マルタ「……別に私はどうでもいいんだけど。あまりふしだらな生活を送ると神罰がくだるわよ?」
タマモ「ご主人。最近他の女の臭いがするぞ?」
マシュ「その……最近の先輩は女性に流され過ぎです。確かにサーヴァントとは名高い英雄ですから、一癖も二癖もある方々達ですが……それにしても、先輩はマスターなのですから、もっと毅然とした態度をですね。新しいサーヴァントが増える度に古参のサーヴァントと接する時間が減るのも良くないと思います。体を二つにしてでも私を始めとする古参サーヴァントとの時間も確保するべきです。先輩? 聞いてますか先輩?」
清姫「ま・す・た・あ?」
小次郎「くっ……く、ふふふふふ……」
ぐだお「もう少し笑いを堪えようとする意志を見せてくれ」
ハサン「ふむ。以前より酷くなっておられますな」
アステリオス「ますたぁ、いいひと。ぼくも、ますたぁが、すき」
ぐだお「ありがとう、アステリオス。君は俺の癒しだ……」
カエサル「うむ。褒められているぞ」
アステリオス「そう、か。うれしい。これからも、ますたぁのために、がんばる」
カエサル「うむ、うむ。よい心がけだな。私が剣を振るわなくて済むよう、一層励めよ」
アステリオス「くっちまうぞ」
カエサル「うむ、私が悪かった。顔を近づけるのはよせ。赤い瞳は恐怖すら感じるな、ハハハ」
小次郎「お主ら、少しは真剣に話を聞いたらどうだ。悩みの種はどうあれ、主殿は悩んでおられるのだぞ?」
カエサル「お前が言うか?」
ぐだお「なぁハサン。俺、相談する相手を間違えたかな?」
ハサン「……心中、お察ししますぞ」
ぐだお「俺はお前達のことを心から信頼している。だからこそお前達に相談しているんだ」
カエサル「改めるまでも無く酷い面子よな」
アステリオス「……ぼく、バーサーカーで、ごめんなさい」
ぐだお「謝る必要なんてないよ。アステリオスはいいバーサーカーだ」ヨシヨシ
アステリオス「……えへへ」
小次郎「小動物のようよな。身丈は立派過ぎるが」
カエサル「うむ。ミノスの怪物とは思えぬ」
アステリオス「そのなまえで、よぶな。くっちまうぞ」
カエサル「うむ、此度も私が悪かった。顔を寄せないでくれ。頼む。すまない、すまない、すまない」
アステリオス「ウガァ!」
カエサル「……」
小次郎「気絶しておるわ」ツンツン
ぐだお「……(頭を抱える)」
ハサン「……気を強くもたれよ」
ぐだお「酒? それこそ何かの間違いが起きそうじゃないか?」
小次郎「うむ。間違いが起きそう、というのが一つの重要な要素よな」
ぐだお「と言うと?」
小次郎「時は宵、皆は寝静まり、二人きり。その中で酒を入れる……どうなるか、誘った場合女子共が何を思うか、主殿も分かるであろう?」
ぐだお「だから、その……間違いだろう」
ハサン「もう少しぼかした言い方は出来ぬのか」
小次郎「おしべとめしべが」
ぐだお「やめるんだ。余計生々しい」
小次郎「まぁそれはさておいて、だ。こう露骨に誘われては、向こうも身構える。悪漢に見られる。女に慣れているように見られる。お主を見る目が変わって一歩引くぞ。一歩と言うか、誘われた時点で引く。ドン引きだな」
ぐだお「その言葉づかいどこで覚えたの?」
小次郎「やだ、主殿って私のことそういう風に見てたの?どうしよう、心の準備なんて出来てないし……とりあえず、これからは少し控えようっと(裏声)」
ぐだお「ノリノリだね小次郎」
ぐだお「うん。俺もそう思う」
小次郎「真っ黒骸骨には女子の気持ちなど分からんのだ。主殿、ここは百戦錬磨の某に任されよ」
ハサン「真っく……!?」
ぐだお「俺、嫌われたい訳ではないんだけど……」
小次郎「我儘を言いなさるな。令呪を狙われて腕をもぎ取られるのとどっちがいいか。それに多少引かれるだけよ、主殿が本気で間違いを起こさぬ限り心底嫌われはすまい」
小次郎「うむ、うむ。そうであろう、そうであろう。某を信用しろ、マスター」
ぐだお「……分かった。俺は小次郎を信じる!」
ハサン「……アステリオスよ。私はそんなに黒いか?」
アステリオス「くろい」
ハサン「そうだな。分かっておる。分かっておる……」
アステリオス「げんきだせ」ポンポン
ハサン「私は過去も顔も捨てたのだっ……悔しくなどっ……悔しくなどっ……」
牛若丸「あぁ、主殿! どうなされました? 私に何かご用でしょうか?」
ぐだお「えっと、その……これから、二人でお酒でもどうかなって」
牛若丸「……酒ですか? 私と主殿、二人で?」
ぐだお「う、うん」
牛若丸「……」
ぐだお(……あれ? もしかして効果あり?)
