどね・・・。」シュン・・・
マーリン「イヤ、そうでもなさそうと思うけどね?」
ベディヴィエール「マーリン!?貴方、王の一大事の時にどこへ!!」
マーリン「ちょっと野暮用があって、少しカルデアを留守にしていた所だ。」
ホームズ「マーリン、それはどう言うことなんだい?あの聖杯に誰かがカビを付着させたと言いたいのかい?」
マーリン「そうじゃない。確かに聖杯にカビが生えてしまった事はダ・ヴィンチちゃんの管理不足が原因なんだが・・」
マーリン「それだけでは、意思の無いカビの獣が生まれるだけで終わってしまうというか・・・。」
マーリン「ベディヴィエール。君は聖都キャメロットで、獅子王の側に付いた騎士の名を覚えているか?」
ベディヴィエール「データ上ですが・・。モードレッド、ガウェイン、ランスロット、トリスタン、アグラヴェイン・・・・・・まさか!?」
マーリン「そうだ。君と一人を除いて騎士達全員、獅子王からギフトを授かっている・・・。」
ホームズ「まさかと言いたいが、そのギフトを授かったであろう騎士の中にカビを発生させた犯人がいると言いたいのかい?」
マーリン「そうだ。それもカルデアやマスターが知らないギフトの持ち主がそうだ。」
ダ・ヴィンチちゃん「それがそうなら、その事をマスターちゃんはまだ知らない・・・。通信もまだ回復していないというのに・・・」
ベディヴィエール「急いで戻ったナイチンゲールさんの支援が間にあえばよろしいのですが・・・」
ネモ「あぁ、間にあえばな・・・。」
マーリン「僕もマスターに加勢したい気持ちはあるのだが・・・特異点の性質上、僕が行ったら、人理にヤバイことが起こりそうでね。」
マーリン「代わりと言うか、英霊の座から協力者を呼んだと言うか・・・。」
ベディヴィエール「代わりの協力者ですか?」
マーリン「あっ・・・つい口が滑ってしまったか。彼には秘密にしてくれと頼まれていたが、致し方が無い・・・」
ダ・ヴィンチちゃん「誰なんだい?その協力者というのは?」
マーリン「そうだねぇ・・・彼は人が嫌いというか、頭が固いというか・・・。」
マーリンは曖昧ながらもある者の説明をする。
―――――――――――――
―――――――――――――
最上階:汚れた美しい手(ボーメイン)
―――――――――――――
カーライル塔城 最上階(王の間)
立香「ここって・・・。」
立香達が目にしたのは、カビ菌によって汚れ・朽ちて変わり果てた聖都キャメロットの王の玉座の部屋だった
ガウェイン「間違いありません・・。ここはかつて、聖都キャメロットにて獅子王に召喚された我らが集った誓いの場・・。」
ガウェイン「まさかここまで酷く、醜く汚して再現させるなんて・・・。」キリキリキリ・・
マシュ「以前行った獅子王の玉座の部屋とは比べようもないほど、酷い有様のようですね・・・。」
ガレス「カビ菌の再現とはいえ、我ら円卓の騎士の誓いの場である玉座の間をこんなカビだらけにするなんて・・・。」
ガレス「私は、断固して我ら円卓騎士団を侮辱したカビ菌を絶対に許しません!!」ピリピリ・・
立香「ガレス・・・。」
マシュ「ガレスさん、いつもと違って怒りの感情が高ぶっているような・・・。」
ガウェイン「それもそのはず!人間誰しも、自身が大事にしている場所をゴミやカビで勝手に汚されるとなると、怒りたくなるのは当然でしょう?」
ガウェイン「カビ菌によって再現された聖都キャメロットの王の間ですが、生前でも王の間でアーサー王に誓いの立てた場所ですので・・・」
ガウェイン「今の私も、妹ガレスに賛同するほど、怒りを抑えられないのです・・・。」キリキリキリ・・
マシュ「その気持ちはわかりますが、少し落ち着いた方が身のためだと思いますが・・・。」
「オオ・・・オオオオ~~・・・。」
ガウェイン「この声・・・アーサー王が近くにいます!!」
マシュ「先輩!玉座の方に、誰かがいます!!あの姿は・・・。」
立香「槍を持っているような・・・」選択1
「バニーの耳飾りがあるような・・・」選択2
――――――――
オマケ:最上階での選択肢
選択肢によとって、ドロップする素材とQPの数が変わる。
選択1の場合:エネミーとして、アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)が出現。倒した後の竜の逆鱗・真理の卵、QPが少なくドロップするが、倒しやすい。
選択2の場合:エネミーとしてとして、アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー)が出現し、難易度が難しくなる代わりに竜の逆鱗・真理の卵15個ぐらいとQP40000と、ドロップ率がアップする。
*注意:このSSは選択2で進みます。
―――――――――――――
アルトリア(ルーラー)?「グォォォ~~~~!!」
マシュ「あれは、カジノ・キャメロットで見かけた水着姿のアルトリアさんです!!」
立香「でも、様子がおかしいわ!」
ガレス「ア、アーサー王・・・。」
アルトリア(ルーラー)?「ワ・・ワガナハ、スベテノヨゴレ・・スベテノカビキンノチョウテンニシテ、最強最汚ノ存在・・・」
アルトリア(ルーラー)?「カビノ王、カビトリアデアル・・・。」
マシュ「カビの王・・カビトリアですか・・。」
立香「なんとカビカビしい・・・。」
黴王カビトリア「ヨクゾココマデ、ワレラカビ菌ノ一族ヲコトゴトクサッキンシテキタナァ・・・!」
黴王カビトリア「オマエタチノオコナウ清掃活動。ワレラ、カビ菌ノ一族ヲコロス行為・・。ソレハ万死二値スル!!」
ゴワゴワゴワ、グワグワァ~~!!
黴王カビトリアと名乗るアルトリア(ルーラー)の身体から大量のカビ菌が吹き出していた
マシュ「ルーラーのアルトリアさんの方から凄い量のカビ菌が!!」
ガウェイン「なんてこと・・。オリジナルのカビ菌の影響か、あまりのカビの量からアーサー王の全体からカビ菌を拡散しています。」
ゴワゴワゴワァァ~~!!
カビトリアから生み出されたカビからアルトリアの姿が構築され・・・
アルトリア(アーチャー)?「グォォォ~~!!」
アルトリア〔オルタ〕「カビィィ~~!!」
立香「な、なにこれ!?」
マシュ「生み出されたカビから、さらにアルトリアさんが!!」
ガウェイン「そういうことでしたか!マスター、あれは生み出したカビ菌に自身と同じ霊基を与える「分裂」のギフトのような能力で作られた偽者です。」
立香「アルトリアの偽者・・・。」
ガウェイン「それにこのカビ菌の異常な発生はアーサー王から出た物、「生産」のギフトを使い、彼女の霊基から生み出しているのでしょう・・・。」
マシュ「それはつまり、今のアルトリアさんには2つのギフトが影響してこのような状況を?」
ガウェイン「はい。ですがその結果、今のアーサー王はバーサーカーの如く、理性が崩壊しております。」
ガレス「・・・覚悟はしていましたが、致し方がありません・・・。」
ガレス「マスター、どうか戦いの指示を!あのような者はもはやアーサー王ではありません!ただのカビ菌の製造マシーンです!!」
立香「まだ手遅れとは決まった訳じゃない・・・」
ガレス「しかし、私はもうあの方をこれ以上無様な姿を晒させる訳にはいけません!!」
ガウェイン「マスター。妹の言う通り、今のアーサー王は身体全身からカビ菌を拡散しています。」
ガウェイン「今は王を倒し、カビ菌の発生を止める事を優先すべきかと・・・。」
立香「・・やるしかないのね。」グッ!
