・Fateのメンバーに大喜利をやってもらうSSです。
・登場するサーヴァントは基本的に五次鯖です。
・全編Fateネタバレ&キャラ、世界観、設定崩壊待ったなし。但し大喜利もSS自体も「あくまで洒落」なので、その点はご理解を。
・初SSなので何かありましたらご遠慮なく言ってください
HFの2章公開に合わせて投下するはずが遅れに遅れて今頃になってしまった……
セイバー「うむむ……」
士郎「どうだ、セイバー」
セイバー「……ハッ、出来ました、シロウ!」
士郎「おっ、じゃあさっそく聞かせてもらおうかな」
セイバー『聖杯とかけまして、悪い魔術師と解く』
士郎『その心は?』
セイバー『私に成敗(セイバー/聖杯)されるでしょう!』ドヤッ
士郎「……」
セイバー「いかがですか」フンス
士郎「あ、あぁ、その調子で頑張ればいいと思うぞ(不安だ……)」
大河「どーもどーも! 聖杯大喜利戦争の時間がやって参りました!
司会は私、冬木の虎。藤村大河でーす」ガオウ
大河「まずは英霊の皆さんのご挨拶から、どうぞ」
>>0�)の中は着物の色
槍流亭 犬之介(紺色)「時々、ランサーさんは犬が嫌いなんですかって聞かれることがあるんだが、別にワン公が嫌いってわけじゃねえさ。
食卓に上らねぇ限りはな。けどよォ、犬と犬呼ばわりとじゃ違うだろ? 現にそこには自分で冬木の虎っつっておきながら、
虎呼ばわりすると座布団取り上げるおっかねえ姉ちゃんがいるじゃねえか。ランサーだぜ」
弓屋 贋作(黒)「最近、凛から食事やらデザインやら趣向に関して根掘り葉掘り色々聞かれる。どうかしたのかと聞けば、衛宮士郎の誕生日が近いから、
プレゼントに何を送ればいいか知りたいというのだ。本人に聞けというと、だから聞いているじゃないと返されたよ……ハァ……。
記憶している限りで忠告させてもらえば、本格的に紅茶を覚えたのは成人した後だぞ。アーチャーだ」
騎乗亭 蛇薔薇(桃)「『Fate/Stay night Heaven’s Feel』の第二章をもう皆さまご覧になっていただけたでしょうか」
<パチパチパチ
蛇薔薇「ありがとうございます。PCゲームの発売から実に15年。ついにメインヒロインとなった桜の姿を大スクリーンで見ないという手はありませんよ。
劇場に行っても、もう会えない方もいるのですから」
犬之介・呪々「ほっとけ!」
蛇薔薇「劇場でお待ちしております。ライダーです」
投魔亭 呪々(紫)「愛妻弁当は男の憧れ。私も宗一郎様のために毎日頑張ってお弁当を作っているわ。このあいだなんか
『腕を上げたな、キャスター』なーんて言われてしまってもう///。
でも、あんまりお弁当で喜ばれても困ります。だって一番幸せな食事は、私が直接「あーん」をしてあげる時でなくては困りますものー///
幸せ絶頂のキャスターですー」
刀剣亭 竜征(水色)「飽食の時代です。中でもこの国は浮浪者ですら飢えることはないと言われているようですね、羨ましい限りです。
ですが、溢れた食べ物が大量に廃棄されているというのも嘆かわしいですが現実なのです。
話は変わりますが、ご参集の皆様へご連絡があります。私とシロウの帰りの鞄にはまだ若干の余裕がございます。
食べ物は無駄にしない、セイバーです!」
英雄王 切我滅狩(金)「ハ! セイバーの言う通り手土産を貢に来たものはいるだろうがな、そのようなものは乞食にでもくれてやるがよい。
なぜならば、セイバーの鞄は我が宝物庫から贈ってやった逸品で、はちきれんばかりにいっぱいだからだァァッ!」
竜征「いらないといっているでしょう!」
切我滅狩「情けで小僧の鞄には目を瞑ろう。寛大な男の名は英雄王よ」
大河「続いてバーサーカー、どうぞ」
暴走舎 打阿主(赤)「■■■■■ー!!!」
イリヤ(薄桃色)「ようやく暖かくなってきたわね。冬にあいだバーサーカーは腰巻一つで平気なの?ってたまに聞かれるんだけど、もちろんバーサーカーはへっちゃらよ!