ぐだお(牛若も一度頭を撫でてから、かなり距離を詰めてくるようになった。物理的に。隙あらばトコトコやってきてぴたりと寄り添い、頭を撫でるようにねだってくる)
ぐだお(可愛いけど。ぶっちゃけ格好も凄くエロいし、男としては反応するのが無理という話。もう1つイベントを起こされたらヤバいかもしれない)
牛若丸「はいっ! 不肖牛若丸、喜んでお供させていただきますっ!」
ぐだお(あれー?)
牛若丸「申し訳ありません。主殿から何かに誘われるなど初めてであったので、感極まっておりました。私はお酒が得意ではありませんが、傍で酌をするぐらいはできます。さ、行きましょうマスター!」グイグイ
ぐだお(あれー?)
ぐだお(あれー?)グビー
牛若丸「おおっ見事な飲みっぷり!さ、杯を。牛若がお酌させていただきます」
ぐだお(あれー?)グビー
牛若丸「よっ!マスター!日本一!」
ぐだお(あれー?)フラフラバタン
牛若丸「おや、マスター? どうなされました?」
ぐだお「うーん……ぐぅ……むにゃ……」
牛若丸「……」ニッコリ
チュンチュン
ぐだお「はっ!?俺は何を!?」ガバァ
ぐだお(早朝。ベッドの上。服は……着ている、けど、乱れてる。大丈夫、着たまま眠ってしまったから皺になっただけだ。そうに決まってる)
ぐだお(横には。横には……牛若丸が小さく笑みを浮かべて、すー、すーと寝息を立てていた。)
牛若丸「う、ぅん……あぁ……主殿。おはようございます。昨晩は、牛若をお楽しみ頂けたでしょうか?」
ぐだお「」
牛若丸「……くすっ」
ハサン「魔術師殿!?流石に無理がありますぞ!?」
ぐだお「無かったんだよ……無かったんだ……牛若のあんな悪戯っぽい小悪魔めいた笑顔は初めて見たけど何も無かったんだ……きっとそうだ……」
小次郎「くっ……くくくくく……」
ぐだお「笑うなァーーーーーッ!!!」
小次郎「いや、すまぬすまぬ。しかし何もなかったのであろう? ならば何を責められているのか某には分かりませぬなぁ」
ハサン「おっ落ち着かれよ魔術師殿ーっ!」
アステリオス「こじろう、ますたぁを、おこらせたのか? だめだぞ。くっちまうぞ」
小次郎「いや。某は決して何もしておらぬ」
カエサル「どういう頭をしていればそう言い切れるのだ?」
小次郎「ん? お主気絶から目が覚めたのか?」
カエサル「一晩経てば覚めるに決まっているだろう!」
ぐだお「ナニモナカッタ、ナニモナカッタ、ナニモナカッタ……」
ぐだお「うるせぇ! 絶対やらねぇよ!」
小次郎「どうして。牛若丸とは何もなかったのだろう?ならば効果はあったということだ。全員に試さなくては。何もなかったのだろう?」
ぐだお「何も無かった!(半ギレ)」
小次郎「ではなぁ。全員に試すことで、うわさも広がり効果も増すと言うものよ」
ぐだお「何も無かった……」
ハサン「マ、マスター。無理をなさらない方が……」
ぐだお「だいじょうぶだ、なにもなかったからな。なにもなかったからな。だいじょうぶだ」
ハサン「魔術師殿!?」
カエサル「……放っておいてやれ。男には意地がある」
ハサン「いや、しかし……」
カエサル「現実を見るのにも頭を冷やす時間が必要であろう……我らに出来ることは、そっとしておくことよ。まさか昨日今日でまたやらかすほどに冷静さを失っては」
マルタ「はぁ? 誰に言ってるのか分かってんの? 私、マルタ。聖者よ?」
ぐだお「あ、そっか……宗教の問題があるのか。ごめん」
マルタ「あ~……ねぇ、他に誰かいるの?」
ぐだお「えっ? いや……その、二人、だけど。俺と、マルタの」
マルタ「……じゃあ、いっか」
ぐだお「え?」