黴王カビトリア「ワレラノジャマヲスルノデアレバ、ヨウシャナク・・タタキツブス!!」
ゴワゴワゴワゴワァァ~~!!
マシュ「敵、カビ菌のアルトリア達と共にこちらに接近してます!!」
立香「みんな、行くよ!!」
ガレス「はい!!カビ菌よ、ここで全部殺菌させます!!」
襲ってくるカビトリアの軍勢に立ち向かう立香達
――――――――――――
ガシュン、ジャキン!!
偽アルトリア軍団「カビィィ~~!!」消滅
ガレス「やぁー、ハァ!!」ガシュッ!ガシュッ!
ガシュッ、ブシュュュ~~!!
黴王カビトリア「グゥゥゥ~~!!」
ゴワゴワゴワァァ~~!!
カビトリアの身体にある破壊したカビ菌のコアから、新たなカビ菌のコアが発生した。
立香「きりがないよ!!」
ガレス「カビ菌のコアを破壊しても、そこに新たにカビ菌のコアが発生するなんて、しぶといを遥かに越えていますよ!!」
ガウェイン「かくなる上は・・・。マスター、ここは我が宝具でカビ菌を全て焼き払います!!」
マシュ「しかしそれではアルトリアさんが・・・」
ガウェイン「今はカビ菌を全て倒す事しか王を救い出す方法がありません。マスター、どうかご決断を・・・」
立香「わかった・・・。みんな、下がって!」
立香の指示の元、マシュ達はその場を下がり・・
ガウェイン「この剣は太陽の映し身。もう一振りの星の聖剣!あらゆる不浄を清める焔(ほむら)の陽炎! !」
黴王カビトリア「!!?」
ガウェイン「我が王よ、お許しよ!!転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」ピカァァァ~~ン!!
ジャキン!!ジュボォォォ~~!!
カビのアルトリア軍団「カビィィ~~!!」ボォォォ!!
カビトリア「ウグォォォ~~~~!!」ボォォォ!!
ガウェインの宝具がカビのアルトリア軍団を焼き払い、カビトリアの全身を巨大な火柱が立ち上った!
ジュボォォォ~~、ボゥゥン!!
黴王カビトリア「ォォォォ~~・・・・」黒焦げ
ガウェイン「この攻撃なら、我が王に巣くう全てのカビ菌のコアを焼き払ったはず・・・。」
マシュ「アルトリアさん・・・。」
黴王カビトリア「・・・・・・。」モゴモゴ・・
ガレス「見て!あのカビ菌の姿が・・・」
ドロドロドロドロォ~~、ブシャン!!
黴王カビトリアであるアルトリア(ルーラー)の姿が崩れ、セイバーの姿となって倒れ込むアルトリア
アルトリア「・・・・・・。」
立香「アルトリア!!」駆け寄る
マシュ「アルトリアさん、しっかり!!」
ガウェイン「どうやら、気絶程度で済んだみたいですね。」
ガレス「ハァ~・・それは良かったです!ともかく、ここは介護するには汚すぎます。早く外へ運び出さなければ・・・。」
立香「早いところ、ここを出よう!!」
マシュ「はい!それに」
ガガァァ~・・ピピィ~!!
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あっ!ようやく繋がった!!立香ちゃん、マシュ、聞こえる?」
マシュ「ダ・ヴィンチちゃん!つい先程、オリジナルのカビ菌に取り付かれたアルトリアさんの救出及びカビ菌の除菌を完了して、聖杯の捜索を・・・」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いやそうじゃない!あれはフェイクだ。観測はしていたが、彼女は聖杯を持ってなどいなかった。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「つまり、オリジナルのカビ菌は既にアルトリアから分離していて、まだ倒されていない・・・。」
ガレス「倒されていない!?では、アーサー王はなんのために・・・」
???「あなたの言う通りよ。彼女はただのカビ菌の製造マシーンであり、貴方を誘き出すためのエサでもあるのよ、ガレス。」
ガレス「!!?」
???「そう、私がオリジナルのカビ菌よ。どうでしたか、私が生み出したカビギフトの力は?」
ベディヴィエール(通信)「やはり、あの偽者の私はギフトによる物でしたか・・・。」
立香「偽者って・・・?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カビの魔神柱に囚われていたベディヴィエールは、オリジナルが事前に作ったカビの傀儡人形だったんだ。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ナイチンゲールに指摘されるまであいつが偽者のベディヴィエール卿だと気付けなかったぐらいだ。相当念入りに作ったんだろうね、カビの分際で。」
???「やはり、カルデアのサーヴァントは伊達ではなかったか・・・・。」
???「そうよ。今までのカビ菌に寄生されたサーヴァントは、私と・・「付与」と「密告者」のカビギフトを取り付けさせたモードレッドによるものよ。」
―――――――――
???の話では
???「風呂場にいた奴には「怠惰」のカビギフトを植付け・・」
???「調理場にいたカーマというサーヴァントに「誹謗中傷」、美遊というサーヴァントには「蟲愛」のカビギフトを植付け・・」
???「トイレにいたバカどもには、全員に「汚染美」のカビギフトを植付け・・・」
???「格納庫の二人にはそれぞれ、白と黒の「生存競争」のカビギフトを・・・。」
???「時間稼ぎとして「擬態」のカビギフトで作られたベディヴィエール卿とあの聖杯のカビを利用して作られた怪物をあの場所に配置した。」
???「北斎という奴に「居候」を、刑部姫という引きこもりには「頑丈」と「防壁」の複合したカビギフトを植付け・・・」
???「トリスタン卿には「変態」のカビギフトを、ランスロッド卿には「後悔」のカビギフトを植付け・・・」
???「この特異点を生成として、アーサー王に「分裂」と「生成」など、ありとあらゆるカビギフトを植付け、獅子王と同じ姿に作り変えた。」
―――――――――
ガウェイン「なるほど。カビ菌の露出は授けたのではなく、後付けで植付けた事による不安定な状態に寄るものでしたか!」
???「トリスタン・ランスロッド・モードレッド卿に至っては、ギフトの縁もあって馴染むのは早かったのだか・・・。」
???「アーサー王に至っては、ギフトを与えた存在であるにも関わらず、複数のカビギフトを植付けた途端に精神崩壊を起こしたからねぇ。」
マシュ「それもそのはずです。カルデアのアルトリアさんは聖都を統べた獅子王・・「女神ロンゴミニアド」ではありません。」
ガウェイン「貴方はなにゆえに聖都の記録を知り、何を目的に人理とカルデアをカビで覆い尽くそうとするのだ?」
???「ガウェイン・・・。」
ガレス「貴方は何者なのですか!?貴方は何を恨んで円卓の騎士達や関係のないカルデアの皆さん方をカビで操ったりしたのですか!?」
???「何者・・・。貴方、エルサレムで獅子王に付いたのに、自分の事に忘れたとでも言うのですか?」
???が前に出て、姿が明るみとなる。
――――――――――
???→ガレス?「・・・・・・・。」ギロッ!