でも、従者を粗末な身なりで放っておくのは良い主とは呼べないわよね。だから最近は毎年、冬にぴったりの装束を送ってあげてるわ」
イリヤ「冬でもあったか、毛糸のパンツ」
暴走舎 打阿主「■■■■■ー///」
イリヤ「座布団運びのバーサーカーをよろしくね♪」
※現在の座布団枚数
ランサー 4枚
アーチャー 3枚
ライダー 4枚
キャスター1枚
セイバー 5枚
ギルガメッシュ 3枚
ここから先は普通にクラス名で名前を表記します
大河「えー座布団が十枚貯まると(笑)聖杯が掲げた「聖句(キーワード)」に則った願い事が叶います」
大河「貯まらなくっても三問目が終わった時点で一番多く座布団を集めた人には賞品が出るから、気を抜かずに頑張ろう」
大河「さぁ、今回の(笑)聖杯から掲示されたキーワードは
『産めよ増やせよ』
これを目指して燃え上がれ!」
大河「じゃあまず一問目。サーヴァントの中でも最優と言われるのが、剣の英霊、セイバーのクラスよね」
セイバー「改めて言われると少々照れますね」ムフ-
大河「でもぉ、英霊も十人十色だし、中には二度と呼びたくないセイバーもいるかもしれないじゃない?
そこで問題。単刀直入に、二度と呼びたくないセイバーとはどんな英霊か。これが第一問よ」
セイバー「大河! 皆で私を面罵して辱めようという魂胆ですね!? 非道な!」
アーチャー「落ち着け、あくまでクラスとしてのセイバーというだけだ」
セイバー「しかし……むぅ……」
大河「はいはい、進めるわよ。出来た人ー?」
大河「よし、まずはライダーさん」
ライダー『二度と呼びたくないセイバーとは』
ライダー『私の得意技はビームです! と得意気に語るセイバー』
セイバー「それみたことか! やはりそういうことではですか!!」
ライダー「私は別に貴女のことだなんて一言も言っていませんが」
大河「いきなり喧嘩しないの! 次はランサーさん」
ランサー『二度と呼びたくねぇセイバー』
ランサー『剣じゃなくて包丁を構えてるセイバー』
大河「wwwwww」
大河「どっちかっていうとアサシンかバーサーカーだよそれwwww」
ランサー「ハハハ」チラチラ
アーチャー「おい、何故私を見る」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『激おこぷんぷん丸という銘の刀を使うセイバー』
大河「久しぶりに聞いたわねそれwww」
アーチャー「別の言葉を書いて激おこぷんぷん丸と読むのか、あるいはその逆なのか……」
ライダー「考えるだけ馬鹿らしいですね」
ランサー「約束された勝利の剣(激おこぷんぷん丸)!」
セイバー「やめろ!?」
大河「でも面白いよw 一枚あげましょう」
大河「次は、満を持してセイバーちゃんいってみよう」
セイバー『はい。二度と呼びたくないセイバーとは』
セイバー『相手が美しいと〝こんな美人は斬れーねぇ!(綺麗ねぇ)”と戦闘を放棄するセイバー』
大河「……」
大河「生放送じゃなかったら切られてたわよ」
セイバー「切る?……カット……ハッ、大河、上手いですね!」
大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」
セイバー「!?」
大河「じゃアーチャーさんお願い」
アーチャー『二度と呼びたくないセイバーとは』
アーチャー『剣を振るう度に口でブゥーンと言うセイバー』
大河「wwwwwwwwいちまいwあげるwww」
大河「はい、ライダーさん」
ライダー『ペンは剣よりも強いのだ! といってペンで素振りを始めるセイバー』
大河「ダメだこりゃwwww 一枚あげようw」
大河「はい、キャスターさんいこうかな」
キャスター『チャンバラというかザンバラ髪のセイバー』
大河「落ち武者だよそれじゃwww」
大河「次は……アーチャーさん」
アーチャー『どう見てもメスを構えたナイチンゲールなセイバー』
大河「どう見てもバーサーカーです。本当に……」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『古今東西、赤いセイバー』
大河「カエサルさんとかは恨みも何も無いでしょwww」
ライダー「相性は悪そうですが」