マルタ「禁じられているのは、アルコールの摂取で酔うことと、依存すること。少量なら禁じられてはいませんし、構いませんわ。あなたは無理に勧めてくるような人には見えませんし」
ぐだお「そうなのか……」
マルタ「そうよ。勉強になった? 皆でやるっていうなら飲まされそうだけど、二人なら、ね」
ぐだお「昔も飲んでたんだ?」
マルタ「ええ。あの頃は今ほど水が綺麗では無かったから、水を飲む感覚で飲んでいたわ」
ぐだお「なるほど。絵になると思ったよ」
マルタ「……絵に?」
ぐだお「ああ。こう、ワインを飲みながら視線を宙に投げる感じ?何ていうか、こう……凄く綺麗だな、って」
マルタ「……そう。まぁ、悪い気はしないわ。ありがとう」
ぐだお「マルタ、最近素が……どっちも素なんだっけ。町娘モードが出ても隠さなくなったね」
マルタ「え? そうかしら……まぁ、今更隠しても仕方ないことだし」
ぐだお「それもそうだな」
マルタ「でも、言われるまで気づかなかったわ……意図しないでそうなっていたってことは。貴方のこと、信頼しているのかもね。私」
ぐだお「マルタ……」
マルタ「……さ、飲みましょう。せっかく誘って頂いたのですもの。もう少しぐらいなら、信仰に背くことにはなりませんわ」
チュンチュン
ぐだお「……」
マルタ「……タラスクより凶暴な生き物がいるなんて、思わなかった」プイッ
ぐだお「」
マリー「あら……素敵なお誘いね。手を取ってもらえる?」
マリー「お酒が好きなのは意外かしら? 賑やかなパーティが好きなの」
マリー「でも、静かな場所も好きよ。特に、今みたいな二人っきりの場所」
マリー「声が、よく透るもの。私の声、貴方に聞いてほしいわ」
チュンチュン
マリー「うふふ。おはよう。素敵な夜だったわね」
マリー「……でも、昨夜の私の声は忘れてもらえるかしら……その、やはり恥ずかしいもの」
デオン「もちろん構わないさ、マスター。いや……そういうことなら、ご主人様、と呼んだ方がいいかな?」
デオン「さぁ、乾杯といこうか……あ、ちょっと待って。何に乾杯しようか」
デオン「そうだね。それじゃあ……まだ祝っていなかった、私達の出会いに。乾杯」
デオン「しかし、カルデアにワインがあるとは驚いたな」
デオン「……このワインを、マリー様とも飲んだのかい?」
デオン「意地悪だったかい? でも、悪いのはご主人様さ。私が言いたいこと、分かるだろう?」
チュンチュン
デオン「誘ってくれて、嬉しかったよ。今も天に上りそうな気分を何とか誤魔化している。昨夜は、私が君を独り占めさせてもらっちゃったね」
タマモ「今日は昼寝の際の添い寝が無かったので夜添い寝を所望する」
タマモ「ふむ?酒の相手? ベッドに寝転んでいいのならば構わんぞ?」
タマモ「あはははは!お酒は美味しいワン!ほらご主人もっと飲め!飲め!あははははは!」
タマモ「うーん……酒と一緒につまむものも無くなってしまったのだな?食べる物……」ジーッ
タマモ「いや、ご主人を食べるのは良くないと分かってはいるのだぞ?でも美味しそうだなぁ……」
タマモ「ところでご主人、アタシの好きな言葉をしっているか? ほう。よく分かったな。その通り、酒池肉林である」
チュンチュン
タマモ「むっふっふ~。起きたかご主人。キャットの朝は早いのである」
タマモ「ところでご主人、昨夜のタマモ地獄はいかがであった?」
アルテラ「……確かに、破壊以外も出来るように努めたいとは、言ったが」
アルテラ「何も始めなくては変わらぬか。いいだろう」
アルテラ「酒は、あまり飲まない。破壊の手が鈍るから」
アルテラ「んっ……悪くない、味だ。お前も、飲め」
アルテラ「たまになら、良いものかもしれない。昔はこの体が浮くような感覚が嫌いだったが……」