現れたのは、顔にクマが出来て・鎧が灰色にカビて・手の方も黒く染まったガレスの姿だった。
ガレス「えっ!?わ、私!?」
立香「ガレスが二人!?」
マシュ「これは、私たちを混乱させる為にオリジナルのカビ菌がガレスさんの姿を・・・」
ガウェイン「そういうことでしたか・・。これで引っ掛かっていた全ての謎がわかりました。」
ベディヴィエール(通信)「卿も気づきましたか。そう彼女は・・・」
ガウェイン「第六特異点「神聖円卓領域キャメロット」にて獅子王の側に付き、その王に祝福(ギフト)を授けられた騎士達。」
ガウェイン「『凄烈』『不夜』『反転』『暴走』。そのギフトを持つ騎士達はかつてマスターによって打ち負かされましたが、一人だけマスターに会う機会がなかった者・・・。」
マシュ「それってまさか、あのガレスさんは・・・。」
ガウェイン「はい。エルサレムの地にて、私が唯一その手で葬り、自身の心を砕く切っ掛けとなった者こそ・・・。」
ガウェイン「獅子王により授けられた祝福(ギフト)の一つ、『不浄』のギフトを授かったガレス卿でございます。」
ガレス「あの方が・・・いや、あれが・・・」
不浄のガレス「久しぶりですねガウェイン卿。いえ、今はそこの魔術師の使い魔だから初めましてと言った方がよろしいかしら?」
ガウェイン「何故ですか!?貴方はエルサレムにて、十字軍の偽のリチャード一世と共に私に葬られたはず・・・。」
不浄のガレス「さぁ、私も不思議と思うぐらいわからないところがあるのですねぇ~。」
立香「完全に性格がねじ曲がってる・・・。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こっちで解析した所、彼女はサーヴァントとは異なる霊基で自身の身体をカビで構築している。」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いわゆるシャドウサーヴァントと同じような存在みたいだ。」
ベディヴィエール(通信)「恐らく、ガウェイン卿に倒された聖都でのガレス卿の霊基の残りカスが『不浄』のギフトと共に一人歩きをし・・・」
ベディヴィエール(通信)「彷徨い続けた末、他の魔力と怨念を溜め込み、聖杯に付着したカビと一体化し、カビ菌を誕生させる要因を作ったのでしょう。」
不浄のガレス「ふん。ベディヴィエール卿にしてはいい推測ですね・・・。」
不浄のガレス「ですが、少し違う所があります。私は聖都にて獅子王の名の元に、裏切り者や罪人を粛正し、十字軍を亡き者にしてきた・・・」
不浄のガレス「円卓第七席、『不浄』のギフトを与えられし至高の円卓騎士、ガレスその者という事に変わりはありません!!」
ガウェイン「あなたはその身体がカビで出来ていても、自分自身こそがガレスだと言うのですか!!」
不浄のガレス「そう。私は王の為なら、進んで人殺しをしましょう。そして私は、虐殺も・汚濁も・このカビ菌の汚れ全て、私は大好きなのですから!!」
マシュ「このような事、清廉潔白なガレスさんとは思えません・・・。」
立香「確かにそうだ・・・。」
ガレス「・・・違う。絶対に貴方など、聖都での私とは到底思えません!!」プルプルプル・・・
不浄のガレス「何を言っているのカルデアの私?。わたしはあなたよ。獅子王に仕え、『不浄』のギフトを授けられて・・」
ガレス「嫌!あなたは『不浄』のギフトを元に意思を持ったカビの塊に他ならないです!!」
ガレス「あなたは私じゃない!!貴方など、この場で殺菌滅菌してやる!!」 ダッダッ!!
ガウェイン「待て、早まるな!!」タッタッ!
何かにブチギレたかのように、不浄のガレスに向かって突撃をするガレス
不浄のガレス「あぁそうね。なら私も殺らせてもらいます!!」パチン!
ゴワゴワゴワァァ~~!!
周りのカビから粛正騎士が沸き出て来はじめた。
マシュ「騎士型エネミー、此方に向かってきてます!!」
立香「こっちも行くよ、マシュ!!」
粛正騎士に応戦する立香達
――――――――――
ガシン!ジャキン!!ザシュイン!!
粛正騎士達「~~~~!?」消滅
ガレス「粛正騎士を盾に我が身を守るとは、なんて卑怯な!!」
不浄のガレス「フハハハハハ!!卑怯も汚濁も大好きなのですから!!」
ガレス「グゥ、下劣な!!」怒
ガウェイン「冷静になるんだガレス!!奴は『不浄』のギフトの他に何を隠しているのかわからないのだぞ!?」
ガレス「うるさい!!」
ガレスはただ、不浄のガレスに向かって突撃を繰り返すのだった。
ベディヴィエール(通信)「マスター、今のガレス卿は怒りで我を忘れております。このままでは・・・・」
立香「ガレス・・・・。」
不浄のガレス「フフフフフ・・・やぁ!!」ゴワァァ~・・
ジャキン!シュパパパパパ!!
ガレス「クゥ、なんの・・・キャア!?」ザクザクッ!
辺りのカビからニードルを生成・それを飛ばし、防御するもそれに刺されるガレス
ガレス「グゥ・・・ハァァァ~~!!」突撃
不浄のガレス「フヒヒヒヒ、セリャ!」シュパパパパ!!
ガレス「グゥゥゥ、キャァァァ~~!?」ザクザクッ!
ガレス「ガフゥ、はぁ・・はぁ・・はぁ・・。」
不浄のガレス「これでも私の事を自分とは認めないつもりなの?」
ガレス「当たり前です!!貴方など私ではありません!私は・・・」
不浄のガレス「かつて仲間であった騎士から、『美しい手(ボーメイン)』と呼ばれた騎士なのだからと言いたいのですよね?」
ガレス「!?」
不浄のガレス「その美しい手で、十字軍、聖都の者や同胞の騎士を何人のも殺めて来たのいうのですか?」
ガレス「それよりも、あなたはどうして聖都の記録をハッキリと覚えているのですか!?貴方はカビでサーヴァントすらないのに・・」
不浄のガレス「そう。これを見ても私がガレスではないと?」ゴソゴソ・・
不浄のガレスが取り出したのは、血の色がびっしり付いてカビが生えている手甲の破片だった
ガレス「これって・・・・」
不浄のガレス「私はこの破片に付いたカビが私の怨念と邪念が入り込み、カビの身体を手に入れ、蘇ることが出来た。」
不浄のガレス「そして私は、あの聖杯の力で現界し、何も知ろうとしない貴方にわからせようとしてるの。自分が聖都で何をしたのかを。」
ガレス「!?」
不浄のガレス「貴方は英霊の座で知っているはずだよね?エルサレムの地で、獅子王の名の元に行った民への虐殺の数々を?」
ガレス「違う!!あれは全部『不浄』のギフトを授かった貴方の行いであって・・・。」
不浄のガレス「その行いは今でも、カビ菌の除去という形で続いているのよ!」パチン!
不浄のガレスの指パッチンによって、カビの色が血と同じ赤一色に染まっていった。
ガレス「こ、これは一体!?」
不浄のガレス「カビだって、菌の一種として精一杯生きているの。それを貴方は大掃除という理由でカビ達をここまで殺し回ってきた。」
ガレス「そ、それは・・・。」
ガウェイン「それ以上、その口を開くんじゃない!!」タッタッ!
不浄のガレス「!!!」ゴワゴワゴワァァ~~!!