大河「はい、ギルさん」
ギル『二度とは呼びたくないセイバー、か』
ギル『表では主に契約を超えた契りを交わしながら、裏でその恋人を寝取る”両刀使い”なセイバー、だな』
大河「上手い!……んだけど、なんかヤダ」
ギル「ま、寝取ったのはランサーだったが」
セイバー「英雄王! ディルムッドを侮辱する気か! ニ槍流は両刀使いとは違います!」
ライダー「いやいや、ツッコむところはそこじゃないですよ……」
大河「はい次、ランサーさん」
ランサー『こう、縁切りてぇ不吉なもんを見ると”えんがちょおおおおおおおおおお!”っつって剣を振り回すセイバー』ブンブン
大河「危ねーw」
ギル「おいセイバ―、隣にちょうど不吉な女がいるぞ。実践してみてはどうだ」
キャスター「はぁ!? 誰が不吉よ! 私よりも強引に求婚を迫る男とサッパリ縁を切りたいわよね、セイバ―!」
セイバ―(両方とも縁を切りたい……)
大河「二問目。Fateのスピンオフと言えば切嗣さんが主役の「Fate/Zero」や弟子一号の「プリズマ☆イリヤ」が
有名よね。そこで今回はみなさんにいろいろなFateシリーズのスピンオフを考えてもらうんだけど、
ここでちょっと一捻り。みなさんはまず企画を話して、それがどういうわけか頓挫しちゃったということを
伝えてください」
ライダー「企画倒れということですか」
大河「ざっとそんな感じね。で、私は『何が悪かったの』って聞くから、ダメになっちゃった原因を具体的に答えてほしいの」
大河「はい、トップバッターはランサーさん」
ランサー『俺が主役のアクションゲームの企画だったんだけど、潰れちまったよ』
大河「横やりが入ったって言うんでしょ」
ランサー「」
ランサー「言うなよォ……」
大河「絶対誰か入れてくると思ってたけど、しょっぱなから本人が言ってくるとは思わなかったわよ。一枚持ってって」
大河「はい、アーチャーさん」
アーチャー『ライダー主演の恋愛映画だったんだが、撮影中止だよ』
大河『何が悪かったの』
アーチャー『相手役がライダーに見つめられると緊張でガチガチに固まってな』
大河「GOOD! 一枚あげるわ!」
ライダー「……」
ライダー「はい」
大河「お、じゃあライダーさんいってみよう」
大河「ラ イ ダ ー の は ん げ き」
ライダー『衛宮士郎物語、という特番の企画だったのですが頓挫しました』
大河『何が悪かったの』
ライダー『無名(無銘)の新人が主役という点で監督と上役が対立しまして』
大河「うーんなかなか! これも一枚あげちゃおう!」
アーチャー「そんな企画は潰れてくれたほうがありがたい」
ライダー「セイバー役はどなたが演じるのでしょうね……」
弓・金「よせ!? 考えたくもない!」
セイバー「……」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『キャスターが主役の連続ドラマだったのですが、企画倒れになってしまいました』
大河『何が悪かったの』
セイバー『新妻ものだったのですが、重役から『そんなものにニーズま(は)ぁ無ぇー!』と言われまして……』
キャスター「」
大河「」
大河「くっだらない……www 一枚持ってって」
キャスター「あるもん……あるもん……」
大河「はい、アーチャーさん」
アーチャー『〝イリヤちゃん はじめてのおつかい”という企画だったのだが、お蔵入りだ』
大河『何が悪かったの』
アーチャー『車運転して行くのでなぁ……』
大河「あーあれはねぇ、いつか捕まるんじゃないかって私も不安で不安で」
大河「一枚あげます」
イリヤ「だーってそのほうが早いし楽だし!」
イリヤ「っていうか子供扱いしないでよっ!」
リズ「でもイリヤ一人でおつかい行ったことない」
セラ「当たり前です」
※座布団運びのお手伝いさんとしてセラ&リズが控えています
大河「はいライダーさん」
ライダー『ランサーがダンジョンを探検するアドベンチャーゲームだったのですが、開発中止です』
大河『何が悪かったの』
ライダー『装備に槍を選択して〝使う”を自分にすると自害してしまうアレな使用でして……』
アーチャー「ランサーが死んだ!?」
<コノヒトデナシ-!