アルテラ「……お前となら悪くはない」
チュンチュン
アルテラ「お前、意外と強い、な。私が負けそうになるとは……次は負けない、ぞ」
荊軻「意外と飲めるクチじゃないか。見ていても飽きないよ」
荊軻「ん……これ以上は近寄ると辛いだけだと分かっているんだがな。守りに入ってしまう」
荊軻「何だ? また触れたいのか?喉でもいいが……まぁ、別にどこでも構わないぞ」
荊軻「以前、別の方法で魔翌力を貰うのもありだと言ったのを覚えているか?」
荊軻「他意? さぁ、どうだろうな。君があると思うならあるのかもしれないぞ?」
ブーディカ「もちろんいいよ。何でもするっていつも言ってるしね。でも、ほとほどにしなきゃダメだよ?」
ブーディカ「じゃあ……乾杯」
ブーディカ「……ふふっ。何か懐かしいなぁ。こうやって静かにお酒を飲む、って言うのは、旦那が死んでからは無かったからね」
ブーディカ「……ごめんね、暗い話しちゃった。やめやめ、話題変えよっか。何かして欲しいことある? あ、注いであげようか」
ブーディカ「あっ……そうだね。何でもするって言ったし……うん。好きだよ。君の事は」
チュンチュン
ブーディカ「ふふ……強がって見せても、まだまだ子供なんだから。男だからって意地張らないで、たまにはお姉さんに甘えて良いんだからね。これからも、ずうっと」
カーミラ「そんな目をしても無駄よ。こればっかりはどうしようもないわ」
カーミラ「……うるさいわねぇ。こっちに来てからは吸ってないわよ。少女でもないアナタの血で我慢しているのだから、あまり文句は言わないで頂戴」
カーミラ「等価交換? ……そうね、そんな話だったわね」
カーミラ「んっ……ご馳走様。そうね、少女の物ではないけど……まぁ、悪くない味よ」
カーミラ「ねぇ、私は貴方の血を吸ったわよ。貴方は……触らないの?」
マタ・ハリ「……実はね。お酒、好きじゃなかったの。あまりいい思い出はないもの」
マタ・ハリ「でも……マスターになら、いくらでも、喜んで注いであげる。だって私……戦闘では、役に立てないもの」
マタ・ハリ「……ありがとう。優しいのね、マスターは」
マタ・ハリ「私はマタ・ハリ。陽の目を持つ女……私が、マスターの苦難に満ちた長旅を少しでも癒すことが出来るなら……溺れてちょうだい。私と言う女に、いくらでも……」
清姫「それでなくとも、マスターの為なら喜んで何でも致しますわ」
清姫「ところで……マスター? 何か私に隠し事をしておられませんか?」
清姫「隠し事の内はまだ嘘にはなりませんから、構いませんわ」
清姫「……しかし私が訪ねて、マスターがそれを隠そうとしたら、それは嘘になります」
清姫「……どうか、私に嘘を吐かないでくださいませ」
清姫「マスター? マスター? 眠られてしまいましたか」
清姫「うふふ……」
チュンチュン
清姫「うふふ……まだ、体が火照っていますわ……」
ぐだお「」
アン「構いませんわよ。何と言っても私達は海賊。お酒と自由と財宝を愛する身分ですから」
メアリ「うん。僕もお酒は好き」
アン「あらマスター、ジョッキが空いていますわよ」
メアリ「ほんとだ。僕が注いであげる」
アン「さぁ、夜はまだまだこれからですわ。カルデア全てのお酒を飲みほして見せるわ!」
メアリ「……」ゴクゴクゴクゴク
アン「あら。触りたいのですか? 困ったお方ですわ」
メアリ「僕は、からかわれるのも、縛られるのも嫌い。でも……いいよ?」
チュンチュン
アン「あら……抱きしめたまま、眠ってしまったようですわ」
メアリ「すー……すー……」
メディア・リリィ「はい、どうぞ。マスター」