不浄のガレスの左腕から放たれたカビ菌の濁流が、ガウェインを押し流す。
ガウェイン「ぐわぁぁ~~!?」流される
立香「ガウェイ~~ン!!」
不浄のガレス「邪魔するな、『不夜』のギフトを授けられた騎士風情が!!」
ガレス「ガウェイン兄様!?」
不浄のガレス「獅子王には感謝しています。このギフトの力で、私は更に強くなれたのを感じる事が出来たのだから!」
不浄のガレス「あなたもそう。ついさっきいた獅子王の姿をしたアーサー王を平気で罵倒し、倒すことが出来たのだから・・・。」
ガレス「・・・う、嘘ですよこんな・・。貴方は、私を騙そうとして・・・。」
―――――――――
ガレス(回想)「全身にカビが覆っている・・もはやあれは信長達ではありません!こんなの、ただのカビ菌です!!」
ガレス(回想)「あのような者は、もはやアーサー王ではありません!ただのカビ菌の製造マシーンです!!」
――――――――――
ガレス「ハッ!?」
不浄のガレス「そう。貴方は今まで仕えたアーサー王をカビの製造機と罵倒し、この塔の悪臭をものともせず、カビ菌と共にカルデアの同胞に手をかけた。」
ガレス「わ、わたしは・・・。」
不浄のガレス「あなたが『美しい手(ボーメイン)』なんてあり得るわけがない。結局貴方は、私と同じ・・・。」
不浄のガレス「その手は不浄に汚れているのですから・・。」
ガレス「!!?」ビクッ!
不浄のガレス「本当・・、貴方の大掃除にはおかしくてたまらなかったわ!!アッハハハハハハハハ~~!!」
ガレス「アァッ・・あぁぁぁ・・・・・・」ドクンドクンドクン!
ガチャン!(ガンランスを落とす)
ガレス「ウワァァァァァァァァァ~~~~!!」発狂
バリィィィン!!ゴワゴワゴワァァ!!
ガレス「ァァ・・ァァァァ・・・。」ドサッ・・
叫びと共にガレスの姿は第一霊基の姿となり、全体右半分が赤いカビ菌に覆われて、 その場に倒れてしまう。
立香「ガレスちゃん!?」駆け寄る
カビ菌に覆われ倒れたガレスに駆け寄る立香達
不浄のガレス「(ふん。ようやく効いてきたか・・・。)」
タッタッタッタッタッ!!
ナイチンゲール「!!?(くぅ、遅かったか!!)」
マシュ「ナイチンゲールさん、ガレスさんが!!」
ナイチンゲール「わかってます!!すぐに診察を!!」
ナイチンゲールがガレスの身体を隅々まで触診していき・・・
ナイチンゲール「!!?。いけない!!カビ菌がミス・ガレスの霊基に浸食しようとしている!?」
立香「なんですって!?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こっちも解析した!彼女の霊基が、今浸食してるカビ菌に喰われて、そのリソースがカビ菌の彼女の霊基に移植されているんだ!!」
マシュ「それでは、あの不浄のギフトのガレスさんの狙いはアルトリアさんではなく・・。」
ガウェイン「元の霊基を浸食し、ガレスというサーヴァントに成り代わろうとしていたのか!?」
不浄のガレス「ようやく気づいたのね?そうよ、私の本当の目的は、この不完全な霊基を完璧にするため、そいつの霊基に寄生し、完全に私のものにすることよ。」
ベディヴィエール(通信)「そうでしたか・・・。今までのカビ菌の寄生は、全て貴方の策略だったって事ですよね?」
不浄のガレス「その通りよ。」
マシュ「ですが、除菌と清潔を徹底にしてたガレスさんがどうしてカビ菌に浸食されたのですか?」
立香「もしや、あの棘のせいとか!?」
不浄のガレス「あれは表面の鎧だけにくい込んだだけで、外から寄生することなど出来ないわ。」
ナイチンゲール「・・・蓄積による内部寄生ですね?そちらのガレスさん。」
立香「蓄積って?」
ナイチンゲール「ウィルソン病や脂肪肝のように体内にある脂肪等の不純物が蓄積し、それが元で症状が発生・悪化することをそう言います。」
ナイチンゲール「ガレスに至っては、空気等で体内にカビ菌が蓄積され、今さっきのショックで体内のカビ菌が爆発的に大繁殖を起こしてしまった・・。」
ナイチンゲール「私は保健所でカビ菌に感染したサーヴァントの体内を宝具等で取り除き、滅菌消毒をしてきました。」
ナイチンゲール「しかし、ガレスに至っては主要施設の大掃除が終わったあと、自身独特の除菌の仕方で私の所へ来ようともしなかった。」
ガウェイン「妹自身、人知れず徹底的に隅々まで掃除をし、独特のやり方で除菌と清潔をして、主殿に心配をかけたくなかったのでしょう・・・。」
ベディヴィエール(通信)「いかにも彼女らしいと言うか・・・」
ガレス「・・・マスター様・・・。」
立香「ガレスちゃん!?」
ガレス「ごめんなさい・・。私が大掃除をしようと呼びかけておいて、私が原因で皆さんに迷惑をかけていたなんて・・・」
マシュ「違います!ガレスさんが悪いわけでは・・・」
ガレス「全部私が悪いのです!!私が以前、獅子王から『不浄』のギフトを授けられたばかりに・・・」
ガレス「こんな汚れた私が、誰かのために綺麗にする事なんて、無理な話たったのです・・・」
ガレス「マスター・・どうか私を殺してください・・・。そうすれば、不浄のギフトの私のリソースだけでも止められると思います・・・。」
マシュ「殺すって・・そうしたらガレスさんが!?」
ガレス「大丈夫です。マスターさんが無事にあの人を倒して、カルデアに帰還できるのなら、私が犠牲になっても構いません・・」
立香「ガレスちゃん!!」
不浄のガレス「あいつはあぁ言ってますよ?今やらなければ、私こそサーヴァント・ガレスとして現界することになりますわよ?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「不浄のギフトが、彼女の英霊の座でさえも乗っ取るつもりなのか!?」
―――――――――――
不浄のガレス「さぁ。どうするつもりなんだ、ますたぁ~?」
立香「・・・・・・」
カッカッカッカッカッ・・・・・・。
突如、立香達の後ろ側から黒い騎士がやって来て・・
???「随分と大きな叫び声がしたと思ったら・・なんて不様な姿になったものだな?円卓の騎士と言うものは・・・・」
不浄のガレス「!?。あんた、なんでこの特異点にいるのですか!?」
ガウェイン「あなたは・・どうしてあなたがここに!?」
アグラヴェイン「・・・・・・。」
マシュ「貴方は、確か聖都キャメロットで会った・・・。」
ベディヴィエール(通信)「アグラヴェイン卿・・・」
アグラヴェイン「カルデアのマスターだな?お前、これはどういうつもりなんだ!?」
アグラヴェイン「円卓の騎士らがここまで情けなくなったのは、今の主君であるお前のせいだからな!!」
立香「は、はい・・・。」オロオロ
そう言い、アグラヴェインは次にガレスの元へ行く
ランスロット「マスター、ご無事でしたか?」
立香「ランスロット、モードレッド、トリスタン!!」
マシュ「皆さん方、もうカルデアからもう戻られたのですか!?」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いや、あの3人の姿をカルデア内で見た覚えはない。」
ナイチンゲール「私がこちらに向かう際、マスターの助けになれるように3人に応急処置を施しました。完治とは至りませんですが・・・。」
モードレッド「しかしなんでこんな場所にアグラヴェインの奴がいるんだ?」
ガウェイン「私にもわかりません。アグラヴェイン、なんで卿がなんの為に・・・。」
トリスタン「ベディヴィエール、ナイチンゲール、貴殿方はこの事を知っているのですか?」
ベディヴィエール(通信)「それは・・・。」
ベディヴィエールは画面越しで立香達にあることを話し始める。
――――――――
アグラヴェイン「起きろガレス!!立つんだ!!」ペシペシ!!