ランサー「うぉい!?」
大河「あったらしいねそんなのw」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『キャスターさんの魔術でクッキングっていうのテレビ番組だったんだけど、立ち消えになってしまって……』
大河『うん。どんまい』
キャスター「!?」
大河「次はセイバーちゃんいってみよう」
セイバー『久しぶりにア―サー王ものの企画だったんですが、頓挫してしまいました』
大河『何が悪かったの』
セイバー『会議が丸く収まらなくて……』
大河「おおっ!? よし! 一枚あげる!」
大河「もー、セイバーちゃんもたまには上手いこと言うのよねー」
セイバー(たまには……)ガ-ン
大河「はい、ランサーさん」
ランサー『藤村大河主演のドラマだったんだけど急遽中止になっちまったぜ』
大河『ええええっ!? なんでなんでぇ!?』
ランサー『大河のねーちゃんが悪いんだぜ。告知前から「たいがドラマだ! たいがドラマだ!」
って吹聴するから』
大河「いーじゃん! 間違ってないじゃん! 一枚持ってって!」
ランサー「なんでだよォ……」
大河「えーと、ライダーさんお願い」
ライダー『私が主演の〝仮●ライダー メドゥーサ”という企画だったのですが、没になってしまいました』
大河『何が悪かったの』
ライダー『目隠ししてバイクを運転するなど、子供が真似したらどうすると言われて……』
大河「うーん、教師の立場としてはそっちの肩を持ちたくなるんだけど……」
大河「はいギルさん」
ギルガメッシュ『我が司会となって、各業界の一目置かれる者と愉悦について語り合う
深夜番組だったのだがな、愚かにも潰されてしまったのよ』
大河『何が悪かったの』
ギルガメッシュ『〝Stay Gilgamesh Night”という名前だったのだが……』
大河「アウトー! 一枚もってって」
大河「はい、アーチャーさん」
アーチャー『時空を超えて集まった五人のセイバーが悪の組織と戦う、聖剣戦隊ゴセイバーという企画だったのだが、
実現しなかったよ』
大河『えー! 面白そうじゃない! なんでなんで?』
アーチャー『ブルー役が自分がリーダーじゃないと嫌だとごねてな』
セイバー「私をそのような狭量な者と愚弄するか! アーチャー!」
大河「じゃやるの?」
セイバー「冗談ではありません! そのまま赤い者がリーダーになったら私はあの破廉恥な尻を拝みながら
敵に立ち向かうハメになるではないですか!」
ライダー「誰もレッドがネロだとは言っていないのですが……」
大河「はい三問目。我らが士郎の口癖と言えば、何と言っても〝なんでさ”よね。
そこでみんなは士郎が思わず、なんでさって言っちゃうような無茶苦茶だったりちょっと不思議だったりする
要求をしてちょうだい。私が士郎になって〝なんでさ”で返すから、さらに続けてほしいの」
大河「私は士郎ね」カポッ ※士郎のカツラ
<wwwwwww
<ナンカwww エミヤクンヲソノママオンナノコニシタミタイwww
<オ、オイ!?
