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【FGO】ビショーネの絆礼装まとめ。ヴィスコンティ家の祖にあたる騎士であったとされるが、それが正しいかどうかもわからない。

【FGO】ビショーネって世界史で何をした人なの? 絆礼装

 

 

 

 

 

或る蛇を殺した槍

【FGO】黒姫の絆礼装まとめ。ヴィスコンティ家の祖にあたる騎士であったとされるが、それが正しいかどうかもわからない。

ビショーネ(ランサー)装備時のみ、自身の宝具威力を30%アップ
&「クリティカル攻撃時のダメージ前に毒状態(5T)を付与する状態」を500ダメージ付与

イラストレーター
東山雄勢

解説
その槍に銘は無い。
使い手も定かではない。
ヴィスコンティ家の祖にあたる騎士であったとされるが、それが正しいかどうかもわからない。

当事者である彼女が覚えているのは、
全てが終わった後のその光景だけだ。
冷たさと静けさ。
住み処であった沼地に流れ出ていく、赤黒い体液。
そこに突き立てられたその槍は、
くすんだ灰色の墓標のようで。
そのまま色褪せて朽ちるしかない、
何の意味もない自分に似ているように思えて。

勿論のこと、あまり好きではなかった。
苦手だった。怖かった。
―――だから、せめて、自分で持っておけばいいのではと思ったのだ。

どこかの誰かかもしれない騎士が持っていた槍は、
そうして、どこかの誰かかもしれない蛇の手の中に。

でもある日、ふと思い立って磨いてみたら、
予想外に綺麗に、ぴかぴかと輝くようになった。

あのとき見えていたものだけが真実とは限らなくて。
ひょっとしたら、自分が絶望していた全ても、意外と
捨てたものじゃなかったのかもしれないなと―――

この槍と、かつての自分を見つめることが、
少しだけ苦手ではなくなった。

絆礼装
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