ガレス「ア、アグラヴェイン・・お兄様?」
アグラヴェイン「ガレス、何をしている!!卿はあんなニセ者なんかに負ける騎士では無いだろ!?」
ガレス「あの方はかつて、獅子王から授けられし『不浄』のギフトを用いた私自身・・・。」
ガレス「あの方の言った通り、私はあのギフトを授けられていなくても、私の手や魂は汚れている・・・。私が騎士を名乗る資格など・・・」
アグラヴェイン「・・・バカか?お前のギフトの事や騎士の資格の事など、私には関係ない話だ!!」
ガレス「!?」
アグラヴェイン「お前はいつも私やガウェインを差し置いて、私が嫌いであるランスロット卿に付きまとったり、従者と名乗ったりしていた。」
アグラヴェイン「アイツと王妃の不義の告発の時も、私に協力する事なくその場を去った。」
アグラヴェイン「私はお前のけなげなしいその姿が嫌いだった・・・。だが、私がお前を憎むほど、そこまで嫌いには慣れなかった・・・」
ガレス「アグラヴェインお兄様・・・」
アグラヴェイン「お前がリチャードと名乗る騎士共々討たれると覚悟を決めた際、私がお前を討つ担いをするはずだった・・・。」
アグラヴェイン「あの時の私にはわからんが、お前を殺めるガウェインの心情はどれ程辛かった事は少しはわかる。」
ガウェイン「アグラヴェイン・・・」
アグラヴェイン「そんなお前は、今度はお前を見ているカルデアのマスターにあの時のガウェインの心情を背負わせるつもりか!!」
ガレス「!?」
アグラヴェイン「お前はお前は誰なんだ!?『不浄』のギフトもなく円卓の騎士でもないお前は、一体なんの為にここにいるんだ!?」
不浄のガレス「戯れ言を言ってるんじゃないわよ、アグラヴェインごときが!!」タッタッタッ!!
マシュ「させません!!」バシッ!!
襲い掛かる不浄のガレスにマシュが止めようとする
マシュ「ガレスさん、貴方はわかっているはずです!貴方は先輩の事を信じているように、私たちも、ガレスさんが再び立ち上がる事を信じています!!」
ベディヴィエール(通信)「そうです。何故なら貴方は・・・。」
立香「汚れてても構わない!だって貴方は、私の召喚に応じてくれたサーヴァントなんだから!!」
ガレス「マスター・・・。」ウルウル
――――――――――――
ガレス「(そうよ・・・私は・・・私は、まだ立ち上がれる!!)」グググッ!!
ガレス「ウォォォォォ~~~!!」雄叫びをあげる
キィィーン、パリパリパリ!!
ガレスが叫んだ途端、なんと右半分を覆っていたカビ菌が衣服のカビを除いて乾燥し、剥がれてしまった
不浄のガレス「気合いで身体に溜まったカビ菌を克服しただと!?」
ナイチンゲール「これは、彼女の持つ対魔力を上昇させて、カビ菌の抑制を促したのですね。」
ガレス「ごめんなさいマスター!私、自分自身の事で弱音を吐き・カビにまみれてしまったことをお許しください!!」
立香「まぁ、それはもういいから・・・」
アグラヴェイン「はぁ~・・変わっていないな、お前は・・・。」
ガレス「アグラヴェインお兄様に言われたくありませんが、今は仕方がありません・・・」
――――――――――
ガレス「・・・・!!」不浄のガレスを見て
不浄のガレス「クゥ・・・。」焦る
ガレス「不浄のギフトよ、貴方は私の汚れた部分だけを具現化し、その姿を持って現界したもう一人の私・・・。」
ガレス「確かに貴方の言う通り、美しい手とは程遠いほど、私の心に汚れている部分があります。」
ガレス「しかし私はめげません。私にはマスターやカルデアの皆さん方がいて、円卓の騎士達もいます。」
ガレス「綺麗にするのも大事ですが、私も皆さま方と同じように、正しい意味で汚れたい!!」
ガレス「正しく汚れ、それを綺麗に洗い流す事、それが私の・・・サーヴァント:ガレスとしての在り方です!!」
不浄のガレス「・・・あくまで、カビ菌である私の汚れは洗い落とすつもりなのだな?」
ガレス「はい!貴方は、私自身の手で綺麗さっぱり殺菌消毒いたしましょう!!」
不浄のガレス「・・・ふふふ、アッハハハハハハハ~!!そう言うか私は!!」
不浄のガレス「良いですわ!なれば、私自身も本気を出さなきゃならないらしきねぇ!!」ゴワゴワゴワァ~~!!
不浄のガレスは、王の間に蔓延るカビ菌を全て束ね、超巨大な騎士型のヒュージゴーストを作り出した
騎士型巨大ゴースト「ギヤァァァァ~!!」
マシュ「超巨大ヒュージゴースト!?ここに来て・・・」
ガウェイン「いや、ただのヒュージゴーストとは思えません。これは・・・」
不浄のガレス「そうよ。こいつは以前、私の犠牲無しでは倒せなかった・・偽りの十字軍の怨念と邪霊をカビ菌に込めた霊魂の塊。」
不浄のガレス「余りの怨念に暴走は免れない代物だが、お前達を倒すには十分よ!!」
十字軍ゴースト「ワレラガコロスモノ、円卓の騎士達!!ワレラノ、ウラミ~!!グォォォォ~~~!!」
トリスタン「皆さま方、ここはどうなされるつもりで?」
モードレッド「決まってるだろ!!『不浄』のギフト持ちのカビガレス諸ともぶっ倒せばいいんだろ?」
ランスロット「あぁ、それに彼女らには我らを弄んだ借りがある。それを返さなきゃならないからな!!」
ガウェイン「はい。これは聖都での・・かつて獅子王の意義に従った我ら円卓の騎士全員の問題なのですから!!」
アグラヴェイン「騎士達よ、これが最後の戦いであるぞ!!」
ガレス「はい!!では、円卓の騎士達よ、いざ!!」構える
ナイチンゲール「待ってください、ミス・ガレス!!貴方の今の姿では、余りにも不衛生です。」
ガレス「うぅ・・確かにそうですが、着替えなど持っては・・・」
ナイチンゲール「そういうと思いまして、私が代わりに持って来ました。こちらを!」
ナイチンゲールは、着替えを渡し、ガレスは着替えである清掃服姿に着替えた。
ナイチンゲール「ついでにこれも!Mr.マーリンによって強化されてます!」デッキブラシを投げ渡し
ガレス「はい!!」デッキブラシを受け取る
立香「とてもかっこいいよ、ガレス!」
不浄のガレス「そんなデッキブラシ一本で私を倒せると思ったら大間違いよ!!」
ガレス「否!貴方は・・・汚れし不浄の私は、この私の手で綺麗にして差し上げます!!」
ナイチンゲール「では改めまして、皆さま方!!」
立香「カビ取り大掃除だぁ~!!」
ガレス「はい!!円卓円卓第七席、ガレス。参ります!!」
十字軍ゴースト、不浄のガレス
十字軍ヒュージゴーストと不浄のガレスに立ち向かうガレスと立香達
―――――――――――――
ジャギン、カギィィン!!
不浄のガレス「クゥゥ!?」
ガレス「ハァァァ!!」バシッ、ベシッ!