セイバー「はいっ!」
大河「おっ、やっぱり最初はセイバーちゃんがきたわね? はいセイバーちゃん!」
セイバー「はい」
セイバー『シロウ、今日は私と一緒に道場で丸一日稽古としましょう』
大河『なんでさ』
セイバー『べ、別にやましいことは何も! シロウのお腹を空かせて、いつもよりたくさんご飯を作ってもらおうだなんて考えてませんよ!』
大河「丸一日も稽古してたら、料理なんか作れないし食べられないわよ。一枚持っていきなさい」
セイバー「」ガ-ン
大河「はい、ライダーさん」
ライダー『士郎、今日から誰でもいいので出かける際には”帰ったら大事な話があるから”と言って出かけてください』
大河『なんでさ』
ライダー『いえ、何日持つかなぁと思いまして』
大河「wwwwww」
大河「三日と持たないよwww」
<オイ!?
セイバー「そうです。そのようにたびたび大事な話をしていては、話題が尽きてしまう」
全員「……」
大河「はいランサーさん」
ランサー『なぁ坊主。悪ぃこと言わねえから、家出たほうがいいぜ』
大河『なんでさ』
ランサー『シィーッ、監視の魔術いくつ仕掛けられてると思ってんだ』
大河「家でて解決するとは思えないけどねw」
大河「はいアーチャーさん」
アーチャー『衛宮士郎。凛と一緒に渡英するのは止めるんだ』
大河『なんでさ』
アーチャー『聞くな(即答)』キリッ
大河「そーだそーだ! イギリスなんか行っちゃヤダーッ!」
大河「二枚あげて!」
<チョット,センセイ!?
ライダー「……何があったんです?」
アーチャー「だから聞くな……」
大河「次は……セイバーちゃんお願い」
セイバー『シロウ、キリツグを呼んできてはいただけませんか?』
大河『なんでさ』
セイバー『私が行っても無駄だからです……っ』ギリッ
大河「まだ仲直り出来てないんかい……」
イリヤ「仲良かったことないけどね」
大河「はい、ギルさん」
ギルガメッシュ『オイ小僧! 貴様にセイバーは相応しくない! 我によこすのだァァァッ!』
大河『断る』
ギルガメッシュ「!?」
ギルガメッシュ「司会! 問題が違うではないかァ!?」
大河「そんなこと言ったって、さすがに……ねぇ」
セイバー「その通りです大河。シロウをよく理解している」
<イイゾフジネエ!
ギルガメッシュ「おのれおのれ……ッ!」
イリヤ「師匠! 自分もやりたいっす!」テテテ-
大河「おっ! いくか弟子! じゃあやんなさい!」
イリヤ「押忍!」
イリヤ『シロぉー! 私とお人形遊びしましょ』
大河『なんでさ』
イリヤ『なんでって、シロウは人形になっちゃったんだから、それしかできないでしょ?』
大河「遊び方までは聞かないわよ、このあくまっこ! 終わったら会場周り十週!」
イリヤ「えー」
ランサー「おー怖い怖い」
アーチャー「……」ガクガク……
大河「はい、セイバ―ちゃん」
セイバ―『シロウ、葛木宗一郎に料理をふるまってあげては頂けないでしょうか』
キャスター「あら?」
大河『なんでさ』
セイバ―『大河から、彼の食事事情を聞くと、日々美味しいシロウの料理を食す身としては忍び難く……』
キャスター「どーいう意味よおぉぉぉぉっ!!」
大河「どういう意味って言われても……いや、この間、士郎に葛木先生のお弁当の話したらさ、
最近は士郎がそれじゃ心配だって葛木先生用におかず一品作って私に持ってかせてんのよね」
<フ、フジネエ、ソレヒミツ――
キャスター「……へーえ……ふーん……」ゴゴゴゴゴゴ……
大河「次はアーチャーさんいこうかな」
アーチャー『衛宮士郎。ひとつこの持ち上げるのもやっとな大きな石を抱いて、港から海に飛び込んではくれまいか』
大河『なんでさ』
アーチャー『~~♪』プイッ
大河「バーサーカー! アイツから全部持っていきなさい!」
アーチャー「ムゥ、全部か……」
