乾坤圏
哪吒(ランサー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間、味方全体のQuickカード性能10%アップ&宝具威力を10%アップ
イラストレーター
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解説
『乾坤圏(けんこんけん)』は『混天綾(こんてんりょう)』と並ぶ、金光洞の名高き宝貝(パオペエ)。
哪吒誕生の祝いの品として、太乙真人より贈り与えられた仙界の武器である。以来、哪吒は肌身離さずこれを身につける。
伸縮自在、普段は一対の腕輪として両腕に装着され、身から離せば鋭い刃を持つ円環状の得物となる。
哪吒はこれを半自律ドローンのように使いこなす。
宙に投げ上げ「疾!(チー)」と叫べばたちまち敵に襲いかかり、「停!(ティン)」と唱えれば宙にとどまり、「来!(ライ)」と唱えれば手元に帰る。
―――ただ一度、哪吒はこの乾坤圏を持たぬ時があった。
石磯娘々との戦いで奪われ、その後、取り返した太乙真人が預かった。
人界の父母を救うため、なにより自分の犯した罪をつぐなうために自害し、あらたに生まれ変わるまでの間、しばし手放した。
哪吒にとってこの宝貝の不在は、屈辱と自責の記憶に結びついている。それゆえ哪吒は、絶対の信頼を置ける者にしか乾坤圏を託すことはしない。
その乾坤圏の片身を預けるほどの者がいるのなら、それは、相手を我が身同然に想う親身の情であり、そして何があってもまたよみがえり、必ずそばに帰ってくると誓う、その証である。