夏を駆ける
鈴鹿御前〔サマバケ〕(ライダー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間
味方全体の〔夏モードのサーヴァント〕の宝具威力を25%UP
イラストレーター
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解説
夕焼けに夏が溶けていく。
そうはさせじと一筋の轍を引いて、
沈みゆく太陽を追いかけた。
「ほら。
こうすればいつまでも今日(なつ)が続くっしょ!」
そしてとっぷり日が暮れて。
顔を見合わせ、そりゃそうだと笑い合う。
大事なのはこういう事だ。
そう。いつか夏は終わる。だからこそ全力で。
終わらせないためでなく、終わるために。
そんな当たり前の事を再確認して、
アクセル全開、波を切る。
「全部やりきった? 後悔ゼロ?
いーじゃんいーじゃん、マジ羨ましいし!
そういう夏の積み重ねこそが
セーシュンをきらきら彩ってくってカンジ!
やりたい事が多くて全部は無理だった?
全力だったんでしょ? なら問題なし。
そんな想い出こそが、
かけがえのない夏の宝物じゃん! かしこまり?」
◆
雨が止み、桜舞い散る月の庭にて鈴鹿は想う。
『終わらせないためでなく、終わるために。』
それこそが生きるという事なのだと。
彼女は認め、その愛しい手をとった。
だから今を駆けるのだ。
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