面影は春の如く
紅閻魔(セイバー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間
味方全体に(混沌)特攻状態を15%付与&(悪)特攻状態を15%付与
イラストレーター
サクマミツロ
解説
ああ、今年も来てくれたのでちね。
すべては遠い約束なのにとても嬉しいでち。
街の姿は時代にそって移ろっていきまちたが、
このお山の春だけはこの通り、幾星霜変わりなく。
たくさんの喜びがありまちた。
たくさんの思い出がありまちた。
月日はめぐり、季節はめぐり、
多くの出会いと別れを重ね、人は大人になるものでち。
優しい嘘も、嘘を真実にするための優しさも、
今はもう夢のように。
おて手の皺が増えるたび、お伽話は忘れ去られるのでち。
―――でも、もう面影を思い返す事さえないというのに、
この春の花見だけは覚えていてくれるのでちね。
この思い出を一緒に作れた事こそが、
名前もなかった禿にとって最大の歓びでちた。
どうか、その人生に幸あらんことを。
おまえ様の目にお伽話が映らなくなってしまっても、
紅はいつもお側にいるでちよ。
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