不浄のガレス「ウグゥ!?(この私が押されている!?こんな奴なんかに!!)」
――――――――――――
十字軍ゴースト「グォォォォ~!!」
ランスロット「仕留めるぞ、二人とも!!」
トリスタン、モードレッド「あぁ!(おうよ)!」
ランスロット「最果てに至れ、限界を越えよ。彼方の王よ、この光を御覧あれ! 」
「縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)!!」ジャギィィィン!!
トリスタン「痛みを歌い、嘆きを奏でる!痛哭の幻奏(フェイルノート)!!」バシュシューン!!
モードレッド「此れこそは、我が父を滅ぼせし邪剣!」 バリバリバリィ!
「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!」バリバリバリィィィ~~ン!!
ジャギィィィン!グササッ!バジュゥゥーン!!
十字軍ゴースト「ォォォォ~~~~!?」バジュゥゥ~~~~!!
3人の宝具を受け、カビ菌と共に消滅する十字軍ゴースト
モードレッド「へへン、どうってもんよ!!」ドヤァ!
――――――――――
不浄のガレス「そんな!?十字軍があんな簡単に・・・」
アグラヴェイン「十字軍の怨念だからって、我らを甘く見てたな!!」
ガウェイン「不浄のガレスよ、再び我が剣の焔にて浄化しんぜよう!!」
ガウェイン「エクスカリバー・ガラ・・・」
不浄のガレス「!!!」ゴワゴワゴワァ、ブシャァ~~!!
宝具を発動するガウェインに、不浄のガレスが再びカビの濁流を放ち・・・
ガウェイン「ヌァァァ~・・・!?」ゴワゴワァ~・・・
ガウェインがカビの濁流に受け、身体を拘束される
不浄のガレス「これでお前は、太陽の聖剣を振るう事は出来ない!!」
ガレス「ガウェインお兄様!?」
ガウェイン「私は大丈夫!ガレスよ、あなたが引導を渡すんだ!!貴方なら出来るはずだ!!」
ガレス「はい!!」
アグラヴェイン「援護する!カルデアのマスター、手伝え!!」
立香「解ったわ!!」
不浄のガレス「させません!!我が槍、我が汚れし不浄の黴の汚濁を受けよ!!」
立香「マシュ!!」
マシュ「はい!!宝具、凍結展開!!」
不浄のガレス「受けるがいい、猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)!!」ダッダッダッ!!
マシュ「いまは脆き夢想の城(モールド・キャメロット)!!」ガキィィン!!
二つの宝具がぶつかり、つば競り合っている。
不浄のガレス「グゥゥ・・突き破ってやるぅ!!」グググゥゥ!!
マシュ「クゥゥ・・ガレスさん!!」
ガレス「マスター、令呪を貰います!!」
立香「えぇ、令呪をもって命じる!!『その身を持って、自身の不浄に打ち勝て!!』」ピカァァン!!
立香の令呪が一つ減り、ガレスの力となる
ガレス「はい!!不浄のギフトよ、覚悟!!」
ガレス「我は美しい手(ボーメイン)に有らず、しかしてその不浄を清めるものである!!」 ヒュゥゥン!!
ガレスの持つデッキブラシが転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)と同じ動きをし、同じ紋章がガレスの下に現れる。
ランスロット「あの動き、まさか!?」
ガレス「これが私の全力洗浄!!乙女狼の転輪勝利槍(ルプスリィア・ガラティーン)!!」ギュゥィィィィ~ン!
焔を纏った螺旋状の光線がガレスのデッキブラシから放たれ、
不浄のガレス「!!?」
その光線が不浄のガレスに命中し、その身が業火に包まれる
不浄のガレス「ギヤァァァァ~、熱い!!」ボォォ~!!
不浄のガレスは、炎を振り払おうとするも、その炎は全身を覆いつくしていく
不浄のガレス「アァ・・アァァァァァ~!!」悲鳴
――――――――――――――
それは、いつ生まれたのか自分自身でもわからない・・。
ある騎士の手甲の裏面から自分自身であるカビが生え、カビはその騎士の手甲の裏で静かに暮らしていた
騎士は手甲を洗おうとはせず、その手を黒炭に塗りつぶしてもなお、戦いを続けていた。
カビは黒炭汚れは煙たくて嫌いなのだが、カビに取って洗ってない手甲はとても住み心地が良い環境だった。
カビは手甲の隙間から入る返り血を啜り、そこから世界を見てきた。
人間とは縁の無い自分自身が獅子王の望む世界の創造の為の前線に居座ってる・・・。なんて素晴らしい事なのだっと・・・
カビはますます、その騎士の事が好きになっていた。
―――――――――――――
エルサレム 砂漠地帯
ある日、騎士の軍勢が敵の軍勢に襲われた。
敵の騎士は相当の強敵だ。我が騎士でも苦戦は免れない程の強さを持っていた。
タッタッタッタッ!!
手甲の隙間からでしか見えなかったが・・騎士を案じる声から、彼らは騎士の味方なのだと知った。
「これで敵に勝てる!」
カビはそう確信してた。だが・・・
ガシッ!!(騎士を拘束する)
騎士は敵の将軍をその身で拘束し、味方の騎士に向かって何かを叫んでいた。
ガレス「ごめんなさい。ごめんなさい。わたしは、こちらを選んだのに・・・」
ランスロット「■■■■■■■■■■■!!」
ガレス「もう耐えられません。もう戦えません。どうか、どうか・・・」
モードレッド「■■■■■■■■■■!!」
ガレス「愚かなわたしに、罰を与えてくださいませ・・・。」
絶望した・・・
騎士は敵の将軍共々自身を殺してくれと味方の騎士にせがんだのだ。
カビは恐怖した・・一刻も早くこの場から逃げたいと思った。
しかし手甲に生えたカビは動くことすらも出来ない・・・。
転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)がガレスに向かって放たれる
カビは死にゆく騎士の手甲の内で願った。
意思の無いはずのカビが何を願ったのかは、たったひとつ・・・
「死にたくない」っと・・・
――――――――――――
闇の中で・・・
ボォッ!
気が付いた時にはカビは自分の身体であるカビがフワフワホコリのようになっていた
ただ感じることは、あの騎士が獅子王から授かったと言える祝福『不浄』のギフトの存在だった。
カビは理解した。
自身があの攻撃に巻き込まれる際、自分は騎士から『不浄』のギフトを代わりに授かってしまったのだと・・・
そして自身はもう、普通のカビとは違うものになってしまったのだと・・・
行き場の無い邪霊となったカビは、何処だかわからぬ世界をただ彷徨う事しかなかった
――――――――――
カルデア(ダ・ヴィンチちゃんの襟袖)
何年何日が過ぎたのだろう?カビはその視線で自身が見たことのない世界を見た
色んな服を来た騎士・王様・神様等、話し声からここは過去に生きていた歴戦の英霊達がここに集まっている場所だと知った。
その英霊達の中に、あの騎士がいた・・・
あの姿は何だ?何であんなに綺麗な姿をしている!!自分が見てた時のあの騎士は、あんな綺麗な姿じゃなかった!!
自分はあの騎士の事を憎み、恨んだ!!汚してやりたいと思った・・・。
――――――――――――――
ダ・ヴィンチちゃん「んっ?肩にホコリかぁ・・・」サッサッ!
ホコリの払った場所こそ、聖杯保管室だった
ホコリである自分の前に、黄金に輝く物があった。
それは自分の中にある『不浄』のギフトと同じ力を宿している
カビはそれを見て、ある計画を思い付いた。
「そうだ!この力を使えば、カビをたくさん増やして、あの騎士の仲間と場所を自分のカビで満たす事が出来るのではないのか?」
カビは黄金に輝く物「聖杯」を手に取り、自分はあの騎士の同じ姿を写し取った。
そしてその聖杯から知識や特異点の生成の仕方も授かった
これで準備を整えれば、あの騎士と同じ存在になれる・・。
解らせてやる・・・私こそが、獅子王に仕えし『不浄』のギフトを授かりし円卓の騎士・・・
自分こそが、「ガレス」なのだと!!