ランサー「ケッ、さっきから聞いてりゃ、それが若人にかける大人の言葉かよ」
アーチャー「そう言うからには相応の答えを用意しているのだろうな」
ランサー「当たり前だ。いいか、大河の姉ちゃん」
大河「じゃご希望通り、ランサーさんいってみよう」
ランサー『坊主、正義の味方は結構だが、マトモな食い扶持のことも考えなきゃいけねぇぜ。
映画会社なんかどうだ?』
大河『なんでさ』
ランサー『おいおい、お前の魔術は〝とうえい”だろ?』
大河「……上手いっ! 一枚あげる!」
ランサー「おっしゃあ!」
大河「特撮もの担当になるのは間違いなしだねw」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『ねぇ坊や。どこぞの王様みたいに、よこせとは言わないわ。
一週間でいいからセイバーを貸してくれないかしら』
大河『なんでさ』
キャスター『なんでさ、ですって? そんなこと言っていいのかしらァ……』
キャスター「……」
ライダー(これは……魔力の気配……)
アーチャー(奴め、何をする気だ……?)
キャスター『……本棚の一番下……左奥……』
<ワアアアアアアアアアアッ!? ウワアアアアアアアアアッ!
<エミヤクン!?
<センパイ!?
セイバー「? キャスター、いったい何を言っているのです?」
ランサー「うわー、ひでえ女がいたもんだ」
ライダー「士郎、ご愁傷様です」
アーチャー「……」
大河「……キャスターさん、その話、後で詳しく」
大河「あー、じゃあ今回はこの辺でお開きに――」
ギルガメッシュ「おい司会、我が手を上げているのが見えぬのか。無視などしようものなら万死に値するぞ」
大河「めんどくさいわねぇ……はいギルさん」
ギルガメッシュ『おい小僧。貴様、結婚相手は藤村大河と決めているときいたが?』
大河『なんでさ』
ギルガメッシュ『だそうだ』
大河「ムキーーーッ! ギルガメッシュからみんな持ってっちゃえーっ!」
ギルガメッシュ「フハハハハハハ! なんだその反応は! 我の英雄王ジョークは気に入らなかったか? ハハハハハハハハ!」
結 果
ランサー 3枚
アーチャー 0枚
ライダー 6枚 ←WIN
キャスター 2枚
セイバー 3枚
ギルガメッシュ 0枚
大河「というわけで、今回はライダーさんの勝利ーっ!」
ライダー「ありがとうございます」
ランサー「だが〝産めよ、増やせよ”だったか? 何がもらえるんだろうな」
アーチャー「字面を見ればマタニティグッズあたりが妥当なところだが」
キャスター「ま、まさかそれ以前のイヤラシイものとか!?」
セイバー「そこに行きつく発想が卑猥です」
大河「さぁ! ライダーさんが集めた座布団6枚分の魔力が(笑)聖杯に集まって、中からハンパじゃねー〝産めよ、増やせよ”が!」
ピカーッ!
ぽんっ
ライダー「こ、これは?」
キャスター「何かの苗みたいだけれど」
大河「これはね、梅の苗木」
大河『梅を増やせよ』
全員「」ガクー
ライダー「く、くだらない……」
アーチャー「開花するまで数年かかるな」
セイバー「梅干しは気長にお待ちしております」
※一行抜けた
大河「じゃ、今日はこの辺でお開き。またいつかのお楽しみ! ありがとうございました~!」
楽屋
セイバー「ハァ……結局、最初よりも座布団が少なくなってしまった……シロウにどんな顔をすれば……」
凛「あら、セイバーお疲れ。浮かない顔ね」
桜「少し疲れちゃいましたか?」
セイバー「あぁ、凛、桜……シロウはどちらに?」
凛「衛宮君なら、途中で血相変えて会場から出てったけど」
セイバー「なに?」
大河「……セイバーちゃん。ちょっと」
衛宮邸
ダダダダダダダダッ
ガラガラッ
士郎「た、ただいまっ!」
士郎(マズイマズイマズイッ! せめて置き場所だけでも変えておかないと!)