メディア・リリィ「……マスター。私、怖いのです」
メディア・リリィ「サーヴァントですから。この姿ではありますが、裏切りの魔女メディアになった後の記憶もあるのです」
メディア・リリィ「私はこの姿の後に、酷い裏切りを受け、自身も裏切りの魔女と化す」
メディア・リリィ「私は、人間の全てがそんな酷いものだとは思いたくありません」
メディア・リリィ「私が……たまたま、最悪の相手を選んでしまったのだと。そう、思いたいのです」
メディア・リリィ「マスターのこと……私は、信じてよろしいのでしょうか?」
メディア・リリィ「あっ……ありがとう、ございます……」
チュンチュン
メディア・リリィ「マスター……私、決めました。何があっても、マスターを信じます。どうか、私の事を裏切らないで。裏切られたら……私の全ての力を使って、あなたを裏切らなくてはいけなくなりますから」
小次郎「えぇ~? 何も無かったのでござろうぅ~? 何故責められているのか某には理解できかねますなぁ~」
ぐだお「……」ビキビキ
ハサン「魔術師殿!抑えて!抑えて!」
カエサル「というか一部ノリノリじゃなかったか?」
ぐだお「実際問題、そろそろ殺されるとは思う。もうここまで来たら逆に冷静になって来たし、潔く覚悟を決めようと思うけど、佐々木だけは絶対に道連れにする」
アステリオス「ますたぁ、おこってる。こじろう、あやまれ」
小次郎「むぅ……アステリオスに言われては仕方あるまい。主殿、すまなかった。この通りだ」
ぐだお「釈然としねぇ」
ぐだお「うおおおおおおおお離せえええええええええええええええハサアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!」
ハサン「魔術師殿おおおおおおおおおおおおおお!」
小次郎「まぁまぁ待ってくれ主殿。あのまま手をこまねいていても事態は悪化するばかり。このままでは主殿の身どころか女子共同士でバトルロワイヤる可能性もあった。一石を投ずる必要があったのだ」
カエサル「その結果今すぐバトルロワイヤってもおかしくない事実が生まれた訳だがな」
小次郎「黙れ[ピザ]。確かに内紛が起きてもおかしくはない状況にはなったがな。なったらなったで構わんのだ。令呪でどうにかすればいい。3画消費で全員に効果が出るのだろう? いざ内紛が起きたとしよう。あの冷戦状態のまま唐突に襲われるよりは、いっそ空気が戦になっている方が俺達で主殿を守りやすい」
カエサル「勝手に私達を巻き込むなよ」
ハサン「うむ」
アステリオス「ぼく、ますたぁ、まもる!」
ぐだお「あぁ……不安と飲み過ぎで頭が痛い……」フラフラ
ハサン「……む? 魔術師殿はどこに行った?」
カエサル「さてな。どこからいなくなっていたのか」
マシュ「……先輩?」
ぐだお「あぁ、マシュ。マシュじゃないか。酒を飲もう」
マシュ「えっ!? 先輩、私達は(多分)未成年ですよ!?」
ぐだお「大丈夫だ。デミ・サーヴァントに法律は適用されないしアルコール程度の悪い作用はきっと英霊の力がなんとかしてくれる」
マシュ「だとしても、先輩がアウトです!」
ぐだお「それも問題ない。たぶん、きっと、俺は、もうすぐ死ぬ」
マシュ「えっ……? それは、どういう……」
ぐだお「マシュ。俺はどうしてお酒と言うものがあるのか分かった。あれは魔法だ。嫌なことを考えなくてもよくなる。一時的に」
マシュ「先輩……」ポロポロ
ぐだお「……マシュ? どうして泣いているんだ?」
マシュ「嫌です! 先輩! 死なないでくださいっ!」ギュッ
ぐだお「ま、マシュ?」