そして現在・・
ガレス「気づきませんでした・・。貴方もまた、私のそばであの光景を・・・。」
不浄のガレス「わたしは許せなかった・・あんな綺麗な姿をした貴方の事を。わたしは・・・」
不浄のガレス→名も無きカビ「あなたになりたかった・・・あなたになって、醜くなるも王の為に戦うあの姿を取り戻したかっただけなのよ・・・」
マシュ、立香「・・・・・・」
名も無きカビ「円卓の騎士達よ、何故己の不浄を受け入れない?エルサレムでのお前達は、その罪も含めて美しく輝いていたのに・・・。」
ベディヴィエール(通信)「それは貴方が円卓の騎士に対して、人を見る目が偏っているからじゃないでしょうか?」
名も無きカビ「!!?」
トリスタン「人を見る目は、人それぞれ違い、見た目だけでその人の中身を全て知れるとは限らない。」
ランスロット「人は時に対立し、時に手を取り合うことで、人は初めて相手の心の中身を知り、理解しようとする。」
ガウェイン「貴方は貴方の思う者の見た目と構想を、その者に押し付け・潰そうとした。」
マシュ「彼らはかつて人類史に名を刻んだ英霊達の影であり、貴方の思う円卓の騎士とは限らないのです。」
ガレス「私は、貴方の思う『不浄』のギフトを授かりし「ガレス」ではありません。」
ガレス「しかしエルサレムでのその人の記憶、その想いが、今の私の霊基の記録となり、今の私があるのです。」
名も無きカビ「・・・・・・。」
名も無きカビ「・・・そうか。全ては、私の思い違いだったのでしたか・・・。」
ガレス「貴方はただのカビゆえ・・貴方の存在を知ろうともせず、私の自害に巻き込んでしまった。これは私の、聖都に召喚された私の最後の大失敗です。」
名も無きカビ「貴方に罪はないガレスよ。私は本来・・魂という器の無い、人類史の隅っこに生えるカビに過ぎない。」
名も無きカビ「その身体、その美しい手が汚れようとも、その心は決して汚さぬようにな、ガレスよ?」
ガレス「はい!このガレス、我が心を持って・・人類史の穢れを打ち払います!!」
名も無きカビ「それでこそ、人類史に名を刻んだ英霊、円卓第七席だな・・・。」
名も無きカビ「さよならです、ガレス卿よ・・・。」ジュボォォォ~~!!
不浄のガレスと名乗った名も無きカビは、浄めの焔の中で燃え尽き、灰となって消えた。
――――――――
ガレス「・・・・・・・・。」
モードレッド「あいつ、汚いカビだったが、最後の方は綺麗だったな・・・」
ピカァァァ~~ン!
カビが生えた手甲がもう一個のカビた聖杯が現れた。
マシュ「これは、恐らくこの特異点を作り出したと思われる聖杯だと思います!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「よし、それを私の所へ持って来てくれ!カビている所は私が綺麗に洗ってやろう!!」
立香「わかったわ!」
立香はカビた聖杯を手に取り、塔城を後にしようとするが・・・・
ズゴゴゴゴゴゴ!!
つかの間もなく、カーライル塔城の崩落が始まってしまう!
ナイチンゲール「いけない!オリジナルのカビが消えたことで、支えていた魔力も消えて塔が崩落しています!!」
モードレッド「チィ!空気の読めないカビの城な事だ!!」
ガレス「マスター!!」
立香「よし!みんな、脱出だ!!」
ガレス「はい!!」
立香達は崩れるカーライル塔城の瓦礫を避けながら・・・・
アルトリアとカビた聖杯を持って、外へ脱出するのであった。
―――――――――――
―――――――――――
エピローグ:綺麗になったその先に・・・
―――――――――――
イスラエルの荒野
ズゴゴゴゴゴゴ!!
崩れていくカーライル塔城を見守る立香達
立香「終わったね・・。」
ガレス「はい!カルデアの大掃除やアーサー王と他の皆様の救出、そして何よりも・・・」
ガレス「私の・・・聖都での私の不浄を綺麗サッパリ拭えたのも全て、マスターのおかげです!!」
ガウェイン「今回の大掃除で多くの汚れと向き合い、振り払った事でより一層我々とマスターの絆を改めて実感しました。」
モードレッド「まぁ色々あったが、たまには掃除も悪くないなマスター!!」
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「立香ちゃん、まだ臨時休憩所や保健所の後片付けがある。用が済んだら、カビた聖杯と共に帰ってきたまえ!」
マシュ「はい。先輩、そろそろ・・・」
立香「そうだね。」
アグラヴェイン「・・・なんだ?私に何か用か?」
マシュ「ガレスさんを助けて頂き、ありがとうございます。アグラヴェインさん。」
ガレス「はい。アグラヴェインお兄様がいなければ・・私は自身の不浄によって、あのカビ菌に霊基を完全に乗っ取られる所でした・・・。」
トリスタン「不浄のギフトの事は、貴方の助力がなければ倒すことなど出来なかった。」
ランスロット「全ては貴方の助力あっての勝利とも言えるな、アグラヴェイン卿。」
アグラヴェイン「ふん、別にお前達を助けたくて召喚された訳じゃない。私を英霊の座から連れ出したマーリンに感謝しろ。」
アグラヴェイン「あの魔術師の事だ。不浄のギフト打倒のために私を召喚させる等、あの男なら容易い事だからな!」
ベディヴィエール(通信)「確かに、円卓を知るマーリンさんなら出来る事ですね。」
アグラヴェイン「はぁ・・、つくづく縁と言うものは不思議な者だな・・・。」
アグラヴェイン「私でなくても、あの騎士らを呼び出せれば、カビ等容易かったものを・・・」
立香「あの騎士らって?」
ガレス「もしや、ケイ卿やパーシヴァル卿、ガヘリス卿やパロミデスの事なのではないでしょうか?」
アグラヴェイン「そうだ。特にパーシヴァル卿に至っては、ガレスと同じ槍使いであり、その槍はお前より強いと言う逸話をあるぐらいだからな・・・」
マシュ「しかし私達カルデアは、その四人の縁処か姿を見たこともありませんが・・・。」
アグラヴェイン「それもそのはずだ。彼等四人は、ガレスと同じ我々があの聖地で葬ったのだからな・・・。」
アグラヴェイン「あの時、獅子王となった我が王に召喚された円卓の騎士の中には、王を止めようと王に従った我らと対立した者こそ彼等四人なのだ。」
アグラヴェイン「二つに別れた円卓の騎士にお互いの憎悪はない。彼等は決意を持って支持派の我らと戦い、その霊基を絶った・・・。」
――――――――――――――――――
アグラヴェイン「ガレスもそうだった。獅子王から『不浄』のギフトを授けられたにも関わらず、幾多の戦いで疲弊し・・・」
アグラヴェイン「リチャード一世と名乗る者を倒すために、その身を犠牲にし、ガウェインに討たれた。」
ベディヴィエール(通信)「今思えば、ガレスを名乗ったあのカビもまた、獅子王と同じ様に元の英雄の身体を乗っ取る形で「ガレス」として君臨したかったのでしょうか?」
アグラヴェイン「恐らくな。あのカビがそう望んでいたことは変わりはない。」
マシュ「・・・もし、我々がもっと早くに第六グランドオーダーを始めさえしていれば、対立している騎士らと結託し・・」
