富士越龍図
葛飾北斎(フォーリナー)装備時のみ、
自身の宝具威力30%UP&ガッツ状態を付与(1回・HP20%回復)
イラストレーター
サクマミツロ
解説
“天我をして
五年の命を保たしめハ
真正の画工となるを得へし”
~葛飾北斎の最期の言葉~
『富士越龍図(ふじごしりゅうず)』は
嘉永2年(西暦1849年)に没した北斎のほぼ絶筆画と称される。享年90。
70歳を超えて連作『冨嶽三十六景』を完成させた北斎は
その後も情熱的に絵を描き続けた。
それ以前に描いたものはまったく取るに足りないものばかりであった、とまで語っている。
73歳にて鳥獣虫魚の骨格や草木の何たるかをいくらかは悟り
80歳で向上し、90歳で奥意をきわめ、百歳では正に神妙の域を超える。
そして百何十歳となれば、1点1格が生きているようになるだろうと―――。
富士を越えて天に昇る龍は、出世を意味するめでたい図様とされるが
ここに北斎の飽くなき執念をみてとることも出来る。
自身の寿命を感じ取っても尚、それを受け入れず
誰も達したことのない高みを目指そうとした北斎の意志を感じはしないだろうか。