切嗣「し、士郎か……」ハリガネグルグルマキ-
士郎「親父!?」
切嗣「すまない士郎……僕は、お前を守ってやれなかった……」
士郎「そんな……まさかっ」
ダダダダダッ
ガラガラ
アイリ「あら、お帰り士郎くん。ずいぶん早かったのね」ペラ…ペラ…
士郎「」
アイリ「やっぱりコレが気になって早く帰ってきちゃったのかな?
でも大丈夫よ。一通り目を通したけど、このくらいならお義母さん的にはセーフだから!」グッ
士郎(白目)「」ガタガタガタ……
セイバー「シロウ……こんな不純なものを隠し持っているとは……っ」
士郎「セ、セイバー!? 藤ねえも!?」
アイリ「あら大河ちゃん、こんばんは。今日も大喜利楽しかったわよ」
大河「師匠。そちらの本を貸してください。内容次第では没収します」
士郎「ま、待ってくれ藤ねぇ!」
アイリ「えー、別に目くじら立てるほどのものじゃなかったけどなぁ」
セイバー「いけませんアイリスフィール! このような下劣な物を見過ごせば、シロウの魂が堕落してしまう!」
セイバー「貴女も貞淑な婦人であるならば、平然とそのような物を手に取るべきではない!」
アイリ「もぉ、セイバーも大河ちゃんも頭固いんだから……」
士郎「とにかくみんな部屋から出てくれぇ!」
大河「そーはいくか! オラァ! ネタは割れてんだ! 隠してるもん全部出せやァ!」
ドタバタ……
イリヤ「ちょっと離してよォ!」
セラ「お嬢様! 今は士郎の部屋に入ってはいけません!」
切嗣 ※脱出した
「セラの言う通りだイリヤ! ここは大人に任せて、お前は自分の部屋に――」
イリヤ「何よ! 別に興味本位で行こうってんじゃないわ。私は姉としてシロウの味方をするために来たのよ!」
士郎「イリヤ……?」
イリヤ「そりゃ確かに〇〇〇とか●●●とかでコーフンしてる様子はちょっと引いたけど!」
切嗣「」
士郎「」
イリヤ「私的にはロ●コンに尖ってもらわないと困るっていうか!」
アイリ「」
大河「」
セイバー「」
セラ「」
イリヤ「でもそれが何だっていうの!? ご飯作ってる時ぐらいしか楽しくなさそうなシロウが、新しい本を持って帰ってきた
時の嬉しそうな顔ったら――」
切嗣「士郎ぉぉぉ! イリヤにこんな悪影響なものを持ち込んで!
今すぐ全部捨てろぉぉぉぉっ!!!」
士郎「な、なんでさぁぁぁぁぁぁっ!!!」
リズ「衛宮さんちは、今日もにぎやか。良いこと」
バーサーカー「■■■■ーーーー!?」
セイバー「士郎、明日は丸一日、私と道場で稽古としましょう」
士郎「……なんでさ」
セイバー「貴方の心から、くだらぬ劣情を追い払うためです! それに……」
セイバー「あ、あのようなものに頼らずとも、貴方の傍にはいつも……その……」
セイバー「……///」
士郎「……///」
おしまい
おわりです。
しかし、ミスって(sage忘れとか、表記の統一とか)書き込んでから気づくものなんですね……
とても面白かったです
キャラクターに合わせたネタが良かったと思います
fateのキャラクターをよく理解して書いているなと思いました
第二弾があるならぜひ読みたいです