マシュ「聖都を築きあげる前に違う形で聖地の人々を助け、獅子王を倒すことが出来たのでしょうか?」
アグラヴェイン「さて、それはどうかなと思うがな・・・。ただ、一言言えるとしたら・・・君達は来るのが遅すぎた事だ。」
アグラヴェイン「君達に起きた事など知らんが、我々はその間にも我らの正義・覚悟を持って、獅子王に仕え、十字軍と戦い、聖都キャメロットを築き上げた。」
アグラヴェイン「獅子王が望む『聖槍による救済方法』の為の礎の為に・・・」
――――――――――――
アグラヴェイン「もういいだろ?私の話せることは以上だ。」
ランスロット「あぁ、引き留めてしまってすまなかった。」
トリスタン「ですが、久しぶりに円卓の同士で話し合えて、とても良かったと感じています。」
ガレス「はい!アグラヴェインお兄様、ありがとうございました!!」
立香「いつか、カルデアに来てほしいな!アグラヴェイン。」
アグラヴェイン「カルデア式の召喚か・・・。悪くはないのだが・・・」
アグラヴェイン「だが今は、君達の召喚に応じる時ではない・・・。だが、もし召喚されたとしたら・・・」
立香「されたとしたら・・・?」
アグラヴェイン「・・・いや、召喚されたその時にいずれか話してやろう・・・。」
アグラヴェイン「さらばだ、カルデアのマスターよ。王を、ガレスを、円卓の騎士達を頼んだぞ!」
そう言い残し、笑みを浮かべながら光となって消えるアグラヴェイン。
―――――――――――――――――
モードレッド「ったく・・何が言いたかったんだ、アグラヴェインの奴!もったいぶるなよ・・」
トリスタン「そういうお方なのですよ、アグラヴェイン卿は・・・。」
ランスロット「そうだな・・・。」
ガウェイン「さて!皆さま方もそろそろカルデアに戻って、お身体を隅々まで綺麗に洗い流しに行きましょう!!」
モードレッド「だな。俺も全身に付いたカビ臭いにおい、もう我慢ならないほど臭くてしょうがねぇんだよ!!」
ガレス「そうですか!でしたら私が、卿の事を臭いなくお身体を洗わせて差し上げますから!!」
モードレッド「ちょっ、子供じゃないんだから、自分で身体を洗えるってぇ!!」
ナイチンゲール「ふぅ・・・ともあれ、異臭だけで大事にならなくて本当に良かったですね、マスター?」
立香「そうだね。」
アルトリア「ウ、ウゥゥ・・・。」
マシュ「アルトリアさん!良かった、目が覚めたのですね・・・」
アルトリア「!?。カビめ、遅れを取られたが・・今度こそ、この剣で!!」構える
ガレス「・・・・・・」シーン・・・
ガウェイン達「・・・・・・・・・」シーン・・・
立香「もうカビは掃除したよ?」
アルトリア「・・・・・・・・・アラ?」
アルトリア以外全員「あはははははははは~~!!」
アルトリア「・・・ちょっと遅かったのね、わたし・・・。」赤面
ガレス「ハハハハハハハァ~・・・ウフフ! 」笑み
――――――――――――――
ガレス(ナレーション)「こうして、カルデアや人類史を巻き込んだ対カビ菌の大掃除は終わりを告げました。」
「何故アグラヴェインお兄様を召喚させた事をマーリン様に聞いたところ・・・。」
マーリン(回想)「彼は聖都キャメロットにおいて唯一ギフトを授かっていない人物であり、彼なら君を助ける知恵はあったと思ってね・・・。」
「・・・っと、わざわざ英霊の座からアグラヴェインお兄様を呼び出したと言ってたそうです・・・」
カルデアに戻って・・・
ガレス(ナレーション)「私達がレイシフトしている間にカルデアに残っていたカビだまりを処理し・・・」
ガレス(ナレーション)「私達もあとから大掃除をしたことで、今度こそ完璧にカルデアは綺麗サッパリに大掃除が完了致しました!」
ガレス(ナレーション)「皆さま方は大喜びで皆さま方それぞれ、カルデアが綺麗になった事を喜
んでました!!」
ガレス(ナレーション)「ダ・ヴィンチ殿も、今回の件で注意が足りなかったことを認め、聖杯保管室を更に徹底的にする事と、月に1度はカルデアの大掃除をする事を約束してくれました!」
ガレス(ナレーション)「そして私も・・・。あの名も無きカビに言われたように、我が清らかな心を汚れを汚さず、マスターをお守りすること・・・」
ガレス(ナレーション)「それが・・・カルデアに召喚された私の、今の生きる目標なのですから!!」
――――――――――――――
男子側のカルデア職員トイレ
ガタガタ・・ガタガタ・・ドクシャァァ~~ン!!
3番トイレから、便器を破壊して出てくる。
長尾景虎「はぁ・・はぁ・・、やっと出られたわ・・・。」ハァハァ・・
長尾景虎「全く、洋式のトイレはもうコリゴリだわ・・・。ダ・ヴィンチちゃんに和式のトイレを作って貰おうかしら・・・。」
ハエが回りに飛んでいる事を知らず、手を洗った長尾景虎はようやく職員トイレの外へ出るのだが・・・
――――――――――――
カルデア 廊下
沖田総司「周りがピカピカで、なんか清清しい!一生懸命に掃除したかいはありましたね!!」
長尾景虎「あっ!沖田さん、何であの時私を助けてくれなかったのですか!!」(怒)
ブァァァァ~~~~ン・・・
沖田総司「クンクン・・・!?」
沖田総司「ギャ~~~~!!何ですか、この悪臭わぁ~~~~!!」バタン!
あまりの悪臭に病弱のスキルが発動し、泡を吹きながら倒れる沖田総司
このあと・・長尾景虎がしばらくの間、『トイレの悪臭花子さん』と呼ばれる羽目になるのは、言うまでもない・・・。
おしまい。
――――――――――――
最後のおまけ:①100階クリア及びエピローグ後、聖杯x1を獲得。
同時にガレスの霊衣『麗しの清掃服』解放権の獲得。
↑この霊衣を付けたガレスのセリフとバトルモーションが変わる。
②裏ステージ『カーライル塔城(大悪臭)』と高難易度クエスト『多彩な悪臭の逆襲』が解放される。
悪臭にまみれた長尾景虎をリーダーにあらゆる種類の悪臭を例えたサーヴァントを倒して、レアな素材を更にゲットしよう!
ガレスの大掃除大作戦!!~カルデア・クリーン・プロジェクト~記念ピックアップ召喚(日替わり)
常時PU
☆5ルーラー:アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー)
☆4セイバー:アグラヴェイン
日替わりPU
☆5セイバー:モードレッド
☆5ランサー:アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)
☆5セイバー:アルトリア・ペンドラゴン
☆4セイバー:ランスロット(セイバー)
☆4セイバー:ガウェイン
☆3アーチャー:トリスタン
☆3セイバー:ベディヴィエール
モーション改修:ランスロット、ガウェイン、トリスタン。
強化対象:ランスロット、ガウェイン、ガレス
長くなりましたが、ここで終わりです!
最後まで見てくれた人はお疲れ様!そして、見てくれてありがとうございます!!
2部6章でアグラヴェインの実装、ガレスちゃんの大活躍が期待したいですね!
それでは、またどこかで!!
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