マシュ「私っ! 先輩がいなかったらあの時死んでいるはずだったんですっ……! 今私があるのは先輩のおかげでっ……先輩が助けてくれたから、フランスも、ローマも、海にも、行くことができたんです……初めての経験だったんです……デミ・サーヴァントになって、少しずつ力をつけて……これなら、先輩を守れるかなって、思っていたのに……あんまりですっ……こんなのっ……」
ぐだお「……すまない」
ぐだお「えっ?」
マシュ「先輩と過ごせる時間がもう残り少ないなら。何でもやりたいです。少しでも多く、先輩との思い出を胸に刻みたい。先輩の希望を、出来るだけ叶えてあげたい……それが私の、思いです」
ぐだお「マシュ……ありがとう」
ぐだお「……ありがとう。マシュも、どうぞ」
マシュ「ありがとうございます。では……乾杯、ですね?」
ぐだお「うん。乾杯」
マシュ「んっ、んっ……あぁっ……苦い、です、ね」
ぐだお「うん。苦いな」
マシュ「でも、喉から、体が熱くなっていって……あぁ。ボーっとします」
ぐだお「マシュは、お酒に弱いんだな」
マシュ「そう、かもしれません。何分、初めて飲んだのでわかりません」
ぐだお「そっか、初めてか」
マシュ「先輩……」ギュッ
ぐだお「……マシュ?」
マシュ「お酒でも、忘れられません。先輩の事を失いたくありません。もっと知りたい。私の頭で、心で、体で、先輩を覚えていたい……もっと、教えてください。私の、知らないこと……」
チュンチュン
マシュ「くー……くー……」
ぐだお「」
ぐだお「ドクター!」
ロマン「やぁ、君。どうしたんだい、そんなに強くドアを開けて」
ぐだお「レイシフト。レイシフトしてください!」
ロマン「えっえぇ?どこに?」
ぐだお「どこでも……海!海がいい!海ならそう簡単に追ってこれない!」
ロマン「海? じゃあオケアノスでいいのかい?」
ぐだお「いいです! 早く! 俺はまだ死にたくないし腕ごと令呪を取られたくない!」
小次郎「騒がしいな。始まったか?」
ハサン「……で、あるかもしれんな」
小次郎「そうか。では参ろうか、マスターを救いに」
カエサル「いや、私達を巻き込むなよ」
ハサン「……しかし、マスターの身に危険が及んでいるのも事実。世界を救うためにも、マスターを守らぬわけにはいくまい」
小次郎「そうであろうそうであろう。某とともにお主らも主殿を守ろうではないか!」
ハサン「うむ。心臓を握りつぶしてやりたい」
カエサル「とりあえずことが一段落したらすれば良い。このカエサルが許可する」
ハサン「うむ。そうしよう。段取りはどうしようか?」
カエサル「簡単なことよ。まずはアステリオスの宝具で迷宮を作る。私が【黄の死】で足止めする。あとはお前が心臓を潰す」
ハサン「いいだろう。それで行こう」
アステリオス「ウォオオオオオオオ! ますたぁをまもるぅううううううううう!」
小次郎「そこ二人、何か言ったか?アステリオスの声で聞こえなかった」
カエサル「どうやってあの者を守ってやろうかと話していただけだ」
ハサン「うむ」
小次郎「そうか、やっと乗り気になったか! では参ろう。某に続け! 我らの戦いは、これからぞ!」
メディア・リリィはガチャ爆死してツモれなかったのでふわっとしたイメージで書きました
キャラ違ってもダビデ×5の爆死に免じて許してください
何でもしますから
その後の修羅場とか書くんだよあくしろよ
乙
小次郎のキャラが団子以降ネタキャラで固定されて困る
引用 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446937484/
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